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Akko's Eye4 「僕らの食卓」

私がおススメしたいと思うもの。
今回は、「僕らの食卓」。
(Akko’s Eye、これも含めて4つの記事。あまり共通点がないというか、とっても脈絡ない感じのチョイスになっています(-_-;))

私は、Amazonのprime video でこのドラマを見たのですが、原作が三田織さんという方の漫画だそうです。

どのドラマを観るかは、ネタバレがいやなので、いつも「なんとなく」で決めていて、説明文などはほとんど読みません。
prime videoとかNetflixなんかだと、とりあえず最初の方を観てみて、面白そうならそのまま観るし、いまいちだなと感じたら気軽に回れ右できるので、ありがたいなと思います。

そして、「僕らの食卓」も、何か食べ物関連みたいだということしか把握せず(大きなおにぎりが出てくるようだし)、亡き母が、料理番組とか、料理ネタの作品が大好きだったよなぁと、その延長でなんとなく観始めたら、はまってしまいました。

主人公の青年が、子どもを介してその家族と仲良くなるというのが、まず私としては懐かしいシチュエーションでした。
私が初めて国立に来たときに、車いすユーザーの母娘(娘はまだ1歳にもなっていなかった)とそのパートナー、そしてその友人たちや、友人兼介助者みたいな人たちで、少し大きな家族みたいなものができていて(今でいうシェアハウス的な暮らし方だけど、もっと関係は濃密)、私も後からそこに加わって、自分が育った環境では当たり前でなかったことをたくさん経験しました。

家に帰ったら「今日はどんな一日だったの?」と聞いてもらったり。(私が育った家では、みんな自分のことで精一杯で、他の家族のことを思いやって、どんな一日だったかとか、どんな気持ちでいるのとか、そんなことを聞き合ったりしなかったし、言わないけど「察しろよ!」的に態度で表わすのが常でした。それでも、実はお互いがお互いをすご~く思い遣っていたなということに、気づいたのはここ数年のこと)
また、苦手なこと、やったことがないことでも、子ども絡みだと、やらざるを得なくなったり。

そんなことをしていくうちに、自分が内面化していた、当然としていた様々な思い込み(その思い込みで出来上がったフィルターを通して私たちは現実を見ている)に気づかされていきました。

うっかり大きな音を立ててしまっても、「大丈夫?」と心配してもらいこそすれ、相手への当てつけ(怒りの表明)と勘違いされて怒られたりはしないこととか、すごく驚いたことを覚えている。
そして、料理を全くできない私に向かって「今日のごはんはあっこがつくって」と言うので、無理だと言うと、「創造的につくればいいよ」と言い放たれ、ブロッコリーを鍋にまるごと突っ込んで茹でたら「あっこって面白いね!」と言われたり。
そういう一つひとつのやり取りが、私の思い込みを浮かび上がらせ、不要なものは少しずつ手放していくことができた日々でした。

これは私の例だけど、似たようなことを、主人公の豊が穣たちとの出会いによって経験していく。豊が、そして穣も、一つひとつに丁寧にじっくりと向き合いながら進んでいくのが、とてもよかった。
心があたたかくなる物語でした。

ネタバレはしたくないので、このへんで。

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0CH88LVKK/ref=atv_dp_share_cu_r

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