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カレンダーが怖かった

こんばんは。とい、です。
百円均一ショップで、
小さくて薄いスケジュール帳を買いました。

2021年10月始まりのすごくシンプルな手帳です。

生憎まだ8月なので、
直近の予定を書き込む頁はありません。

でも、それでいいんです。
むしろ、それがいいんです。

具体的でリアルなものは
目に見えないスマホのアプリの中へ記録・封印。




私の部屋に戻ると保険会社から頂いた、
2020年の壁掛けカレンダーがまだ掛かっています。

そこには、
GW明けに設定されたプレゼンテーションの日を示す、
○印が5月のページに油性ペンで書き込まれています。

見る度にその当時のことが脳裏をよぎります。

けれども、「捨てれば?」と言われても、
何故だか捨てる気にはなれません。

何故でしょう。


思い悩んだから。頑張っていたから。

必死だったけれど、何処か虚しかったから。

自分の勉強不足を痛感した時期だったから。


挙げつらうとキリがないけれど、
生傷はいつか癒えるのです。



だから、

(ごめんね、この部屋で瘡蓋になって)と願い、

見る度に瘡蓋になっていく○印を確認するのが

私にとって大事なことのように思えてなりません。




新しい手帳は、
いつも年末に買う手帳の10分の1以下の値段です。


それでも、
今の私にはそれくらいの「軽さ」がちょうどいい。

重すぎない。

それが良い。

椿 -TSUBAKI-さんのイラストを使わせていただきました。まだ卓上カレンダーは怖い。壁に貼るタイプはもっと怖い。でも、一番怖いのは、数字だけ変わっていく、デジタル時計です。


とい。