一生懸命生きることやNew York移住も諦めた2021年・・・憧れの街ニューヨーク・・・13

忘れもしないコロナ禍の2021年。
これでもか、これでもかと、負の連鎖に襲われた。

まず、年明け1月7日に、10年以上ぶりに発熱した。
昼間、薄着で冷たい北風に吹かれ、油断していたので、恐らく風邪をひいたのだろう。
私は人1倍健康体で、生まれてこの方、大病もなく、入院は出産の3回のみ。インフルエンザは予防接種をした年にだけ罹り、コロナワクチン未接種にもかかわらず、毎週受けていたPCR検査は、3年間1度も陽性だったことがない。それなのに風邪で発熱とは、これいかに。
2日間寝込み、人生初の仕事病欠をしたのだった。
そしてこの1月7日を皮切りに、負の連鎖が続き、負のスパイラルをグルグルグルグル回ることになる。

仕事1で解雇され、仕事2でパワハラを受け、仕事3・4はコロナでなくなり、探しても探しても次の仕事は見つからず、さらに家族内に次々と問題が発生した。その他、良かれと思ってしたことが、やることなす事すべて裏目に出た。

これまでの人生で、死ぬほど辛かったことは数知れず、実際に死んでしまおうとしたこともあった。その時と同じくらい次から次へと運に見放されたと思った年だった。
環境が悪いと思い、1年に2度引っ越して、環境を変えた。
生き方や働き方を変えてみようと試みた。けれど好転しなかった。

小さなところの例では、雲一つない晴天に、洗濯物と布団を干したとたん、急に雨が降りそうなほど曇り、取り込んだとたんに晴天が戻る。
電車の中では曇りだったのに、駅に着いたとたん土砂降りになり、ずぶ濡れになりながら移動し目的地に着いたとたん雨が上がったことも、1度や2度ではなかった。
渡ろうとした青信号がすべて一斉に黄色に変わったことも、次々に物が壊れたり、調子が悪くなったり、植物が枯れたり、数え上げたらキリがない。
こんなことが大小関係なく、次から次にやってきた。

そんな中でも、何とかNew York移住できないものだろうかと、探ってみた。移住に詳しいと宣伝していた弁護士の無料相談に問い合わせたが、無料では軽くあしらわれ、相談には至らなかった。
ネットで見つけた、見ず知らずのNew York在住のキャリアウーマンに相談したり、自分なりに一生懸命調べたが、名案はなかった。
さらに、学歴や年齢から、私に取れるビザはほとんどなく、万策尽きた。

あまりに続く負の連鎖に、ついに、一生懸命生きることやNew York移住も諦めた。そして、New York移住という夢がなくなったら、同時に生きる気力もなくなる。
とりあえず……雨風しのげて、死なない程度に食べられればいいや……。
それもできなくなったら、そのまま野垂れ死にしてもいいや……。
もう、何に対しても頑張る気力がなくなった。

昔、散々辛かったときは、子どもたちがまだ未成年だったため、母として頑張れたが、1人になって、誰かの為に頑張らなくてもいいのなら、もう何もかもどうでもいいと思えた。
結局、負の連鎖は1年続き、無気力のまま2022年の年明けを迎えた。

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