見出し画像

農家のお茶、お届けします

〜農家が飲むお茶〜無農薬・手摘み新茶

さて5月と言えば、茶どころ静岡では新茶の季節。
当園でもちょうど八十八夜にお茶摘みをして地元の製茶工場に揉んでもらいました。

実はこの製茶工場、日本で一番高価なお茶を売る茶商と取引をする実力の持ち主。(社長が父の先輩。私も子どものころから知っているおじさん。)このおじさんのウンチクを聞くのが楽しくて仕方ありません。栽培の仕方、摘み方、出荷のタイミング、製茶の技術、どれ一つとってもお茶にはお茶の深―い世界がありとても興味深いです。

ちょうど私たちが出荷した日の朝は雨上がりのタイミング。燦燦と日差しはあるものの、茶の葉は濡れています。そんな中お茶摘みをしたらびしょびしょに濡れてしまいますし濡れた茶葉は製茶できません。

でもおじさんいわく、雨上がりに収穫したお茶は香りが高いそうなんです。
だからプロの茶農家さんは雨上がりで晴れた日は、早朝からブロワー(扇風機)を持って畑を回り露を飛ばしてから収穫するのだそうです。素人には想像がつかない繊細な仕事ぶりに頭が下がります。

さて当園のお茶ですが、実は美味しいそうなんです(笑)。

ずっと当たり前のように茶畑があり自分の家で飲む分だけ栽培してきました。美味しく飲みたいので一番茶しか摘まず、もちろん無農薬。うふふなミカンを始めてからイベントなどでお客様にお出ししご好評をいただいてきました。

お茶に詳しい友人が教えてくれたのですが、うちの茶畑は川沿いで日光がそれほど当たらない地形を利用して作られていて美味しい茶葉が育つ環境が整っているとのこと。

その話を聞いて初めて、畑を取り巻く自然環境やそこで生まれる茶葉の性質や味わい、すべて何の疑問もなく当たり前のものだと思っていたことを深く反省…。お茶もミカンも、その年に採れた初めてのものは必ず仏壇に上げる親の姿を見ているくせに罰当たりな娘です…。

そしてご先祖様と自然からの贈り物、改めて感謝の氣持ちで受け取りながら
せっかくの恵みを皆さまと分かち合いたく量は少ないのですが新茶の販売をさせていただくこととなりました。

もともと薬として日本にもたらされた緑茶には自然のチカラを暮らしに生かす先人の知恵が詰まっています。

近年では緑茶に含まれるカテキン類がインフルエンザウイルスに作用して
感染予防に有効であることも確認されていますしコ〇ナさんとも共通点が多く予防効果も期待されています。

おうち時間が増えた今、季節の変化を感じ五感を刺激することは
健やかな暮らしの大切なポイントだと思います。

冬の間じっくりため込んだ旨味成分、そして青さをまとった新茶の香りは
まさに季節の贈り物。味、香りに加えて丁寧に揉まれた細い茶葉の手触り、黄金色に輝くお茶の色、最後の一滴まで注ぎきるお茶の雫の音。まさに五感で季節を愛でるひとときを過ごしてみませんか?

ちなみにお茶を入れる担当は我が家では(なぜかお茶の味にうるさいので)父の仕事。台所に基本立たない昭和気質ですが美味しいお茶を入れてくれます。微妙な温度調整など男性は研究そのものが楽しいのでしょうね^^ 
父のレシピを添えてお送りしますのでよかったら試してみてください。

いただいたサポートは無農薬、自然栽培の勉強に充てさせていただきます。