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【文字起こし】2024.3.28「ワクチン問題研究会」緊急記者会見

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本記事への公式資料の掲載は
「一般社団法人ワクチン問題研究会」様より
許可をいただいております
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🟧 文字起こしにあたって

科学を愛するひとりとして、
不当な情報操作を嫌うひとりとして、
ワクチン被害者救済を願うひとりとして、
この正義の戦い*を活字として共有したく、ここに記録する。

* これまでの「戦歴」



🟧 ワクチン問題研究会 HP・理事・監事・支援先

一般社団法人ワクチン問題研究会「パンフレット」より

🎀 支援先
https://kifusuru.net/jsvrc/donation/



🟧 会見動画(Lizzy channel)



🟧 全文

🟦 00:00 はじめに/福島雅典

■竹口
お待たせいたしました。定刻となりましたので、新型コロナワクチン接種後症候群における筋痛性脳脊髄炎、慢性疲労症候群ME/CFSの症状改善に必要な療養指導に関する記者会見を開催いたします。改めまして、私は本日司会を務めさせていただきます。竹口と申します。まず、この場をお借りして、新型のワクチン接種後の健康被害によりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げ、また、そういった健康被害を受けた方、現在もその症状に悩み、苦しまれている方々に対しまして心よりお見舞い申し上げます。

さて、本日お集まりいただいた報道関係者の皆様におかれましては、年度末のお忙しい中をぬって取材していただけることに深く感謝申し上げます。本日は今から約1時間の記者会見を予定しております。それでははじめに、本記者会見に当たりまして、一般社団法人ワクチン問題研究会代表理事の福島雅典よりご挨拶がございます。

■福島
どうも本日はお忙しいところご参集くださいまして、ありがとうございます。ワクチン問題研究会はご承知のように昨年6月に発足してからちょうど9か月を迎えたところになります。

この間、鋭意診断基準の作成に向けて世界中の文献を集める、そしてそれをデータベース化して各方面にお配りするという最初のステップはクリアしまして、今日もお手元に別刷りと、それから世界中で出版されている95編の総説ですね。驚くべきことに前回1月の記者会見でお話ししましたように、ほぼ全臓器に渡って問題が起きていて、それは驚愕する事実でありました。それらについてレビュー論文が95、各臓器別に出ています。それらについて簡単にアクセスできるように配慮しまして、お手元に配りました。QRコードから入っていただければ、全ての論文について翻訳を見ることもできます。

さらにその後、この間、治療法についても鋭意検討を進めて参りました。今回、右におられます、児玉業務執行理事が日常の診療の中から非常に重要な事実を見出しました。今回、急遽記者会見をするに至ったのは、その事実を公開し、コロナの患者さんはもちろん、そして何よりも診療に当たっている先生方にこの重大な事実を知っていただき、そして日常の診療に役立てていただきたいからです。

そして実際、コロナ後遺症、ワクチン接種後症候群の患者さんは厚労省に届けられているだけでも、現在闘病されている方がもう4万人近くいますし、もう亡くなってしまった方は2000人以上いるわけです。その背後には、これは氷山の一角ですから、恐らくトータルは10万人ぐらいの方が闘病されているというふうに考えています。

そのうちの半数がME/CSFと何らかの関連を持つ症状に悩まされている。実際に国際的な診断基準でME/CFS、つまり、慢性疲労症候群と呼ばれる、そういう状態にある人が恐らく3分の1ぐらいはあるのではないかと。また、その基準を国際基準に従って児玉先生がきちっと鑑別していくと、やはり児玉先生の診療中の30%を超える方がME/CSFという診断基準に合致するという驚くべき事実でございます。

それらの患者さんはもちろん、ワクチンと関係ないコロナと関係ない方がもうずっと前からいるわけで、そういう人たちに対してもこれは新しい糸口、突破口を見つける発見をなさいました。つまり、ビタミンDの濃度を血中の濃度を測ると、それが驚くべきことに事実上全員低くなっている。これが特殊な現象ではないということも、我々が研究を進めるうちにはっきりしました。

現在、世界中でビタミンD欠乏という言葉まであります。COVID-19パンデミックと呼ばれたわけですが、パンデミックという言葉ですね、Vitamin D deficiency pandemicビタミンD欠乏症パンデミックという言葉がすでに2010年に使われています。現在、それを裏付ける事実が日本からも続々と出てきておりまして、突破口となるのはビタミンDであるということが分かった。この事実を早く全国民、そして医療関係者ならびに行政の方々全てに知ってもらう必要があるというふうに考えましたので、今日ここに記者会見を開催することにしました。

これによってコロナ後遺症、そしてワクチン後遺症、さらにはME/CSF、一般的なコロナとかワクチンと関係ない慢性疲労症候群に悩んでいる患者さんにも恐らく一つの光明が見い出せるのではないかと考えています。ぜひ本件について最後まできちっと聞いていただきまして、記事にまとめられて周知願いたいと思う所存でございます。よろしくお願いします。



🟦 06:17 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)について/藤沢明徳

■竹口
続きまして、新型コロナワクチン接種後症候群における筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群ME/CFSの症状改善に必要な療養指導の内容に移らせていただきます。PVSデータベースワーキンググループ担当業務執行理事の藤沢明徳よりご説明いたします。お手元の配布スライド資料別紙2をごらんください。

■藤沢
それでは私の方からまず背景、今回のビタミンDの投与、治療について、これまで私たちが集めてきた情報、それから背景となるようなデータについて説明していきます。まず、私はPVSデータベースワーキンググループということで、そのワクチン接種後症候群の患者さんたちの病態像をデータベースとしてまとめていく、こちらの作業はデータベースの作業入力作業終わって、これから統計解析に入っていくという状況になっています。

このデータベース作成に先立って、全国有志医師の会でワクチン接種後症候群、ワクチン接種を打った後で体調が悪くなった人たち、そういう患者さんを診療しているドクターにアンケート調査を行いまして、どういうような症状を訴えているのか、傾向があるのかという基礎調査というのをやっていますで、その結果の一つが見ていただいている円グラフになります。

これは昨年9月のワクチン問題研究会の設立記者会見でも用いた情報ですので、ホームページで見ていただけます。一般・全身障害および投与部位の状態30%、それから神経系障害26%という、この2つで半分以上の症状を占めるわけですけれども、この国際医薬品用語集による分類で分類した症状です。実は今述べた部分(灰色の部分と青色の部分)について、その多くが慢性疲労症候群ME/CFSと呼ばれるものの症状に合致するということがわかっています。

次のスライドも設立の記者会見、昨年の9月に用いた資料でありますけれども、ワクチン接種後症候群の代表的な症状、全身にわたる多岐な症状、あらゆる症状、ここに載せられていないものもおそらくあると思うんですけれども、かなりよくまとまっていると思います。

