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伝統文化界隈こそ、未来への投資が必要

伝統文化界隈は、過去にばかり目が行きがちですが、むしろ常に未来を考え投資しなければ衰退します

特に未来の人材育成に投資していなければなりません。文化は人がつくるからです。モノや資料だけ残しても、それは命の無い人形のようなものに過ぎません

「過去の人たちの行動の結果が“今”」というのが、文化の構造です

特に伝統文化系は深度が深いので、身につけなければならない技術や知識が多く、かつ精度を求められるので、一人前になるまでに時間がかかる事からその構造の結果が色濃く出ます

ですから、現状が良くないのであれば、過去キチンと未来に投資していなかったという事です。色々やっているようでも助成金をもらうための小手先の対処になっている事が多いのも問題です

若い良い人材を得たいなら、指導する優れた教官が必要です。という事は、腕が良く見識のある先達が必要という事ですから、その分野がいよいよ危なくなってからでは手遅れです

文化という森を育て大きくするには、常に新しい木を植え続けなければなりません

現状維持するにも、刈り取った分は植え続けなければなりません

文化は人為と人工物の集積ですから、自然に増えたり減ったりする事はありません

日本の伝統文化界隈の現状はただ大昔の先人が残してくれた大きな樹木を刈り取っているだけです

人を育てるにはある程度余裕が必要です。まだ技術や知識のある達人が沢山いる状況での育成活動が必要ですが・・・しかし分野によっては、もう手遅れかも知れません


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