友好的な人たちに恵まれて・・・憧れの街ニューヨーク・・・17

【〝New Yorkerとして住む〟ことを諦めることを辞めよう】
と思ってからは、俄然、前向きに動き始めた。
情報収集をするため、何人ものニューヨーク在住者にコンタクトをとり、次々と質問攻めにした。有難いことに、日本人New Yorkerは、みなとても親切で、友好的だった。さすがNew Yorkerだ。

語学学校を紹介し、さらに学校のスタッフに話を通してくれたり、お助けサイトを紹介してくれたり、超円安&ラーメン一杯数千円の中、どうやってやり繰り生活しているか等々、現地で生活している人ならではのレア情報も得た。

とりあえず、1番肝心なのは、長期滞在できるビザ取得である。
語学学校に行くことなど、最初は全く考えていなかったが、私の場合は、
学生ビザでなければ長期滞在ができないと分かったことで、語学学校での学びも、私にとっては必要だと思えてきた。

2018年の観光旅行では、たった3週間だったので、全く英語が分からなくても、ゼスチャーとその場のノリでやり過ごせたが、住むとなるとそうはいかない。
飲食店で注文ができない、質問ができない、答えてもらっても理解できないでは、暮らしは楽しめない。
そんな私に、神様から語学学校に行って英語を学んで来い!と言われている気がしてきたのだ。

紹介された語学学校には日本人スタッフが在籍しており、日本から日本語で質問ができたことは有難かった。
明るく友好的なスタッフの対応に嬉しくなり、ワクワクした。
「まずは、とりあえず来ることですよ。来ちゃってください。早ければ1か月半後くらいには通学してますよ」
とサラッと言われ、ドキドキした。
私にとって、NY移住は40年以上願い続けた壮大な夢であり、国を跨いで住むことは人生の一大事だ。それを「今日、ランチ行かない?」くらいのノリで来ちゃってくださいと言われると、嬉しくてワクワクする反面、本当に行っちゃって大丈夫なの?と不安にもなった。

同時に、旅行中にいつも感じていた、身心が常時ドラえもんのように浮いた感覚になっていたのと同じ感覚が蘇ってきた。
なぜなら学校の所在が、Manhattanのほぼ真ん中で、Bryant Park、Times Square、Grand Central Terminal、約束の聖地が、徒歩数分圏内だったから。

何十年いつもいつも夢に見ていた場所が、通学先になり、通学路であり、毎日通り、目にすることができるからである。
こんな大きな幸運に、おののいてしまった。

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