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【名作】人生の頂点に立つ映画、クリスマスに是非!『素晴らしき哉、人生!』

コロナ禍でのクリスマス、いかがお過ごしだろうか。帰省や旅行も例年のようには出来ず、思いっきり楽しめていない人も多いと思う。そんな時はやっぱりクリスマス映画を見て気分を上げるのが1番良い!『ホーム・アローン』『ダイ・ハード』『シザー・ハンズ』『アイアンマン3』… etc 世界はクリスマス映画で溢れているが、コロナで蝕まれた精神をHappyにするために何を見るべきなのか?私の人生で1番好きな映画を紹介し、それを問題の答えとしようと思う。「辛いなぁ」「楽しいことないなぁ」と前向きになれない人、たとえコロナ禍でも最高のクリスマスにしたい人、というか全ての人、是非この『素晴らしき哉、人生!』を見て欲しい。

『素晴らしき哉、人生!』
(1946年公開)

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皆さんは

"自分がいなかったら世界はどうなっているか" 

考えたことがあるだろうか

この映画では、何もかも失い自殺を試みようとしているジョージ・ベイリー(ジェームズ・スチュアート)に半人前の天使が舞い降りて来て、「ジョージが存在しない世界」を見せる。それを見たジョージは何を思うのか。人生最大の危機をジョージは乗り越えられるのか?!

■『素晴らしき哉、人生!』と"私"
〜我が映画人生の、原点にして頂点〜

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フランク・キャプラ監督、ジェームズ・スチュアート主演で贈る不朽の名作、『素晴らしき哉、人生!』。

観終わった後はマイティ・ソーが持つムジョルニアが放つ電撃を食らったくらいの衝撃と、『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』を観た時以上の感動で溢れていた。

私がこの映画と出会ったのは高校3年生の春、新型コロナウイルスによる臨時休校中だった。SNSで「金曜レイトショー」という名作映画を毎週1本ずつ無料で配信するという、夢のようなサイトに出会い何気なく鑑賞。このサイトがなければ、こんな素敵な映画には出会わなかっただろう。白黒映画を観ることに何となく抵抗があったが、すぐに引き込まれ、食い入るように観ていた。映像技術では現代には到底敵わないが、人間の描き方や脚本、テーマ性などは遥かに秀でている。今の監督俳優ではこんな映画撮れないのではないか。観賞後、大粒の涙が頬を濡らし、身体中に衝撃が走っていた。「こんな素晴らしい映画があるなんて!」特に期待もせずに時間潰し感覚で観た自分の態度を責めた。そして白黒映画を根拠のない偏見から避けていた自分を恥じた。この映画との出会いで"映画"という新しい趣味を見つけることができた。  

今までは『ハリー・ポッター 』『スター・ウォーズ』『アベンジャーズ』など、シリーズ物や、好きな本が映画化された洋画しか観なかった。「映画なんて…」と少しネガティブな印象を何となく持ってさえいた。しかし、これがきっかけで"映画"をジャンル問わず観るようになった。そんな人生を変えた一本

■公開74年経った今でも多くの人々から愛されている理由とは?!

※【注意】ネタバレあり。未鑑賞の方は閲覧を控えてください。

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ジョージのように自殺まで行かなくても、何も上手くいかず、自分のことが嫌になってしまうことは日常生活でもあるだろう。そんな時、ジョージのように自分のいない世界を天使に見せてもらうことはもちろんできない。しかし思い出してほしい。日々関わっている人たちのことを。そして自分がいなかったらその人たちはどうなるのか。自分のことを必要としている人が必ずいる。みんな誰かにとって大切な存在であり、いなくなっても良い人なんてこの世にはいない。困っている人に手を差し伸べたことや良くしてあげたことは必ず自分に良い形で返ってくる。神様は見ている。そんな当たり前だけど、普段気にも留めないようなことを思い出させてくれる130分の中に人生の詰まった素晴らしい映画。日々の生活の中で、自分のことが嫌になった時、ストレスに悩んでいる時、などに是非観て欲しい。こんな自分でも誰かの役に立っている。スーパーヒーローである必要はない。少しの手助けの積み重ねが大きな信頼へ繋がる。そう思えて、必ず元気がもらえるから。

昔の作品ではあるものの、今でもクリスマスなどに多くの人に楽しまれている。この作品は私の映画人生を変えてくれた大切な一本なので、何かの節目や年末年始など年に数回は鑑賞するようにしている。何度も観るということはどうなるかわかっている状態で観るということ。全てを知った上で見返すと、オープニングロールの後にIt’s a Wonderful Life と、タイトル出るや否や、涙も出てくる。2回目以降は違う種類の涙が出る。

■もっとこの映画を知って欲しい!

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『素晴らしき哉、人生!』が TSUTAYAの『100回観たい傑作映画』や『メリークリスマス2020』にも選ばれていた!あまり知られてない隠れた名作を知ってもらえるきっかけになるかも!と凄く嬉しかった!その反面、誰もレンタルしてなくて少し悲しかった。『レオン』や『トップガン』などの有名な作品はレンタルされてるのに…。是非!

■この映画をきっかけに派生して欲しい!


▷その1 

監督Fキャプラ×主演Jスチュアート 
最強タッグによる名画
『スミス都へ行く』

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▷その2

素顔が見えないピエロ役
Jスチュアートが演技で魅せる
『地球最大のショウ』

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大迫力のサーカスシーンは勿論、ジェームズの演技が凄すぎる。四六時中メイクをして素顔が見えない。でも演技で深みを出せている。



▷その3

フランク・キャプラ監督が贈るラブコメ
『或る夜の出来事』

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結婚式を抜け出して本当に好きな人のところへ行く原点で、「ローマの休日」に影響を与えた名作

▷その4

ドナ・リードが官能的な演技を披露
『地上(ここ)より永遠(とわ)に』

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波打ち際で寝そべってキス。もはやラブストーリーの定番のシチュエーションはこの映画がきっかけ。



この映画が一人でも多くの人のもとにとどきますように。

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