この黄色い丸が付けてあるもの、これは実は慢性疲労症候群の症状に該当する。例えば、強い倦怠感、めまい、歩行障害、それから関節の痛み、胸痛といった痛みの症状ですね。全身の移動する痛みとか。それから記憶力低下、ブレインフォグと呼ばれますけれども、そういう思考力の低下。それから長引く頭痛であったり、嘔気・嘔吐といった消化器症状も含めます。右下の不安障害・恐怖感という精神症状を伴う場合もあります。

これだけワクチン接種後症候群の代表的な症状というのが絵で示されているわけです。約半数に当たるものが、実は慢性疲労症候群の症状と重なってくるということがこれを見て分かると思います。

こちらの方は、MSDマニュアルという世界の医学の教科書と呼ばれているものの日本語版から抜粋してきたものです。ここに慢性疲労症候群の説明があります。定義の説明は青い枠の中で書いてあるようなことで、生活を変えるような原因不明の疲労が6か月以上にわたり持続する症候群というのが一番大きな定義になります。

この慢性疲労症候群という言葉はわりと日本の国内でもまだまだ知られていない、言葉としては聞いたことがあっても、病気としてはまだ認知が非常に低い。それと同時に医療者、医者の中でもこれをきちっと診断基準を知っている医者は実は決して多くはないという現状の中で、このME/CFS、慢性疲労症候群を発症した方というのは、このワクチン後遺症の症状として発症した場合に、結局、精神科への紹介をされるということが繰り返されてきているのではないかというふうに考えております。

下のほうに黄色い枠で囲っていますけれども、ME/CFS。慢性疲労症候群は意図的に症状のふりをすること、詐病では決してない。睡眠障害、意識障害、疲労、疼痛、活動による症状増悪など、線維筋痛症と多くの特徴は共通するというふうに、これは2020年ですから、もう4年前の改定の教科書になります。

続きまして、慢性疲労症候群の診断基準になります。これは筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群、これが日本語の正確な病名になりますけれども、これについてInternational Associationということで、国際協会というところが「臨床医のための手引書」(🔍)というものを書いていまして、これはお手元に配られている一番分厚い50ページほどの資料になりますけれども、これがきちっと日本語訳、どこが日本語訳をしたかというと、国立研究開発法人の医療研究開発機構というところでのきちっとした日本語訳をつくるワーキンググループがつくられて日本語訳されているというものがあります。

《🔍 参考:ME/CFS 臨床医のための手引書》

こちらで最新の診断基準というものがあり、それをもとにして今回、診断基準と。日本の診断の基準というのもあるんですけれども、それについてはこちらの資料のかなり後ろのほうになりますけれども、いろいろな診断基準について説明が載っていますので、参照していただければと思います。

ここで私たちが参照した診断基準について説明します。大きく8つの症状というものに分類、症状基準というものがあるんですけれども、まず大基準というのがありまして、4つ、これが必須項目というふうになります。「病的疲労」「労作後の消耗(症状悪化)」「睡眠に関する問題」「痛み」、この4つは必須症状というふうに言われています。それから、神経・認知に関する症状2つ。「集中力の低下」「短期記憶障害」「光・音の過敏性」「感情の大きな負荷」「見当識障害」等いろいろ書いてあります。

それから一番下の(a)(b)(c)のいずれか2つにおいて1つ以上症状があるということで、自律神経の症状、神経内分泌の症状、免疫系の症状、これらのカテゴリーの中から2つ以上の項目において1つ以上、結局、8つの症状を満たした場合に慢性疲労症候群というような診断というふうになる。当然、この診断をなされるときは除外診断といいまして、それ以外の病気が隠れていないか、脳の病気がないか、内分泌系の病気がないかということを十分に精査した上で、何も異常はないという場合に、この診断基準を使って慢性疲労症候群の診断をしていくということになるわけです。

そうした診断基準のワークシートを使って、私たちがワクチン後遺症の患者さんを診療しているドクターにこの3月、アンケート調査を行いました。2週間という比較的限られた期間で情報を集めたんですけれども、回答がどういうアンケートかというと、ワクチン症候群、ワクチン接種後症候群であって、慢性疲労症候群の診断基準を疑う人、それからこの診断基準に適合する患者さん。実際にどの程度の患者さんが、私たちのワクチン接種後症候群を診ている医療機関で診療を受けているのかということの大体の数を把握するために、アンケート調査を行いました。結果としては22診療機関から診断基準に適合するという患者さんがこの3月の時点で161人いるということが分かりました。

右下のところ、これはワクチン接種後症候群の暫定カテゴリ分類ということで載せてありますけれども、これはワクチン接種後症候群、PVSのレジストリ臨床研究というのを今まさに行っているわけですけれども、そこで使用した暫定の診断基準です。これによってPVSの患者さんの特定を行い、さらに先ほど説明したME/CFSの診断基準によって、慢性疲労症候群の患者さんがどの程度いるのかということの把握を行っている、というところでございます。私のほうからは以上になります。



🟦 19:40 ME/CFSとビタミンD/児玉慎一郎

■竹口
引き続きまして、事務局担当業務執行理事の児玉慎一郎よりご説明いたします。同じくお手元の配布スライド資料別紙2をごらんください。1点、注意点がございます。これから前のスクリーンに表示予定のスライドに赤字で「confidential」と表記の件につきましては、部外秘の内容となりますので、記事作成や配信される際は公表しないように、取り扱い管理には十分注意いただくようお願いいたします。

■児玉
皆さん、こんにちは。兵庫県宝塚市で医師をしております、児玉といいます。よろしくお願いいたします。先ほど藤沢先生の方から、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群、ME/CFS、そういった病態の診断基準のご説明がありましたが、コロナワクチン接種後にME/CFSを発症された患者さんが本当にたくさんおられます。今回、当院でのデータをもとに現状をご説明いたします。

このスライドなんですけれども、今私が診察させていただいているワクチン接種後症候群の患者さん、大体、現時点では80人ほど通院されているんですけれども、その中の28人、35%ですね。その患者さんがME/CFSの診断基準に合致しました。これも相当数、割合的にはME/CFSの患者さんがいるということ。先ほどの全国のデータでもありましたけれども、一つ問題意識を持つべき疾患であります。

これらの背景なんですけれども、年齢が47.3歳、男女比で女性17人、男性11人なんですけれども、特に30代40代が非常に多くて、この人たち、本当に働き盛りでした。かつ本当に子育ての真っ盛りの世代でもありましたし、中には10代の子供たちもいて、結局、生活が一変しているんですね。これは深刻な問題だと思います。

これは先ほど藤沢先生からご説明ありましたけれども、ME/CFSの臨床医の手引書というのがありまして、実際の患者さんを診て、何かこの患者さんにできることはないのか、そういったことでいろいろ論文を調べたところ、ビタミンD欠乏ですね、それがすごく着目されている、そういった論文がありました

こういった文献で、いわゆるビタミンDが欠乏している患者さんがME/CFSの患者の中には多いということなんですけれども、この論文はビタミンD補充を推奨する論文ですね、そういった論文も数多くありました。

