勝手に生きろ!

チャールズ・ヴコウスキー『勝手に生きろ!』

酒に溺れて、家族を泣かせ、女にだらしなく、職を転々としながらアメリカをまわったチャールズ・ブコウスキーの自伝的小説。

暴言や下品な言葉ばっかりだし、最初から最後まで突き抜けたクズっぷりだったけど、彼にはとてつもなく生命力があるように思えた。

仕事がなくなっても、お金がなくなっても、家がなくなっても、彼は人生を悲観しない。社会のために生きようなんて微塵も思ってない。自分のために生きてる。

人や社会に合わせようとして苦しくなってる人には彼の姿が痛快に映るかもしれないね。『勝手に生きろ!」っていう突き放したタイトルがまたいい。俺は俺。お前はお前だ。

そういえば『シン・ゴジラ』でもなんとか教授が言ってたね。「私は好きにした、君らも好きにしろ」って。

個人的には毎回仕事をクビになって(数週間、あるいは数日間)働いた分の小切手をもらうお決まりのシーンが好きだった。最後の方になってくるとだんだんこなれてきてクビになるのを察するようになる。笑

人がなんと言おうと、社会がなんと言おうと、勝手に生きてればいいよね。

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