DELFとIELTS

今回はどこに需要があるのかわらないですが、語学について少し書きたいと思います。
というのもAISTSへ留学を決意した時点で英語力ほぼ0。TOEICを受験した経験はありますが、恥ずかしながらTOEIC初受験の点数は身長と同じぐらい。そして、マダガスカルでは熱心に仏語。AISTSの受験を決意してから途中で英語に切り替えることもできましたが、仏語のDELFのB2までは取得するという目標を持っていたのでB2合格後に英語を始めました。日本人にとっては、英語から仏語という流れが普通かと思います。私は逆の仏語から英語だったため普通とは違ったネガティブなこともあればポジティブなこともありました。そのあたりを紹介したいと思います。


テスト形式の違いについて

DELF、IELTSともに聴解、読解、筆記、口答の4技能からテストが構成されています。IELTS受験当初は両者ともに大きな違いはないと思っていましたが、4技能を測定するといっても方法、基準が異なるので苦戦しました。
DELFを中心として比較したいと思います。
※DELFはレベルによって全く難易度が異なりますのでB2基準です

聴解について

DELFは2つの音源から構成されており、2回ずつ聞くことができます。
そのため、最初に問題を読んで1回目で大まかに内容把握、2回目で解答するという流れでした。IELTSと比べて2回聞けるのは助かりますが、DELFは音声が早すぎだと思います。よくフランスのニュース番組を見たり聞いてましたが、そこでも聞いたことないようなスピードだと感じました。そして、DELFで苦戦したのが文章で解答する必要があること。もちろんIELTSのような選択肢問題もありますが少数、ほとんどの問題は聞いて理解して自分の文章で書く必要があり難しかったです。
以上のことを踏まえると、聴解についてはIELTSが1回しか聞けませんが回答に困って空欄ということはほとんどないので、個人的には聴解についてはDELFよりIELTSが優しいとは思います。

読解について

大きな違いはありませんが、DELFでは読解も聴解同様に文章で答える問題が必要なことが苦戦しました。そしてDELFについては、IELTSのような流し読みの能力はあまり必要なくしっかり読める試験時間、文章量だったと思います。読解も聴解同様にDELFは自分の文章で書くということが必要でしたが、文章を読めばある程度の答えはあるので、そこまで難かしいとは感じませんでした

筆記

筆記はIELTSはタスクが2つ、DELFはタスクが1つです。IELTS受験前はDELFの経験があったので、正直にIELTSの筆記は楽観的に考えてました。といのもDELFもB2ではエッセイですが、高得点を取るためには同一の単語の繰り返しを避けることが大事なことと聞いてました。とはいってもある程度IELTSと同様に導入展開結論と型にはめて書き、動詞について細かな意味の違いについて理解する必要はないと感じました。例えば意見を述べるときに使う動詞はJe crois, Je pense, J'assume, Je sens を重複しない程度に使い分けていれば大丈夫かと思います。あとは動詞以外についてもmais, cependant, pour, afin de/que などを使えば大丈夫だと思います。
反対にIELTSはDELF同様に繰り返しを避けるのは重要ですが、違いを理解して使いこなす必要があるのかと感じました。そのため私にとっては筆記に関してDELFよりIELTSの方が難しく感じました。

口答

DELFとIELTSでは口答試験については全くの別物だと感じました。IELTSはしっかりとアイディアを持って話さないと話が広げれないこと、そして瞬発的な会話力が必要だと思います。トピックも幅広いと感じました。
DELFは口答試験の時間は1時間ですが、そのうち30分準備時間です。トピックも当時はリモートワーク、シェアハウス、環境問題など比較的馴染みがあり、ある程度準備が可能な出題範囲だと思います。そして30分と準備時間が大きくあるため、ほぼ教えて貰った理想の回答の型にはめ込み作文みたいなカンペ書いて、暗記して詰まればカンペで確認で乗り切りました。

仏語から英語

仏語から英語の流れで学習して、個人的にメリット、デメリットだと感じたことをお伝えします。

メリット

語彙の共通度が多いことです。さらに言えば少し難しい英単語は仏語の日常に出てくる単語です。そのため、わかない英単語でもある程度理解できるというのは大きなメリットかなとは思います。
例えば、英語のabandon は仏語だとabandonner や英語のaidはフランス語のaiderの助けるという動詞であったり。そのため会話中にわからないけど言いたいことをフランスの単語を使えば伝わることもしばしば。

デメリット

今は慣れましたが、英語学習を始めたころは発音に苦労しました。典型的な例はimpossibleだと思います。仏語、英語ともに綴りは一緒ですが最初のimの発音が全く違うことです。書くということに関しても「理由」は英語であれば「reason」、仏語であれば「raison」であったり。発音、綴りともに似ているのが多いため苦戦しました。

最後に

初めてある程度話せるようになったのが仏語のため、学習については英語より仏語の方が面白いと感じますし、使ってて苦痛にならないように感じます。また、仏語の方が動詞の活用、多くの時制があったりと難しいイメージがありますが、B2に合格するという目標であれば使う幅も広くないため、慣れてしまえば大きな問題ではないかと思います。





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