かつ、ビタミンDの補充によって、ME/CFSに特徴づけられる疲労であったりとか、この論文は疲労に関する効果を示した論文なんですけれども、そのほか骨、筋、筋肉、あらゆる障害が見受けられる症状に対して、特徴付けられる症状を軽減させたという論文が数多くありました。

そういった中で、僕が診させていただいている患者さんにビタミンDが欠乏していないかどうか測ること、それに関して不足または欠乏状態であった患者さんにはビタミンDを補充、そういった方向性を考えることは決して間違っていないと考えましたので、診療を進めました。

このスライドは具体的に何をやったかということなんですけれども、本当にシンプルです。まず、足らないビタミンDを補充しましょう、というシンプルなそれだけなんです。まずは食事ですね、食事療法。どういったものにビタミンDが含まれているのかとか、そういった知識を共有すること、そういったことを指導させていただきました。

次いで日光浴ですね。これはよく皆さんも聞いていると思うんですけれども、ただ日に当たるということそれを治療として意識して生活する。病状があれば家の中にこもりがちになってしまうんですけれども、天気のいい日があれば、ベランダに出て5分でも10分でも日光浴をする。そういったことのコツコツとした積み重ねがビタミンD補充には有効だと考えています。

ただ、食事のことであったり、外に出るということも、やっぱり患者さんによっては好き嫌いもありますし、どうしても日常生活の中で部屋の中にいないといけない患者様もおられます。そういった中で、なかなか徹底してそういった管理ができない患者さんにはサプリメント、そのへんをお勧めしているケースもあります。

とにかくやっぱり診療の中で、患者さんの症状は多彩で、あらゆる精神的な肉体的な苦痛、そういったことがあります。まずはやっぱり患者さんに共感することですね。共感すること。あと、それぞれの症状の改善を目指す目標意識も、一緒に頑張っていこうという、そういったスタイルで診療に臨みました。それぞれの患者さんも本当に個性がありますので、その個性に合わせた無理のない、やはりストレスがかかると病状が悪くなるというのもME/CFSの特徴的な症状なので、そのへんのさじ加減を患者さんを診ながら進めていきます。

これは患者さんに説明させていただいた内容なんですけれども、ビタミンDを1日にどれぐらいとったらいいのか(🔍)であったり、日光浴、沖縄と北海道の人ではやっぱり紫外線の量が違うし、季節柄ですね、冬とか夏、それぞれ紫外線の量も違いますし。

《🔍 参考:ビタミンDの働きと1日の摂取量》

やっぱり一番摂りやすいの食事なんですけれども、結果的に魚類が非常にビタミンDが豊富です。鮭の切り身で25マイクログラム、それぐらいの量がありますので、どっちかを選択するんやったらこっちをとろうというぐらいの感覚でも、コツコツ続けておればビタミンDは補充できるものと今は考えています。キノコとかにも入っていると言っておられるんですけども、量は非常に少ないので、ビタミンDが豊富なものは?と言われても、どういったものが効率がいいかという指導も含めてさせていただいています。

このスライドは、左の図がビタミンDの血中濃度です。28人、ME/CFSの患者さん全てに初診時にビタミンDの血中濃度を測定しました。右のスライドは縦軸が症状の数になります。先ほど藤沢先生からご説明があったように、8つの症状が必須条件になりますので、8つからもっともっと18ぐらい症状がある方もおられました。これは療養指導を始める前、この左の図でビタミンDの欠乏状態である患者さんですね、このプロット、赤い点が患者さんなんですけれども、濃いオレンジの中にほとんどの方が入っておられました。右のグラフ、これは最初に症状がこれだけあってという、そういったことを表現したグラフです。

これは先ほどのグラフと照らし合わせて補充療法を行ったら、やはり確実にこの左のグラフでも濃いオレンジからずっと患者さんが浮かび上がってくるような、ビタミンDの値が着実に増えています。それに伴って右のグラフですね。症状数が8以上が上の濃い部分に皆さんプロットされていた。その状況がビタミンDの上昇とともに症状数がぐんと減ってきております

これはいわゆる典型例なんですけれども、先ほどのグラフを違う形で表現させていただいたんですけれども、典型的な例ではビタミンDのグーッと値が伸びていくと同時に、症状数がどんどん減ってきて、本当に逆相関、鏡面像を呈しております

皆様の手元には、概念図ですね。グラフが渡っていると思います。

これはちょっと視点を変えてME/CFSの診断基準を構成する各症状のカテゴリー、症状別、どういった症状がどれぐらい減ったりであったりとか、そういったことを表現したグラフなんですけれども、例えば一番左の病的疲労っていう1つの症状があって、一番最初にビタミンDの療養指導を行う前は28人全員がこの症状を訴えておられたんですけれども、症状がビタミンDの補充療法後は22人に減ったと。それから、一番左なんですけれども、全ての症状に合わせてどれぐらい奏功したかということをグラフに表しています。

皆さんの手元には、もうちょっと分かりやすい表で表していますので、またご参照ください。

最後にまとめなんですけれども、今回、日常診療においてワクチン接種後症候群として精神神経、全身症状を訴えた患者さんの相当数がME/CFSと診断されました。そのような患者さんでは、ビタミンD血中濃度が低下している例が多かったです。

ビタミンD血中濃度が低下している患者さんに対して、ビタミンDで補充療養指導を適切に行うことによって、その血中濃度は改善しました。ビタミンD補充療養指導によってME/CFSを構成する症状が改善する例が多かった。特に主症状である睡眠障害のほか、自律神経系、免疫系に関する症状の改善率はそれぞれ60%を超えていました

ME/CFSの症状を呈する患者さんで、ビタミンDの不足ないし欠乏がみられる患者さんでは、ビタミンD補充療養指導を行うべきだ。

こういったことは、もう本当にシンプルで簡単なことだと僕は思うんですけれども、この論文はNICEガイドラインME/CFSの英国のガイドラインなんですけれども、ビタミンD欠乏症のリスクが一般集団の推奨に従って補充が必要になる場合がある。もう明らかに明記されています。

これはスコットランドのガイドラインなんですけれども、こういった国を挙げてのガイドラインでビタミンDに着目して、さまざまなことがガイドラインに載っているという現状がありますので、やはり今回、ME/CFS症状を呈する患者さんに対してビタミンDを全ての人に測定して、足らなかったら補充を考えましょうというのは間違いなく、患者さんに不利益はないと思いますので、そういったことを強く、この場でお話しさせていただきたいとお時間いただきました。僕からは以上です。ありがとうございます。



