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同じ業界でも他業種だと事情がまるで違う事もあり、社会からの影響も時差があるものなので、詳しい人程、他業種の事に知った口を利かないですよね

同じ業界でも、業界内の分野によってまるで違う事がありますから、その仕事のスペシャリスト程、同じ業界であっても他業種の事を偉そうに意見する事はしませんよね。

例えば、和装染色で手描き糸目友禅をしている人が、江戸小紋について偉そうな事は言えないわけです。逆もまたしかり。同じ生地や染料を使って和装をつくるわけですが、その手法と製品に対して要求される事がまるで違うからです。

もちろん知識としてはかなり知っている人もおりますが、逆にそういう人程…分かっているからこそ、

「多少知っている事と、それをプロレベルで運営し続ける事は全く次元が違う事を思い知っている」

わけですから、他業種の事に偉そうに口出ししたりはしません。

実際には殆ど知らないのに自分は詳しいと思い込んでいる人程、的外れで偉そうな事を言うのはどの業界でも同じですねえ…

また、同じ業界でも、業種が違うと社会の変化の影響を受けるのにも時差があります。しかしその時差がある事は、業界全体の具体的な情報を持っている人でないと知らない事なので、やはり他業種の人に的外れで偉そうな事を言う人が多いようです。

例えば、和装“制作系”の仕事では、バブル絶頂期にはもう仕事は減り始めていました。川の上流では既に終わりの始まりが来ていたのです。

しかし、その頃“販売店”や“仕立”の業界は正に盛り上がっていたわけです。

そこでその時に自分は儲かっていたから、儲けられなかったヤツは無能だからだろ?なんて言う人がいたら「痛い」ですよね。それをやってしまう人が多いのは、幅広く、かつ新鮮な情報を得続ける努力をしていないからです。視野と考えと感性が狭くなってしまうのです。

そういう痛い人は、本人だけが「世相を切ったつもりでご満悦」なわけです。


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