ニューヨークに憧れ始めて36年後、念願叶い、初海外初ニューヨークへと行けることになった。同居の次女が、1年間海外留学に行くので、私は1年間24時間自分のためだけに時間が使えるようになるからだ。

いつか行きたいと念じていれば、そのときはちゃんとやって来るものである。53歳にして、初海外初New York、そして初一人旅である。
人に話すとその第一声は誰もが「ええーーっ！！」という驚きだった。
航空券の手配をしてくれた、旅行会社の窓口のお兄さんでさえ、
「どうしてニューヨークなんですか？」
と不思議そうに聞いてきた。
旅慣れた自分の子どもほどの職場の同僚たちからは、
「まずは中国とか台湾とか近場に行って、海外慣れしてから行った方がいい」
とアドバイスされた。
周りからは危険を心配する声も多かった。

私自身は、戦場に行くわけじゃあるまいし、同じ人間が住む同じ地球上の憧れの場所にワクワクしていたのだが、あまりにも周りの不安視するその声に、逆に不安になった。

結果、ニューヨーク旅行記（マガジン参照）に綴った通り、この上なく幸せな3週間だった。