🟦 34:20 ビタミンDの作用と国がやるべきこと/福島雅典

■竹口
引き続きまして、代表理事の福島雅典よりご説明いたします。同じくお手元の配布スライド資料別紙2をご覧ください。

■福島
今の児玉先生の診療実績から導かれた事実は驚愕するものです。これが全然特殊でないということを、今から少しずつ順番にお話しします。

まず理解を深めて非常に高度に専門的、医学的なことなので、先ほど藤沢先生が紹介しましたこの筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)臨床医のための手引書、これはAMED、政府機関のファンディングエージェンシー(funding agency)であるAMEDの支援によって、国立精神・神経医療研究センター(NCNP)の山村部長、彼はME/CFSの専門であり、バイオマーカーをすでに見つけてそれを公表しています(🔍)。

《🔍 参考:筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群の新たな免疫バイオマーカーの発見》

彼は専門としてこれを責任をもって翻訳されました。この14ページに藤沢先生が説明された診断基準があります。ややこしいです。だからこの診断基準に沿って患者さんを診ないといけない。しかしながら、多くの先生方、特に大学の先生方なんかでも、「こんな慢性疲労症候群なんていうのは病気じゃない」と。病気の概念がまだ成立していないんだから、それはAMEDでもそうなんですよ。

お手元に配りましたように、患者さんの団体からずっと国会への陳情が行われているんです。ME/CFSを難病に指定して、ちゃんと研究を進めてくださいと。Long COVID、コロナ後遺症、こっちの方は結構メディアの方も関心を持って行動されています

このLong COVIDの患者さんも国会に、参議院とか衆議院に、請願しているにも関わらず、予算すらきちっとつけていないというのが現状なんです。これはコロナの前からなんです。ME/CFS、つまり、慢性疲労症候群で非常に困っている患者さんがすごくたくさんいるんです。

恐らく身の回りにもいるはずなんです。そういう方がほったらかしになっている。「こんな病気はないんだ」というふうに決めつけが横行しているんです。これは立派な学会の指導者の先生方の中にももうそういうのが横行している。そういう人はちゃんと教科書すら読んでないぐらいなんです。勉強しないから、そんなないんだと自分が知らないことはないんだっていう、そういう論理なんですよ。

自分の身の回りにもいないし、そんなものないんだから、これはワクチンで後遺症で亡くなるなんてそんなことあり得ないって言って決めつける人。それで先頭に立ってワクチンワクチンって先導するわけです。それで何人が死んだのか、どれだけの人が日常生活を失ったか想像すらできないというのは、知性の劣化以外の何者でもない

本論に戻って、Long COVIDね。これはワクチンの後遺症じゃないですよ。コロナの後遺症の患者さんに対するガイドライン、アメリカの疾病生活センター、CDCはちゃんとガイドラインを出して、そこでは「ビタミンDを測定しなさい」「ビタミン12も測定しなさい」とちゃんとガイドライン規定している。

ではコロナに対してビタミンDはどうかというと、これに対して大規模な文献検索を行って、これは去年出たばかり。それによると、コロナの患者さんに対してビタミンDをきちっと投与して、その血中濃度を上げないと予後が悪いということは、もう完璧に確立した事実

皆さんも多分覚えているかもしれない。トランプ大統領がコロナに罹った時に医師団が何をしたかというと、すぐにビタミンDと亜鉛を投与したんです。そのことはBBCとかCNNでちゃんと放送された。日本では、そのビタミンDと亜鉛を投与するというのはどういう意味があるかというのは咀嚼できてないから、完全に遅れちゃってるんですよ、医学的に。だから私はそれを聞いた時に、さすがアメリカの医者だと思いましたね。

ビタミンDと亜鉛を投与する。それは免疫の維持のための1丁目1番地なんですよ。亜鉛とビタミン類Dはね。だからそれが不足しているいうのは、その時、私はついぞ知らなかったんです。だけど、今回、これは児玉先生のデータから驚愕して調べてみると、後から大変なことが分かった。順番に示します。

つまり、コロナで重症化する一つの因子としてビタミンDが関わっていたということがもう完璧に証明されているんです。エビデンスレベルはトップです。Meta-analysis(メタアナリシス)、それからランダム化比較試験(randomized controlled trial)でも証明されている。このことを日本では全く知らずに来たということですよね。

ビタミンDの作用というのは非常に複雑で、単に骨とか何とかだけじゃないんですよ。これによって自然免疫が改善する。それから一番重要なのはCOVID-19のサイトカインストームを軽減することに役立っているということが基礎的な研究や臨床的な研究からはっきり分かっている。

それからストレスから身を守るために、ビタミンDというのは非常にある種のホルモンとして体の中で働いている。さらに制御性T細胞ですね。免疫の暴走を防ぐ制御性のT細胞体、Tregと呼ばれるものです。これのレベルを上げるということも、グルタチオンの濃度を上げることも分かっているということで、身体の全身についてストレスがオーバーにならないように、常にこれを監視して制御している、免疫も制御するということです。

だからそういう働きがあるということを、我々はもう一度きちっと勉強し直す必要があって、単にくる病(✅)なんて今はないからビタミンDの不足はないでしょう。くる病というのはね、20世紀の初頭の話なんですよ。あの時は蔓延していたくる病が食事をきちっとすることによって軽減された。特に日光浴とか。私たちの子供の頃はね、肝油(✅)とか何か飲まされたんですよ。だからミルクにもビタミンDが補充されて、ビタミンD強化ミルクとなっていた。

✅ くる病
子どものときにカルシウム・リンが骨基質に十分に沈着せず、骨塩(セメント部分)が不十分な弱い骨ができてしまう状態です。尚、身長の伸びが止まった大人では同じ病気を骨軟化症と呼びます。

日本内分泌学会

✅ 肝油
タイセイヨウダラの肝臓から抽出されたもの。オメガ3脂肪酸やビタミン(特にAとD)、抗酸化物質も豊富に含まれている。

Women's Health


ところがビタミンDの過剰症ということが起こってきて、それで1950年代にやめたんです。そして今度また起こってきたのがビタミンD不足。だから先ほど言ったように、2000年代になってからVitamin D deficiency pandemic(ビタミンD欠乏症パンデミック)というのが問題になり始めたんです、欧米で。日本はついぞそこに対してケアできていない。だから日本のCOVID-19の一番新しいガイドラインでは全く触れてません、ビタミンDについて。これは完全に失態ですよ。日本の医者の失態だ

だから今になると、Long COVIDを何とかしてくれと国会の陳情もあるもんだから、ガイドラインにはさすがに「罹患後症状」と称してLong COVIDです、これのマネージメントでビタミンD値の低下が見られるということは触れているんです。だけど、これはビタミンDが欠乏したら補充しないといかんでしょ。そんなものは小学校の保健の授業で習うことですよ。ビタミンDは重要ですから欠乏したらダメです、補充しましょう、と。

このME/CFSに対する国会の請願、衆議院・参議院、令和3年に出ているんです。ここで署名の人数が2万3725人。Long COVID、新型コロナウイルス感染症とME/CFSに関する請願。患者さんの方が早く気がついている。医者は、ME/CFS、慢性疲労症候群、そんなんね、つまり偉そうに言うわけですよ。Disease entity、疾患実態。疾患概念としてまだそんなにないんだから、それはおかしいでしょう、請願されてもどうしようもない、疾患概念がないんだからと言って全く「おつむてんてん」(✅)。勉強していないんだから。

