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「失敗」ってなんだろう

こんにちは、とい、です。

最近気になっていること、
「失敗」って何ですか?

志望していた大学に受からなかったことは失敗だろうか。

だとすれば、私はとても多く失敗している。
もう無くなってしまったセンター試験。
この結果から志望校の判定が出る。



諦めないと誓い、受験し、落ちる。
一方で、親に勧められるまま、
逃げの選択肢であった大学に合格し、
実家から通った。

浪人する事は許されなかった。

そこで、勝手に仮面浪人することにした。
授業は週4日に詰め込んだ。

次の年のセンター試験は大雪だった。
試験会場には同じ高校を出て浪人生活を送った同級生達が沢山いた。

(とても怖かった)

(この子たちは1年を浪人生活に費やしてきた。一方で私は内職程度の勉強しか出来ていないのではないか。)


2回目のセンター試験を終え、各大学の受験を終え、
そして、また、不合格通知をもらった。


そうこうして、私はレールを切り替えた。
元の居場所にノコノコと戻り授業を受けた。

遊ぶ気になんてなれなかった。

なぜ他の大学に行きたいのか。
なぜ他の勉強がしたいのか。
なぜ、なぜ、私は苦しんでいるのか。

これはもがいているようでいて、
私自身が作った茶番なのではないか、
と思ったこともある。


そんなに勉強がしたいのならばと、
大学の図書館へ通い詰めた。
他の大学でやりたかったことを、
大学の図書館の本をかき集めて勉強した。


その代わりに、
手を抜いてもいいと判断した授業は、
ギリギリの出席日数で通過した。

だってそれは、
高校時代に感じていた違和感にとてつもなく似ていたから。
(結局それは、何にどうやって使われるの?)
(どうやったら役に立つの?)
(私が今時間を使っていること、これから時間を使うことはどれくらいの意味を持つの?)

文字に起こすと、反抗期のようにも思えることを
私は真剣に考えていた。
それらこそが大事だった。


学内の友だちも、何かを察して、
不思議と何も聞いてこなかった。
お昼も一緒に食べてくれた。
だから寂しくなかった。
私はとても恵まれていたと思う。



ぼーっとしていると、ふと思い出す。
大学の図書館の片隅にある「編入ガイド」が主張していたことを。

ぼーっとしている時、
ふっ、と降りてきた選択肢の糸に気づくことがままある。
糸を切るか昇るかは自分次第。


そして私は再びレールを切り替えた。
今度は不可抗力でなく、自分の意思で。


だから、(失敗って何?)と思ってしまう。


偏屈だろうか。
逃げ癖のある女だろうか。

そのとおりかもしれない。

けれども、
踠き、悩み、失敗を繰り返して得たものは、
食べ物と同じで、血となり肉となる。
誰からも奪われることのない経験になる。


その経た時間が、
溜まり積もった想いが、
後戻りできない緊張感が、
コの字形に並ぶ試験官の前で解き放たれる。

何故大学を変えたいのか。
何がしたいのか。
何をどこまで出来るのか試したい。


言い放った言葉はすぐに忘れてしまった。
しかし結果はどうあれ、一片の悔いもない。


私が時間をかけて辿り着いた答えに、
彼らは応えてくれた。


だから、私はいまここにいる。


レールをまた切り替えたけれど、
それが何だというのだろう。

私はもう、自分の手でレールを切り替えることが出来るのだから。


選択の連続よ、どんとこい。

一本ずつ雑草を抜くように、
どれだけ根が深くても相手にしてやるから。


強がっても一歩ずつ、
「失敗」などと呼ばせないように、
私が私を救うから。


大丈夫。
今「失敗」でも、
いつか笑い飛ばせる日が来ることを、
私は知っている。

待っていろ、未来。

今日はこちらの企画に応募する為に、
普段と違うテイストになっています。

とい。

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