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若気の至りの効果

もう10年近く前になる。

ヨーロッパを2か月近くかけて鉄道でまわる一人旅をしていた。

そのうち1か月は、南仏のニースに成り行きで滞在(正確には居候)し、毎日美しい景色や芸術、自由な人々と触れ合う日々だった。

電車を乗り継ぎながら、ユースホステルを転々とする旅。

精神的にも体力的にも

タフで怖いもの知らずだったあのときにしておいてよかったなと思う。

私は学生の身で、負うべき責任もなく(強いて言えば日本に帰って大学に戻ることくらい)

うらやましいくらい自由だった。

今それと同じことをしようと思えば、自由なだけでは済まされない。

それと引き換えに、自分の人生に対しての責任としっかり向き合わなければならない。

でもそれが、大人にとっての本当の自由なんだと思う。

自分で自分の人生の落とし前をつけられる覚悟を持った人が、本当に自由になれるのだろう。


何も負うべきもののない学生時代に、本当に経験してよかった。

だから今私は、一人旅に出たいという衝動のみで仕事をやめるという決断をしないで済む。

本当に自分が手に入れたいものは何なのか?冷静に考えることができるのだ。

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