✅ おつむてんてん
幼児が、両手で自分の頭を軽くたたく動作。また、そうするように、あやすときの言葉。

コトバンク

MSDマニュアル(🔍)、世界で一番読まれてる本に記載されていて、仮病ではないし、まだ色んな複合した病態だからこれから研究の対象だ。だから学問に対して、あるいは科学に対して医学に対して真摯な人だったら、これはいっぺんきちっと患者さんを調査しようというところから始まるわけですよ。

《🔍 参考:MSDマニュアル「慢性疲労症候群」》

原点からもうすでに腐ってるね。こういうガイドラインに載ってないってことは。トランプ大統領がコロナになった時に、まず医師団がビタミンDと亜鉛を投与した。「これどうしてだろう。知らなかった。私、知らなかった。なんで投与したんだろ。ビタミンDなんか不足するわけないでしょ。亜鉛なんてみんな摂ってるじゃない。」そんなことない。

これが国会の請願の内容。是非読んでいただきたい。メディアの人にはきちっと読んでいただきたいんだよ。これに対して国が何をやったのか、何万人も署名集めて憲法に基づいて請願して、国は一体何をやったんだ。医者が専門家を集めて検討していますって。専門家はそんな病気なんてないんですよって。デタラメじゃないですか。不勉強もいい加減にしろってことですよ。

ここのところで一応まとめました。つまり、厚労省はこのガイドラインについてきちっともう一度リリースし直して、もう一度指示して、国家予算使ってガイドライン作らせてるんだからね。さぼるなということですよ。

だから、ビタミンDについてちゃんとレビューして、千何百点というデータが出ていますよ、論文で。次にLong COVIDというだけでもいくつか論文が出てきて。それからコロナとビタミンDだけでも、そういうふうにたくさんの論文が出てくる。

だからちゃんとレビューをした上で反映するべきであって、ME/CFSと定義できるような患者さんがいるのであれば、そういう人たちをきちっと定義して、診断基準に合った患者さんを集めて、ビタミンDが効果があるのかないのか、さらには亜鉛の欠乏があるのかないのか、ビタミン12がどうかとか、他の必須脂肪酸とか、こういうものについてガイドラインに載っているいろいろな可能性のあるものについて、全部提供、推進するべきというふうに思います。それが最低限、やっぱりこれだけの患者さんからあった請願に対する回答じゃないですか

専門家に任せています。」専門家は「そんな病気はないんです。」ありえないでしょう、そんなことは。それはよっぽどの下等国家でないとないよね。だから今、臨床試験をきちっと推進しないといけない。児玉先生がおっしゃったように、あれだけの症例がきちっとデータとしてあるんだから、それを根拠にきちっとした臨床試験、療養指導が非常にDefective(欠陥あり、不完全)になっているということです。



🟦 45:35 ビタミンDの重要性と臨床医学の歴史/福島雅典

さらに重大な事実、先ほど言った驚愕する事実。これは慈恵医大の先生が、コロナの前です、2019年から2020年の3月まで健康診断をされた健常な人たちの5000人を超える人たちの血中のビタミンDを測ったら・・・

このヒストグラム、この赤でシャドウしてる98%が不足状態であるということが分かった。驚くべきことに98%がビタミンの不足ないし欠乏というのを慈恵医大の先生が、健康診断を受けた人、5000人以上集めて結論を出している。これが出たのが23年なんです、去年なんです。だから今になって、ようやく我々はこのことに愕然とするという状態だということです。

これだけじゃないです。成育医療センターの先生が、コロナでみんな外出しなかった、それで大丈夫かと思って調べたら職員のほとんどが・・・

さっきの児玉先生のグラフと同じように、ビタミンD欠乏にあるということですよ。この赤のところ。30以上が正常。30以上で正常な人はほとんどいない。こんなような状態だったんです。これも去年出版されました。

さらに論文を繰っていくと、ワクチン接種後の副作用とビタミンDをランダム化して調べたのがあるんですよ。そうすると、やっぱりビタミンDを投与した群と投与していない群では、やっぱり副作用の出方が違っていたと。さっきの重症化とかと全く符合する。だから重要な論文は全て符合するわけですよね。しかも、ビタミンDをちゃんと投与して血中濃度をキープしてた人ほどちゃんと抗体価が上がったというわけです。

だけど、ここで重要なことは、今日はまだ報告できませんが、今鋭意やっています。検査法の開発のワーキンググループ、チームが我々にあって、検査法を開発する中に、私どもが1月に紹介したように、抗体の中のIgG4というのについて見ると、これは全くこの感染に対しては役に立たない、むしろ免疫を寛容にする作用の、進化の過程でそういうものができたと思うのですが、そういう特殊な抗体なんです。その抗体価も高くなるということを意味します。だから二律背反(✅)みたいになる。

✅ 二律背反
ひとつの事柄から生じた二つのものが、矛盾しながらともに存在すること。哲学の用語“Antinomie(アンチノミー)”の訳語に由来。哲学者・カントは「時間や空間は有限である」と「時間や空間は無限である」のような矛盾した命題を複数提示し、一方の否定がもう一方の証明につながらないことを示して、これを『アンチノミー=二律背反』としました。(アンチノミー論)

小学館 HugKum

つまり、このワクチンによってビタミンDでちゃんと免疫が正常になるようにしたって、それが裏目に出るということもあるということで、ちょっとややこしい話ですが、いずれにしてもこのワクチン接種後の副作用に対してビタミンDが関わっていることは、もう疑いの余地がない事実なんです。

これは古い、2010年の論文の中にこのHolickという先生が警告しているんです。「ビタミンD欠乏症パンデミック:忘れられたホルモンの健康における重要性」というタイトル。先ほど少しまとめて文書に記述しましたが、全身においてビタミンDが重要な作用をしているという論文です。このことは2010年に警告されている。この中に2010年までに出版された、たくさんの海外のビタミンD欠乏状態が各国で起こっているという警告する論文がいっぱい出てたんですね。このことについて我々は全くケアできていなかった。少なくともトランプ大統領がビタミンDと亜鉛を投与されたというニュースを知った時に、医者は気が付いて論文をチェックするべきだったんです。これは私も含めての重大な反省点です。

ここまで来ると、我々は過去を思い出さざるを得ない重大な事実。これは誰か分かります?この写真。分かる人は手をあげて。尊敬する。

右側は有名な人。誰でも、子供でも知っている。森鴎外の若い頃です。

左側は高木兼寛先生、慈恵医大の創設者です。高木先生は海軍軍医総監、明治時代の帝国陸海軍の軍医総監です。

森鴎外、森林太郎は帝国陸軍の軍医総督

日露戦争の時に脚気で陸軍は2万人が亡くなったんです。25万人が脚気にかかって2万人が死んじゃった。海軍では死ななかった。だから明治天皇が、高木先生に男爵の爵位を与えた(🔍)。だからバロン高木っていう。

