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ピンクモスクと古代ペルシア遺跡【イラン旅行記3】


こんにちは!yukiです。

今日はイラン旅行記の3回目です。

南部のシーラーズという街から
イランに入国しましたが、
この街は見どころが豊富でした!

シーラーズ2日目と3日目の様子を
お伝えしていきますね。

楽しんでいただけますように!



美しきピンクモスク


目が覚めると、
窓の外が明るくなっています。

昨晩、
思わぬ相部屋になったアヤさんは、
まだぐっすり寝ていました。

今朝は、
ここシーラーズでも人気の観光地である
ピンクモスクへ一緒に行く予定。

支度でゴソゴソ動きましたが、
起きる気配がないので声をかけます。

「アヤさん、
 モスク開いちゃいますよ〜」

「——んん…
 15分待って…」

「じゃあ中庭で待ってますね」

「・・・了解」


中庭には池があり、
噴水がチャポチャポと音を立てています。

座ってしばらく待っていると、
「よし、行こうっ!」と
アヤさんがトコトコ走ってきました。

眠気も覚めたようで何よりです笑


イランでは、たとえ旅行者でも、
女性は頭にスカーフを被る必要があります。

宿から出るとき、アヤさんも、
白地に素敵な柄が入ったスカーフを
頭に被りました。

「その柄、素敵ですね!
 イランに来てから買ったんですか?」

「そうなの!
 テヘランで買ったんだ!」


朝の街はまだ静かで、
ひんやりした空気が漂っていました。

ホステルからしばらく歩くと、
ピンクモスクに到着します。


このモスクが人気な理由は、
室内がすごくカラフルで美しいから。

ピンクモスクは、正式名称を
マスジェデ・ナスィーロル・モルク
といいます。(長い!)

“マスジェデ”がモスクの意味なので、
ナスィーロル・モルク・モスクでもOK。


外観も素晴らしいのですが、
やっぱり気になるのは内部。

さっそく中に入ってみます。

「うわー、すごい!」

中は学校の教室2つ分くらいの広さ。

中庭側の窓はステンドグラス
埋め尽くされていました。

到着したときは、
まだ光が差していませんでしたが、
それでも十分美しい。

やがて日が高くなってくると、
ステンドグラスの色が建物の中に
映し出されていきます。


すごい!美しい!

時間帯や季節によっては
もっとたくさん光が入るのでしょうが、
これでも十分満足です。


古代ペルシアの遺跡


ホステルに戻って、
中庭でブッフェ形式の
朝食をいただきます。

ブッフェはすごく充実していて、
インドで(怖くて)食べられなかった
生野菜を好きなだけ摂れるのが嬉しすぎる。

クリームチーズや、
美味しいブラックコーヒーにも感激でした。

「アヤさんは欧米人グループと
 ペルセポリス行くんですよね?」

「うんっ!
 yukiくんもペルセポリス行くんだよね?
 バスで行くの?」

「そのつもりです!」

ペルセポリスは、
高名な古代ペルシアの遺跡です。

アヤさんは昨日、

「あと1人タクシーに乗れるんだけど、
 一緒にペルセポリス行かないか」

と誘われたそう。

いいなーと思いましたが、
まあもともと1人なんだし、
僕はバスで行くことにします笑

ミニバスに乗ってシーラーズを出ると、
茶色く乾燥した大地が広がっていました。


(近郊のストリートビュー)


ちなみにイランの気候って、
乾燥地帯だけでなく、
北部には森林地帯もあります。



遺跡に近い町でバスを降りると、
現地の女性に声をかけられました。

「あなたペルセポリス行くの?
 タクシー、シェアしない?」

「もちろん、喜んで!」

そうしてシェアしたのですが、
タクシーを降りるときになって、
女性の倍額を請求されたのです。

外国人価格なのか、
女性はサービス価格なのか、
言葉が通じないのでよくわからない笑

値引きしてくれる感も全くなし。

まあ高くはないし、
モメるのも体力の無駄なので
そのとおり払いましたが笑



さて、ペルセポリスは、
乾燥した茶色い丘の中腹にありました。


遺跡はとてもロマンティックでした。

・・・しかし、
信じられないくらい混んでいます。

あ、そういえば宿の人が、

「今はノウルーズ期間ですよ」

って言ってました。

ノウルーズとはイランの暦でのお正月
だから混んでるのかも。


約2500年前の遺跡は、
アレクサンドロス大王によって破壊され、
柱や壁などしか残っていません。

しかしその廃墟からも、
壮大な時の流れを感じられるのです。

歴史に身をおいている実感。
感激です。

フレンドリーに声をかけられたり、
一緒に写真をお願いされることもありました。


遺跡を出るときは、若いお兄さんたちが
「シーラーズ帰るの?」って助けてくれ、
簡単に帰ることができました。

ありがたすぎ!
イランは何かと親切な人が多いです。

シーラーズから次の街へ


すっかり暗くなってホステルに戻ると、
アヤさんも帰ってきていました。

「ペルセポリス行けましたか?」

「行ってきたよー!
 向こうでは会えなかったね。」

このホステルでもう1泊し、
明日アヤさんは日本へ帰国します。

僕も明日はシーラーズを離れ、
エスファハーンに行く予定。

今夜も存分におしゃべりを満喫しました。



翌朝
アヤさんはやっぱり起きないので、

「朝食行きますけど、
 アヤさんまだ寝てますか?」

と一応聞くと、

「今日は昼まで寝る…」

とのお返事が。

イランに思い残したことはないようですね笑


僕は朝ごはんを食べてから、
エラム庭園という場所へ行きました。


「ペルシア式庭園」として
世界遺産に登録されているそう。

緑豊かで美しい庭園でした。

イランに来てからの3日間で、
美しいものばかり見ています。

すごいな、シーラーズ。



昼前にホステルへ戻ると、
アヤさんも起きていました。

「チェックアウトしたら、
 お昼食べに行かない?」

「いいですね!」

大勢の人で賑わうバザールに行き、
ガイドブックに載っていたお店へ入ります。

アヤさんはアーブグーシュトという
壺に入ったシチューのような料理、
僕はチェロウケバブ(単なるご飯と鶏肉です笑)
をオーダー。

アヤさんは半分も食べないうちに、

「お腹いっぱい。後はあげる」

と言います。

ほんと自由だな、この人。笑


「今回の旅はどうでしたか?」

「イランに来られて良かったよ!
 優しい人ばっかで、
 困ったときはいつも
 誰かが助けてくれたし。」

「それは良かったですね!
 親切な方めっちゃ多いですもんね。」


食事を終え、
お別れのときが来ました。

「yukiくん、
 私のことすぐ忘れちゃうんでしょ」

「どうしてですか!笑
 忘れるわけないですよ、
 あとでSNSも検索しますから!」

「冗談だよ〜笑
 ありがとね、
 これからの旅も気をつけて!」

「こちらこそ、
 ありがとうございました。
 アヤさんも帰りお気をつけて!」

アヤさんはひらひらと手を振って
バザールの人混みへ消えていきました。

明るくて自由な、面白い人だったな笑

僕はエスファハーンへ行くために、
バスターミナルに向かったのでした。




最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

それでは今日も良い1日を!


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