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仁平幸春の考え

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制作に関する考え、その他雑感を綴っております
運営しているクリエイター

#和装

私は伝統〇〇と言われているものは取りあえず怪みます

当たり前の話が当たり前に把握されていないのが、いわゆる伝統界隈の世界だと私は把握しており…

変化の無くなったものは、役割の終わったもの

和装は 「伝統的衣装でありながら同時に現代ファッションでもある稀有な民族衣装」 です (…

分野分け出来ない着物をつくる理由

当工房は、衣桁に(着物を広げて飾るための枠)かけた際に見栄えのする「着物の形をした染絵」…

職人を救え!と社会や他人に支援要請する伝統系の人たちがSNSでセレブ生活を自慢して…

・・・その誤解を広めている一部の伝統系業界人は分かっているのかいないのか・・・そんな事関…

私は和装自体は充分に進化した状態にあると考えております

現代の和装は一般的にイメージされている「高価でメンテナンスが大変で決まり事だらけで面倒な…

江戸組紐の老舗“中村 正”さんを訪ねました

先日、松戸市内で130年続く江戸組紐の老舗「江戸組紐 中村正」(なかむら しょう)の四代目、…

今年のフォリア工房の挑戦のひとつ

当工房は工房の成り立ち上、いつも「試行錯誤」と「挑戦」の連続ですが、この所の当工房の最も大きな挑戦は です。 当工房は2023年4月より ようにしました。 上記リンクは当工房のウェブサイトでの、その件についてのお知らせです。お読み下されば幸いです。 そのような判断に至ったのは が、呉服の業界にも必要だと確信したからです。 * * * * * * * *  以下はなぜ、フォリア工房はそのような方向へ向かうのか?の説明です。いつものように長いですので、興味を引いた

フォリア工房のムラ染系の仕事について・2

*トラ目染* こちらも「全面ロウムラ加工」と同じように、工房内での通称がそのまま業界の通…

何かをイチから自分の手で作った事がない人程、少しの関与で自分のオリジナル作品とか…

そういう人って恥ずかしいですよね。 年齢や仕事の分野関係なく、元々そういう性質を持つ人が…

レース“文様”の和装についてあれこれ

当工房では、アンティークレースをモチーフにした和装の「文様染め」をしており、それは当工房…

「新しさ・伝統・民藝」などの覚え書き

新しさについて 何かの極点に達したものは、両極端の性質を同時に持つ気がします。 円を描く…

私は伝統的とされる日本的な色味も、時代によって変わると考えております

このnoteに何度か書いております通り、私は日本的な色味というのは「わずかな濁りや茶色成分を…

職人と作家の違い

・・・というのは、良く言われますね。 このnoteに何度も書いている話題ですが、今回は普段よ…

フォリア工房の和装についての考え

フォリア工房、そして代表の仁平幸春の、和装への姿勢です。 文化面「いわゆる呉服」は、古臭く、水商売臭い、美術団体や呉服業界などの閉鎖的価値観で作られ着用される日本の衣類=「日本の伝統の本筋から切り離され、日本の伝統の亜種となってしまったもの」と考えています。 「和装」は、染色・染織以外の日本の伝統とも連動し、機能する立体的な存在であり、同時に現代日本の様々な文化、並びに日本以外の文化とも共鳴する「伝統と新しさが交差し、かつ同時に存在するもの=本来の伝統的衣類」としています