《🔍 参考:高木兼寛 人生の歩き方》

(1905(明治38)年 男爵を授けられる)

東大をあげて細菌説をとったんです。森林太郎は北里柴三郎先生にそそのかされてというか誘われて、ペッテンコーファー(✅)、衛生学のヨーロッパの大指導者のところからコッホ先生(✅)のところに移っちゃった。だからコッホの弟子です。だから細菌だと。脚気も細菌だって信じてた

✅ ペッテンコーファー
マックス・ヨーゼフ・フォン・ペッテンコーファー
ドイツ(バイエルン王国)の衛生学者、化学者。「近代衛生学の父」「環境医学の父」「実験衛生学の父」とも呼ばれる。ロベルト・コッホらと論争を行い、コレラの病因論争において、コレラ菌を自ら飲んだエピソードでも知られる。緒方正規、森林太郎(森鷗外)のドイツ留学時代の恩師であり、彼が祖となったドイツ式の近代衛生学が日本の衛生学に与えた影響も大きい。なお、鴎外の孫の名前である真樟(まくす)は、ペッテンコーファーの名前から名付けられた。

Wikipedia:マックス・フォン・ペッテンコーファー

✅ コッホ
ハインリヒ・ヘルマン・ロベルト・コッホ
ドイツの医師、細菌学者。当時は細菌学の第一人者とされ、ルイ・パスツールとともに、「近代細菌学の開祖(細菌学の父)」とされる。炭疽菌、結核菌、コレラ菌の発見者である。純粋培養や染色の方法を改善し、細菌培養法の基礎を確立した。寒天培地やペトリ皿(シャーレ)は彼の研究室で発明され、その後今日に至るまで使い続けられている。また、感染症の病原体を証明するための基本指針となる、「コッホの原則」を提唱し、感染症研究の開祖として医学の発展に貢献した。

Wikipedia:ロベルト・コッホ

高木先生は海軍に米の食事やめて麦にして、そして欧米食を推進したわけですね。だから脚気はほとんど出なかったんですよ。事実上ゼロと言っていい。

陸軍ではそんだけ人が死ぬ。絶対に認めなかったんです、細菌と言い張って。東大の緒方先生が当時の細菌学の指導者で細菌に決まっていると、やっていたわけです。

だから思い出さないといけない。スモンの時もキノホルムによる薬害だと気がつくまで、医者はウイルスだ、環境汚染だ、風土病だって言いたい放題(🔍)。だけどフタを開けてみたらこういうことで、何てことなかったんですね。

《🔍 参考:薬害スモンの経緯》

ビタミンBの発見以前ですよ、これはね。ビタミンBは高木先生の実績から、鈴木梅太郎先生、東大の農学部の先生が、米からオリザニンを抽出したわけです(🔍)。

《🔍 参考:世界で最初に「ビタミン」を発見した鈴木梅太郎》

だけど、高木先生は「それが何だ。それがどういう意味があるんだ。」って言う程度。だって、ちゃんと食事すれば病気にならないんだから、それでいいでしょうと、そういう考え。それが臨床ですよ

ということで、高木男爵とビタミンっていうのはもう世界的に有名な話。これはアメリカ、イギリスのトップジャーナルLancetにちゃんと彼の講演、セントトーマス病院での講演、ナイチンゲール医学校が看護学校がある所です。講演録がLancetに載っているんですね。

ということで、私の最後のメッセージ。ここで改めてですよ。私は授業でよく使ってきたけども、私の悔恨の情っていうのかな、あの時に私がもっと調べていれば、もっと早く警告できたと。「歴史から学ばぬ者に未来はない。」私はそれにさらにつけ加えて「歴史に目を瞑る者はついに現在を見る目をも失う」というふうに思えます。

これは他にもたくさんいくらでも例を出すことができるんですよ。今、スモンの話もした。今日は水俣病のことで、まだああいうことになっているでしょう(🔍)。やっぱりね。ちゃんと事実は事実として認めるっていうのは、これは人間の最も基本的な資質だと思います。

《🔍 参考:ノーモア・ミナマタ》

YouTube:Lizzy channel 2nd

特に今回のことについて、このビタミンDの歴史にパンデミックという言葉まであるのに、これを知らずに来たのは、日本の医学界の大きな過失です。だから今はまさにこのビタミンDが欠乏してるのでないかという成育医療センターの指摘、それから慈恵医大の先生の指摘、そういう歴とした、はっきりしたデータがあるのであるから、これは全員が知った上でもう一度ビタミンというのを見直すそこから新しい未来が開けると私は信じます

これによってME/CFSの患者さんに対しても、ビタミンDを測って欠乏していたら、それを補充したら良くなる。そういう人が出てくるに決まっているんだから。あとビタミンB12もそうです。さらに亜鉛もそうです。他のものもそうです。全部洗い直さないといけない。

もう、馬鹿にしてさぁ、新しい薬、新しい薬、抗体医薬だ何だってやってきたけど、もう一度、脚下照顧ですよ。足元を見直さないといけない。足元が完全に崩れつつあるんだということです。

海洋のナノ汚染のナノプラスチックの汚染なんて、人の血中から見つかったということでこの間、報道があったけど、我々は足元をもう一度きちっと見直して、新たな医学の体系を構築しないといけない

https://jamanetwork.com/journals/jamaneurology/fullarticle/2792228

ビタミン12の話が出たので、ちょっと付録します。ビタミンB12について、日本の研究者から極めて重大な研究成果がもう出てるんです。メチルコバラミン。これを大量投与すると、ALS、筋萎縮性側索硬化症の患者さんの進行が抑えられるということを、徳島大学の梶教授らが臨床試験で実証しました(🔍)。

《🔍 参考:ALSの治験で症状の進行抑制効果を確認/徳島大学医学部》

これはエーザイが今申請目指して準備しています。超大量ですから、通常のビタミンB12の量の非常識なぐらい大量です。MAX50ミリグラム。これによってALSの進行が抑えられる、特に副作用はなかったということが発見された。だからビタミンはビタミン。かつてのビタミンの不足でどうのこうの以上の作用があるということを今、我々はもう一度勉強し直さないといけないということです。

以上です。ちょっと長くなりましたけれども、非常に重要なことなので、メッセージとしてお伝えしました。



🟦 56:00 今後の研究会での取り組み/吉野真人

■竹口
引き続きまして、最後に治療方法確立ワーキンググループ担当理事の吉野真人よりご挨拶がございます。

■吉野
皆さん、こんにちは、治療方法確立ワーキンググループ担当理事の吉野真人と申します。私は東京大田区で内科のクリニックを開業しておりますけれども、実際、ワクチン後遺症、ワクチン接種後症候群の方が毎日たくさんいらっしゃっています私個人だけでももう200人を超えております。それだけじゃなくて、私は児玉先生のようなそのワクチン後遺症の治療に取り組む医師というのは非常に少ないのが現状でございます。

