#56 冬時間になった朝、少しこわごわ。・・・ニューヨーク1人旅  2018年11月4日(日) 4日目・・・1

夜中の2:30すぎに、気分爽快で目が覚めてしまい、眠れなくなってしまったのだが、気付いたら2度寝をしたようで、朝になり、またまたスッキリと目覚めた。

今日から冬時間。デジタル時計が1時間遅くなっていた。
どうやら、夜中の2:59の次に、また2:00になったらしい。
iPhoneの時計を見ると、自動的に〝今〟の時間になっており、すぐにアナログ時計を1時間戻した。
せっかく夜中の2:30すぎに、気分爽快で目が覚めたのだから、どうせなら時計が変わる瞬間を見ていればよかったと、後になって思ったが、実は毎年11月の第1日曜日の夜中の2時に、夏時間から冬時間に変わることを、すっかり忘れていたのだった。

そういえば、飛行機がJFKに到着してiPhoneの電源を入れた時には、勝手に日本時間からアメリカ時間になっていた。電源を切る直前は日本時間表示だったのに、恐るべし文明の利器iPhone。
日付変更線を通る時に変わるのだろうか? その瞬間を見てみたいものだ。
 
さて渡米にあたり、「トイレはどこにありますか?」「地下鉄の駅はどこですか?」の二文は、日本で何度も練習してきたので、自分で言うのもおこがましいが、流暢に言えた。
ところがサラッと話すと、当然、返事は流暢な英語でダダダダーッと返ってくるので、まったく理解ができなかった。そこで、知ったかぶって文章で話すより、ブツ切りでも単語だけを並べた方が、指差し確認ができてスムーズではないかと思い、素直に素人観光客になることにした。
 
今日は、ゴスペルツアー参加のため、Haremへ行く。
朝から気持ちいい快晴。雲1つ無く空の青さか爽やかだ。東京のうすい水色とは違い、濃い水色が嬉しい。出発が早いため、今朝の朝食お休み。
昨日、陽子さんがわざわざ電車の路線を確認してくれて、さらに下見を提案してくれたおかげで、駅に着いてもパニックにならずに済んだ。
それでも不安があり駅員に、
「②train、Manhattan、OK?」
と聞いてみた。どこまで伝わったかわからないが、軽く頷いてくれたので、伝わったことにしておこう。

後日わかったことだが、路線の事を、最初私はtrainと言っていたが、NYではlineという。Train?と聞いた私に頷いてくれた駅員達は、親切だったのか、面倒でいい加減に返事をしたのか、きっと前者だったと思いたい。

日曜の朝7:30の駅のホームは、さすがに人は少ない。危険を感じたわけではないが、少し怖くなって、駅員がいるブースの前で電車を待った。
ホームに入ってきた②の電車に乗ると、車内には30人ほどしかいなかった。その中で白人は私を含め(正確には私は黄色だが)わずか数名で、あとは皆黒人だった。
今日はパスポートを持って出ているので、少し怖くなった。特に黒人が何かをするわけでもなく、人種差別をするつもりなど毛頭ないが、50年以上日本人としか関わってこなかった身としては、これほどたくさんの肌の色が違う人たちの中に身を置いたことがなく、あまりの環境の違いに怖くなってしまったのだ。
またまた自分に言い聞かせる〝大丈夫。この人たちだって私と同じ人間。同じ大人。何か起きても誰かが助けてくれる。だって昨日、一昨日と、あんなにたくさんのNew Yorkerが助けてくれたじゃないか〟

車両の真ん中で、1人の黒人男性が大きな声で何か話している。理解はできないが、何だか演説のようだ。とりあえずソッポを向いて、目が合わないようにした。

ドギマギコワゴワしながら地下鉄に揺られ、135stに到着。ホームには、やはり人は少なく、ポツリ、ポツリといる程度。ただ、New Yorkに来て以来、どこに行っても、危険を感じたことはなかったし、危険な雰囲気もなかった。
もちろん用心するにこしたことはないが、敏感になりすぎて縮こまっている自分が、少し残念な気がした。

危険な目に遭ったら遭った時で、それは仕方がないと思うことにした。
遭う時は遭うし、遭わない時は遭わない。
遭ってもいいではないか、憧れのNew Yorkなのだから。

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