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仁平幸春の考え

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制作に関する考え、その他雑感を綴っております
運営しているクリエイター

#伝統工芸

機械でやった方が良いものは機械でやった方が良い

手でやっていたものが、機械でもっと精度高く出来るようになった、そして完成度の高いものが大…

伝統は資源

日本では、水と安全と環境が豊か過ぎて、生まれる前からそれが当たり前にあり、今後もそれが自…

伝統工芸において明治以降の偉いとされている人ばかりを参考にしても伝統から学んだ事…

私は、染の着物や帯の文様染色の製造卸販売をメインの生業にしております。ですので東京在住の…

伝統文化界隈こそ、未来への投資が必要

伝統文化界隈は、過去にばかり目が行きがちですが、むしろ常に未来を考え投資しなければ衰退し…

今、現代美術とされている分野はゲームに似ていると思う

普通一般の人々が思い浮かべる「現代美術」というものは、その時代の「前衛」のような、まだ形…

工芸系作家も職人もちゃんとしないと

作家だからどうとか、職人だからどうとか、そういう事は関係なく、ちゃんとした仕事をするべき…

私は伝統〇〇と言われているものは取りあえず怪みます

当たり前の話が当たり前に把握されていないのが、いわゆる伝統界隈の世界だと私は把握しております。それを理解する事は大切だと思うのですが、むしろあえて事実を観ずに皆で作り話を楽しんでいるように感じられる事が多いです。そう書いている私自身も自覚無く事実を曖昧にする事で楽しんでいる事が沢山あると思います。 日本の伝統モノは、変な「伝説」「おとぎ話」が多く、意外にそれを事実と信じてしまっている人が多いように感じます。それぐらい矛盾に満ちているんですね。 例えば数百年続いていると自称

伝統文化は、その国のインフラの一つなのではないか?

などと、令和6年の正月に思ったのです。 その国の様々な自然災害への対策、さらに鉄道や道路…

変化の無くなったものは、役割の終わったもの

和装は 「伝統的衣装でありながら同時に現代ファッションでもある稀有な民族衣装」 です (…

初心者だという自覚の無い人たちに困る師匠たち

グチ投稿が連続してしまった。笑 以前も似た内容の記事を書いた事がありますが・・・ また似…

お取引先の会社の社長さんと社員さんたちの、こちらへの評価の温度差に手を焼く事があ…

いつものグチ系話題です。笑 最近は流石に年齢とキャリアを重ねたので減りましたが、それでも…

分野分け出来ない着物をつくる理由

当工房は、衣桁に(着物を広げて飾るための枠)かけた際に見栄えのする「着物の形をした染絵」…

いつも全力でやらないとスグに堕ちて行きます

職人仕事・・・職人に限らず仕事人は、いつも100%からそれ以上の意識を持って仕事をしていな…

民藝館と現代の民藝

「民藝品は民衆の健やかな日常生活のためのもの」という定義であるなら、民藝館のミュージアムショップで販売されている商品は、民藝館の収蔵品と同レベルのものでなければならない。少なくとも同じ波長を持つものでなければならない しかし実際には全く違う質のものであるから、現状では民藝館自体が、民藝論にある矛盾を証明する存在になっているのではないだろうか * * * * * * * *  晩年の柳宗悦氏は、当時の民藝品の質の低下についての警句を強い調子で著書に書き残している。創始者の