医師、日本全国で30万人いると聞いていますが、そのうちの0.0何パーセントでしょうかね。治療に取り組む数少ない医師同士が、実は2年前から勉強会をやっていまして、私がちょっと世話人をやっておりますけれども、毎週のように情報共有をやりまして、試行錯誤しながら非常に苦戦をしながらやってますが、実はビタミンDも含めて明らかに効果が現れる治療法がいくつも見つかっております。

それらの治療法の中でもビタミンDというのは、ご覧いただきましたように、特に優れた治療効果がありまして、コロナ後遺症やワクチン後遺症などの治療法としても心ある多くの医師や専門家から期待されております。このビタミンDをはじめとして、他に優れた治療法がいくつも見つかっておりますので、この有力な治療法を吟味して、これからワクチン問題研究会では、今後はさらに高いレベルの臨床研究を展開していく予定で、私がそのリーダーを仰せつかっております。ワクチン後遺症の治療ガイドラインを確立しまして、全国の病院やクリニックの医師が日常的にワクチン後遺症の治療に取り組めるような医療環境の整備を進めていきたいと思っておりますので、皆さん、ぜひご理解ご協力をお願いしたいと思います。以上でございます。



🟦 58:00 河北新報からの質問(ビタミンDの測定とサプリ)

■竹口
では、最後にもう一度注意点をアナウンスさせていただきます。写真撮影ならびに動画撮影していただいたスライドの中に、赤字で「confidential」と表記のあるスライドにつきましては、部外秘の内容となりますので、記事作成や配信される際は公表しないように取り扱い管理には十分注意していただくようお願いいたします。この後、記者会見を予定しているようなので、質疑応答の方は控えさせていただく形で、時間の都合上、これにて一般社団法人ワクチン問題研究会の記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。

■河北新報
河北新報の武田と申します。ワクチンの後遺症で悩む方々に対して、非常に光明になる治療法だと思います。それでこのビタミンDが欠乏しているかどうかを測る方法ですね。自分で何かできる方法はあるのでしょうか。それとも病院でお願いしないとダメなんでしょうか。

■児玉
病院で血液検査で簡単に分かります。ご自身で測定というのは、ちょっと僕も知恵がないんですけれども。

■河北新報
もう1点。サプリなんかでもいいんでしょうか。その際、例えば食べ合わせですとか、あるいは先ほど福島先生のほうから亜鉛を摂ったほうが良いというお話がありました。他のミネラルとか一緒に摂った方がいいものとか。マグネシウムを指摘する方もあります。

■福島
おっしゃるとおりで、結局バランスの取れた食事で、このCOVID-19にかかる人っていうのは多分、栄養的な障害が根底にあるんだと思います。それはかかる人もかからない人もイーブンに、今の人たちの食生活がやはり問題があるんじゃないかと。それは今の非常にストレスフルな社会に適応できない状態になっている。非常に深い意味があるんですね。

だから、自分で勝手に解釈せずに、自己流でビタミンDのサプリを買ってきて飲めばいいんだって、そんな甘いものじゃない。それは医学じゃないので、やはりホームドクターなり、あるいは病院にかかっているなら、先生と主治医の先生とよく話し合って、それでビタミンDは簡単に血液検査で分かりますから、まずビタミンDが欠乏しているかしてないかはすぐ分かります

じゃあ、欠乏していたら補充しましょう。亜鉛も測れるし、ビタミン12も測れるんです。葉酸も計れるし。だからそういうものについて診ていくと。もしどうしてもそこまでのあれがないのであれば、総合ビタミン剤というのがありますから、信頼できるものを、総合ビタミン剤を飲めば基本的には補充されます。だけど、それで本当に十分かどうかというリサーチクエスチョン、臨床的な疑問はまだあるわけですから。一番簡単なのはそういうことです。

■河北新報
ありがとうございます。

■竹口
よろしいでしょうか。この後、記者会見終了後に直接質疑応答のほうをいただけたらと思います。それでは一般社団法人ワクチン問題研究会の記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。

■一同
どうもありがとうございました。



🟦 1:01:23 記者会見後の囲み取材

■福島
これだけね、決定的な事実と決定的なディスカッションが世界中で行われてて、日本だけ聾桟敷(✅)みたいなもんですよ。アメリカのCDCのガイドラインではビタミンDとB12を測らないといけないとなってて、どうして日本のガイドラインは何も触れてないのか。あんなたくさん千何百も論文が出てて、日本人のコントリビューション(貢献)もあるわけですよね。今回2023年にあの論文、成育医療センターの論文と慈恵医大の決定的に重要な論文ですよ。日本人においてもそういうことだったんだけど。欧米ではもうね、2000年代の中頃から次々そういう報告が相次いでるんですね。だからもうそれは定着して、彼らのところではビタミンDは補充しないといけないというのは解決済みなんですよ。結局日本だけ遅れちゃってる

✅ 聾桟敷(つんぼさじき)
関係者でありながら情報や事情などを知らされないこと。

goo辞書:聾桟敷

■記者
先生ご自身もやっぱりご存知なかったっていう話をされて。

■福島
ビタミンDが免疫に関わってる、亜鉛が不足するとダメだってことは常識だから分かってる。けどトランプ大統領がすぐ投与されたのはやっぱり高齢になって、高齢になると不足するんですよビタミン、亜鉛なんか。それでちゃんと一段補給したと。その程度に思ってたんだけど、背後にあれだけの論文、研究の成果があったということはね、そこまで思い至らなかった。それはもう私自身反省するところで、今回児玉先生がきちっとああいうデータを示されて、それで詳細に論文を調べたらそういうことが分かったということですね。

■記者
やっぱり、ビックリされた?

■福島
ビックリしました。ギョっとしました。まず児玉先生のデータに驚愕しました

■記者
ビタミンDさえ投与して日光に当たればコロナワクチンの後遺症、いわゆるワクチン後遺症も治るっていう、そう簡単ではない?

■福島
たぶんね、相当患者さんは楽になりますよ。相当楽になる。

■記者
ある意味、福音になる?

