#220 早く言ってよ・・・ニューヨーク1人旅・・・帰国後

帰国後、滞在中に英語が分からなくて大変だった経緯を娘に話したところ、
「お母さんiPhoneでしょ? siri 使えばよかったじゃん」
とサラッと言った。え? どういうこと? 何?siriって? よくよく聞いてみると、iPhoneに内蔵されている機能で、話しかけると答えてくれるアシスト機能とのこと。
娘に教わりながら実際に操作してみた。siriを立ち上げ、iPhoneに向かって
「Hey!」
と話しかけると、iPhoneが(正確にはsiriが)
「こんにちは」
と返事をしたのだ。驚いた。そして、
「〝親切にしてくれてありがとう〟を英語で」
と言ってみたところ、なんと!
「〝親切にしてくれてありがとう〟を英語でこのように言います。【Thank you for your kindness.】」
と答えたのだった。
おったまげた。びっくりしすぎてひっくり返りそうになった。
何なのこの機能は!! 知っていたらNew Yorkで言葉が通じなかった苦労がもっと軽減されたのに。IKEAに行くときに助けてくれたおねえさんに、もっと楽にお礼が言えたのに。

地下鉄のホームで尋ねてきたきた中国系の女の子に、もっと正確に教えてあげられたかもしれなかったのに。

早く言ってよ~。

けれども、知らずに使わなかったからこそ、New Yorkerとの成立していなかったコミュニケーションを楽しむことができたし、使わなかったからこそ体験できたこともたくさんあった。
なにより、New Yorkerがあんなに親切で優しい人たちだとは知らず、数えきれないほど感動した。何度親切にされ、何度助けてもらっただろう。
街中で、一瞬、はて困ったなと思うだけで、必ず見知らぬ誰かが声をかけ、手を差し伸べてくれる。
だから、数字とアルファベットが解っていて、人差し指が出せれば、移動もお買い物も全く問題なくできた。最後に、にっこり笑って
「Thank you」
と言うだけでOKなのだ。

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