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世界を逆さまにした / 美術の時間が役に立っています、先生

世界を逆さまにしてみる

空を下に
並んでいる高層ビルを上に
ビルはまるで霜が降りるように垂れ下がる

月を下に
まるで池に映る夜の三日月のように


世界を逆さまにするように
モノゴトの逆を考えてみる

ソレは決してうがってみるのではない
姿勢は真っ直ぐに
こころはもちろん正直に

視点を変えてみる

見えていたものが
見えない
見えていないものが
見える

かもしれない

逆さまにしてみる
ちょっと見ずらい

その見えずらさがいい




美術の時間デッサンをするとき、対象物を下から描いてみると意外とおもしろくかける。と、先生が言っていた。試しにやってみた。ほほほ〜。下から描いてみる。よくよく観察しながらかいてみる。描きずらい、けれど意外といける。

先生曰く、その描きずらさが目を凝らす助けになっているらしい。

なるほどねぇ。いつも当たり前に見ているモノゴトは、見た気になっているだけなのかもしれない。見えていないことがたくさんなのだろうか。そうはいってもソレに気がついたとて、見えている景色に慣れてしまった脳内を更新させることは容易くない。

ソレならば

世界を逆に


当たり前になってしまった『正解』。多数決で決められたような一般的な『正解』にとらわれずに、一旦深呼吸して世界を逆さまにしてみる。

授業で教わったこと、大人になって役に立ちますか?と生徒が先生に聞く決まり文句のような質問。

美術のデッサン、役に立っています。

役に立つかどうかは、ソレもまたヒトそれぞれ

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