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ゴアのビーチと、砂漠の思い出【インド旅行記10】


こんにちは!yukiです。

今回はインド旅行記の10回目。
次のようなお話をしていきますね。

  • 西洋風の都市、ゴア

  • ザビエルの眠る教会

  • ゴアのビーチと、砂漠の思い出

楽しんでいただけますように!



西洋風の都市、ゴア


早朝、
到着した町でバスを降りると、
ザザーンと波音が聞こえてきます。

ここは、パナジという町。

かつて、
ポルトガルが貿易の拠点にした、
ゴアと呼ばれる地域です。

東海岸から内陸を通り、
西海岸まで来たのでした。

本当はインド最南端まで
行こうかと思っていましたが、
体調不良により中止。

移動のペースを落として、
無理のない旅にチェンジです。

(と言いつつ夜行バスには
 乗っているのですが笑)

予約している宿へ歩きながら、
西洋風の街並みに驚かされます。

インドにしては珍しく、
道路には、ゴミがあまり落ちていません。


到着した宿は、
1階がお洒落なカフェ、
2階が綺麗なゲストハウスという、
とても素敵な空間でした。

1階のカフェで、
モッツァレラとトマトのサンドイッチ、
美味しいコーヒーをいただきます。

久々の西洋風の朝食、嬉しすぎる!

近所には美しい教会もあり、
ここ本当にインド?って感じです。


ザビエルの眠る教会


天気も良いので、
オールドゴアという地域の
教会を見にいくことに。

ここの教会には、
かの有名なフランシスコ・ザビエル
ご遺体が安置されています。

学生時代に慣れ親しんだザビエルの肖像


ザビエルは、ゴアで宣教活動を行い、
日本を訪れた後に中国での布教も試みましたが、
志半ばで亡くなられたのだそうです。


教会の中は厳かな雰囲気ですが、
どことなくインドの空気感もあり、
なんだか不思議な感じです。


ザビエルのご遺体は、
この棺の中で収められているそう…
(ミイラ化しているとのことです汗)


ゴアのインド人には、
今でもキリスト教徒が多いのだとか。

教会の近くには、
荘厳なカテドラルもあります。



もうひとつ、ゴアが特徴的なのは、
町の食堂でお酒が飲めること。

インドって、
ヒンドゥー教徒とイスラム教徒が多いので、
あまりお酒を飲めない国です。

ゴアはクリスチャンが多く、
西洋色がかなり強いので、
比較的ゆるい感じなのだそう。


ちなみに飲食がらみですが、
南インド料理は辛さ控えめで美味しいです!
酸っぱいおかずが多い印象でした。

こういう定食を頼むと、
おかわりをどんどん乗せに来てくれます。


ゴアのビーチと、砂漠の思い出


翌日は、
ゴアの北部にあるビーチ
行ってみることにしました。


ゴアのビーチは、かつて、
欧米のヒッピー放浪者が集まって、
自由気ままに過ごしていたところ。

すでに落ち着いたそうですが、
それでもパリピビーチの側面は
あるんじゃないかと思います笑

僕はそういう場が苦手なので、
午前中にビーチに行きました。

ヤシの木と砂浜、白波が、
南国らしいムードを作っています。


ビーチを歩いていると、
ハンピで一緒に日の出を見に行った
さゆさんとバッタリ!

「まさかだねー!」

せっかくの再会なので、
一緒にお昼を食べました。

砂浜にあるレストランで、
海を見ながらシーフードをいただきます。

食後は、飲みながら旅の話を。

さゆさんは西海岸を北上して、
砂漠が広がるラージャスターン地方
行くのだそうです。


・・・そういえば僕も、
前回の旅で砂漠へ行ったのでした。

少し恥ずかしいのですが、
忘れられない出来事があります。

そのときは、
ラクダに乗って砂漠に出て、
砂の上で寝るという1泊ツアーに
参加したのです。

ドイツ人カップルとの3人グループでした。

夕日に照らされた砂漠。
すこし酸っぱい砂漠地域のカレー。
広がる星空…。

何もかも、旅情にあふれていました。


夜は砂漠にマットを敷き、
空を見ながら寝る感じだったのですが、
ぜんぜん寝られません。

カップルとガイドさんは、
ぐっすり寝ています。

夜空があまりに美しいので、
砂に足をとられながら、
近くの砂丘に登っていきました。

月に照らされた砂漠は、
砂がぼんやり光を発しながら、
見渡すかぎり波うっていました。

月夜の砂漠をすこし歩いて、
サラッとした砂に寝転び、
空を見上げます。

まるで、宇宙にいるような感覚。

さて戻るか、と身体を起こしたとき、
少し離れた丘にモゾっと動く何かが見えます。

4足歩行の生き物。
月明かりでは、よく見えません。

目を凝らすと、何だか、
こちらに向かっているような…

ゾワッとする不安。

すると、その生き物は、
こちらへ一直線に走りはじめました

ヤバイ!!
なんで?!

生き物と反対方向へ、僕も走ります。

あれっ、キャンプ地どっちだっけ。

見渡すかぎり、砂の山。

方向がわからない。

「オーイ!オーイ!」

大声をだして助けを呼びます。

砂に足をとられる、
うまく前に進まない。

「オーイ!」

少し離れたところから声が聞こえました。

ガイドさんだ!

声のする方へ走っていきます。

まだ生き物には追い付かれていない。

棒を持ったガイドさんが、
砂山の向こうから現れました。

助かった!

「やばいんです、
 何かに追いかけられてて!」

「なんでキャンプ地を離れるんだ?!
 よく見てみろ、ありゃだ!」

ガイドさんは、
シーッ!と声を出しながら、
走ってきた犬を棒で追い払います。

お前はクレイジーだ!
 さっさと戻って寝るぞ!」

「すみません…」

叱られてしまい、
おとなしく毛布にくるまったのでした。



目が覚めたのは、
空が白みはじめたころ。

砂丘に登ると、
地平線から金色の朝日が
昇ってきました。

ふと横を見ると、
しっぽを振りながら、
が近づいてきます。

もしかして、君、昨夜の?

犬は、くるりと身体を丸めて、
僕のとなりに座りました。

明るいと全然怖くないや。
君には敵意なんてなかったんだね。

一緒に砂漠の日の出を眺めた、
忘れられない朝になったのです。

・・・なんて話をし、
さゆさんからも面白すぎる
旅のエピソードを聞いたりして、
気づけば夕方になっていました。

「お互い良い旅にしましょう!
 また、どこかで!」

夕暮れの光のなか、手を振りあい、
バスに乗り込んだのでした。




最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

それでは、今日も良い1日を!


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