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「なつかしい」

2023年8月は岡山市で「みんなの表町書店」という一箱書店の企画に参加した。

会場の様子

ちょうど「青春18きっぷ」の利用期間だったこともあり、準備から数回のお店番、撤収までを、電車で一時間ほどかけ、毎回瀬戸大橋を渡って通った。

お気に入りのぬいぐるみとともに

たくさんの「おとなりさん」に囲まれたわたしの一箱は、売上という点では決して抜きんでることはできなかったけれど(ただし自作のZINEが補填しなければならないほど売れ、最終日までに完売したのは嬉しかった!)、それ以上のすてきな出会いや学びがあった。

お店番をしながら、お客さまたちをじろじろ見ないように、必要以上に聞き耳を立てないように気を付けながら、それでも毎回よく聞こえてきた言葉が「なつかしい」だ。

その方にとって思い出の一冊なのであろう本が目に入ると「うわあー、懐かしい」と声を上げて嬉しそうにしていらっしゃる様子。

なかにはレジに本を置きながら「これね、若いころ読んだことがあるの」とおっしゃるお客さまもいらした。

会場のほんの一部

「なつかしい」という言葉を使うお客さまは、ある一定の年齢以上の人だったけれど(もちろん5歳や10歳の人が使ったっていい)、それでも、「なつかしい」は本と人の出会い(再会)の形の一つなのだということが印象に残った。

そして「なつかしい」には過去と現在と未来をつなぎ、人を突き動かすパワーがあるということも。

🍩食べたい‼️