■福島
福音になる。それから何よりもLong COVIDと言われてるコロナ後遺症の人もまずこれをやるべきなんですよ。コロナ後遺症で苦しんでる人がたくさんいるはずですから、そっちのほうはあれしてワクチンそっちのけだっていうものの、コロナ後遺症の患者さんが国会への請願もしたわけです、衆議院、 参議院。だからその人たちに真っ先に知ってもらいたいから、私は緊急記者会見だってやったわけです。

まだ彼 (児玉医師)は論文にしてないけど、論文にすることよりも、論文にするのはみんなに知らせるためだから、みんなが知るなら別に論文でなくてもいいわけで。だから何よりも早く知っていただきたいし、とにかくビタミンDの不足状態がある限り、次々次々感染症でみんな苦しまれることになるし、これは糖尿病も認知症もがんも、全てに関係している。全て体の中の免疫機能を正常に保つために必須。樽の先生は1丁目1番地だって言うけどさ。だからそういうことがあって、まだ我々の多分知ってない事があるんだと思います、足元に

■記者
それを解明しないといけないんですね。

■福島
いや解明とかなんかじゃなくて、わざわざ言ったのはね、高木先生は鈴木梅太郎先生がビタミンB1発見した時も、別にそれが何なのっていう態度だったって。そこなんですよ。つまり、なんか薬だ、なんかこれだってね、因果関係どうのこうのより、まず適切な食事になってないという「天の警告」ですよ。私はそういうふうに受け取った。

だからこれでメカニズムがどうだ、どうでもいいじゃんそんなこと。悪いのはビタミンDが欠乏してること、投与したら、あるいは食事をきちっとしたら良くなった。それでいいじゃない。ヘンな薬開発して副作用で苦しむなんて馬鹿げてるわ。やっぱり医学・医療の原点は何かっていうのはね、これは「天の鉄槌」ですよ。こんなものは。本当に私はそう思う。

■河北新報 武田
今日の配布資料にもありましたけれども、全身の症状ですね、代表的な症例名だけでも148人の方がおられました。1月11日の会見資料でも同じ表が出てましたけど、あの中に同じようにこのビタミンDで症状緩和されるようなもの・・・

■福島
たぶんあると思う。調べてる。おっしゃる通り。そこを医者が考えていくことですよ。ひょっとするとこの人、つまり今、ME/CFSという医者が否定するような病気についてきちっとクサビを打ち込む必要があったからそう言いましたけど、他の疾患でなかなか良くならないところにも関わってる可能性はズバリあるんで、それが新しい研究分野になるわけですよ。

だからここから新しい医学の最先端の研究が進められるということなんです。古い話じゃない。新しいサイエンスをここから我々は構築することができる、非常に良いきっかけになっているというふうに思います。

■河北新報 武田
アプローチの仕方が、先生おっしゃるように新しい薬がどうたら・・・

■福島
そうじゃない。まずは患者さんのあれをきちっと観察するというところが原点です。そこから以外は新しいこと生まれませんよ、そんなね。

■河北新報 武田
しかも患者さんの日常生活、食事にもからむ・・・

■福島
おっしゃる通り。その通り。日常生活をきちっと詳細に調べて、そこから何が違ってるか、それはもう高木兼寛先生がやったことと一緒ですよ。同じことだ。

■河北新報 武田
ありがとうございます。

■福島
いつもありがとう

■河北新報 武田
今日もう1回代表して怒られようかなと思ったんですけど、時間が無かった・・・(笑)

■福島
そんなことはない(笑)。いやもう、これは重要なので言わせて下さい。

■藤江
武田記者(河北新報)がワクチンのこと扱うのは、4月から部署が変わってなかなか扱いにくくなるんですね。

■河北新報 武田
なんか意図を感じるんですよ。

■福島
まぁ世の中そんなものだよ。

■河北新報 武田
完全にテーマを取り上げられるわけではないので、またこれからもよろしくお願いいたします。

■藤江
激励の言葉を、先生。

■福島
頑張って。世の中そんなもんだってだって。

■河北新報 武田
くじけません。

■福島
あんなもんだよ、世の中。パスツールとベシャンだって、ベシャンはもう全く名誉を失ったからね。パスツールにとことんやられて。つまりパスツールが細菌説を唱えて、ベシャンていう医者は宿主説、身体の方に問題があると(🔍)。それを突き止めないといかんということをずっと言ってきたわけです。ずっと同じことの繰り返しなんだ。医学、医療も繰り返し。大丈夫。

《🔍 参考:パスツール 「病原体説」vs ベシャン「宿主説」》

■河北新報 武田
めげずに頑張ります。

■福島
どこに行っても私が思うのは、そこでの洞察っていうのは全てに通じるから、頑張って。

■河北新報 武田
チャンスを伺います。ありがとうございます。



■児玉
そしたら Lizzyさんの順番で。すいません、今日もありがとうございました。

■Lizzy
私が狙ってたのバレちゃった。先生、今日ちょっと目がちょっとウェットになっていたかなと。

■児玉
いえいえ、いつものことで。

■河北新報 武田
あとで確認した論文数、なんぼだったかみたいな・・・

■児玉
査読委員会を通すので、やっぱり2、3か月かかるので、論文の会社、出版社が却下するかもしれない。ワクチン接種後症候群の内容があれば、やっぱり圧力がかかって論文提出してもアカンと言われるかもしれません。スムーズにいって3か月はかかるかなと思っています。遠くまでありがとうございます。

ただ、ワクチン接種後症候群の患者さんは本当にストレスに弱いんで、個人的にはやっぱり患者さんの訴えを拡げたいということよりも、やっぱり患者さんを守りたいと思っています。

■河北新報 武田
投与っていうのは点滴みたいなものですか?それとも?

■児玉
いえいえ、ええもん食うて下さいっていう。食事日光浴と追加でサプリメント

■河北新報 武田
その3種類。分かりました。ありがとうございます。

■Lizzy
児玉先生、いつも患者さんのためにありがとうございます。

■児玉
いえいえ、ほんとまたよろしくお願いします。



🟧 謝辞(Lizzyさんへ)

文字起こしに際して、Lizzyさんに多大なご協力をいただきました(タイトル画像・会見動画・配布資料情報・AI文字起こし原稿のご提供、公式資料掲載許可仲介)。
その行動力に敬服するとともに、惜しみないご協力に心より感謝申し上げます。

Lizzyさんの活動に、ますますご注目を!

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🎀 支援先
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🟧 文字起こしを終えて

聴きたくなった曲は・・・

「銀の龍の背に乗って」
中島みゆき

“ 急げ悲しみ 翼に変われ ”
“ 急げ傷跡 羅針盤になれ ”

この禍によって生まれた悲しみや傷跡が
どうか、次の科学につながりますように。



⚫️ 余談「早くからビタミンDとコロナについてコラムを公開していたクリニック」

静岡県の田中消化器科クリニックのコラムでは、早くからビタミンDの重要性が取り上げられていました。私がコラムを発見したのが2021年8月でしたので、公開はそれ以前となります。

実際にスタッフのビタミンD値を測定されており、その多くが必要量に達していないことや、複数の論文の引用からビタミンDとコロナの関係について記載されています。

ビタミンDをはじめ様々な栄養素が見直され、さらに有効活用されることを期待いたします。

以上


仕事と家事の合間を縫って、 少しでも明るい未来のために作成しています。 偶然か必然か、ここでつながったあなたのお役に立てれば幸いです。 サポートいただけましたら、歓喜!! 今後の活力源になること、必至です。