貯金がいくらあったとしても、お金を使うことが怖い

お小遣いを握りしめていったお祭りで、お金を使うことができなかった。
あまりにそんな傾向が強かったから、ひとつ食べ物を買うだけでも珍しいねなんて言われてしまう。
小学生の頃からずっと、友達と出かけるどこのシーンでも、とにかくお金がなくなってしまうことが怖すぎて、使うことがあまりできなかった。

お小遣いを貯めて買うと言って目標としていたアイテムは、その金額が貯まっても結局買うことができなかった。
これだけかけて貯めたお金を失ってしまうことが怖くて、使うという行為ができなかった。
なぜこういう思考になってしまったのか、その原因に思い当たるものはない。
それでもこの傾向は、今でも根強く残っている。

一緒に旅行に行った友達から「相変わらずなんも買わないよね、物欲ないの?」と言われる。
物欲は、ある。
ブランド物のバッグだって、デパコスだって、ルミネで売ってるようなそこそこ値の張るお洋服だって、欲しい。
海外旅行も行きたいし、アフタヌーンティーもインスタ映えなカフェ巡りもしたい。
お金をかけたいものはたくさんあるのに、いざそれが叶うだけのお金を手元に持ってみても、ここまでくるのにかけた大変さやこれから先も働いていける自信のなさから、未来が怖すぎて使えない。
休日にここのカフェに行こうと思って予定を立てても、一人でそこに行くことに交通費をこれだけかけてトータルおおよそいくらの出費となると、そこに行かなくてもいいのではないか、という結論に至ってしまう。

独身実家暮らし、総合職よりは低いけれど事務系としてはまぁ一般的な額をもらっているのだと思う。
この中で頑張ってやりくりして一人暮らしをしている人だっている。
貯金も低めな年収程度には貯めてきた。
それでも怖くて使えない。

欲しいものは無理な範疇ではないのだから手に入れてしまえばいいのに、やたらと不安が強いせいでそれができない。
普段生活するようにと自分で決めている金額の枠は、そうしないと安心できないから大分余裕がない状態にわざとしている。
豊かに生きるための出費に、もう少し割いてもいいとは思いつつ。

あと1万円だけ、月の貯金ノルマを減らしたら、その分は何に使っていきたいだろうか。

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