5と4の比較

並行して6とも比較した方がいいと思うが、それだと少し複雑になってしまうため、5と4に絞って書く。

どちらも遊離型という共通点がある。


5は自分の理論や考えに目を向ける。傍観者の立場をとり、思考する時間が必要だと感じる。世界から距離を置き、内に閉じこもる。あれは違う、これは違うといつまでも考え続けるため、答えを出すことが中々難しいことも(6のように決断そのものを恐れるわけではなく、知識や情報を内側で消化し、考えること自体を好むきらいいがある。1は5より決断を下すのが早い)。自分はこの世界で生きていけるだろうかというタイプ6とは異なる不安を抱えている。そのために知識を蓄える。拠り所は外部ではなく、自分の頭の中。
自分の得意なこと、自信のあることであればタイプ8的な手段に出ることもある。激しい感情を抱くこともあるが、それを自覚しつつも他者に共有することをあまり好まない(ハートセンターではないため、自分の考えに自信が持てたとき以外で他者に積極的に関わることはしない)。メインが5は確定しているにもかかわらず、そもそも感情を自覚するのが難しい場合は9持ちかもしれない。またはNTPのTi優位型。
自分自身をわかってほしいという気持ちはあまりないが、自分の考えが相手の助けになったら嬉しい。
思考>自分の感情、個性、心

4は自分の気持ちに目を向ける。自分の気持ちや感情に向き合うため、殻にこもる時間が必要だと感じる。あの時自分はどう感じたか、どういう気持ちだったのかと、過去の自分に目を向けることが多く、また過去を手放すことが難しく感じられる。8のように無理にでも乗り越えようとはしない。
自分はどこか欠けている、周りと違っていると嫌でも意識させられるため、普段からそう考えずにはいられない。自分自身をわかってほしい、誤解されたくない、本当の自分を見てほしいという気持ちが強い。
思考より自己表現を重視する。自分はどういう人間で、どういう感情を抱えていて、どういう個性があるのかを、芸術を通して表現することを好む(全ての4が芸術的と言っている訳ではないし、4以外でも芸術を好むタイプはいる。コーディネートや小物などで自分の個性をアピールすることもある)
恥ずかしくなるくらい自分の感情に自覚的で、自意識が強い。端の感情をよくも悪くも感じてしまう。
気持ち、感情、心、自分自身>自分が思考した結果生まれた理論


統合と分裂を見ればどちらか判別がつきやすい。5が分裂を起こしても2的にはならないし、4が分裂を起こしても7的にはならない。

どの言葉やイメージが自分らしいか、自分を形容するにふさわしいかをタイプ5はあまり考えない(4のウィングが相当重い場合はその限りではないかもしれない)。4は自分の個性やアイデンティティを重視するため、自分にふさわしいイメージについて考える。ハートセンターなので、どう見られたいかがある。

4が誰かに対して強烈な嫉妬や憧れ、コンプレックスを持っているのに対し(自分には何か欠けていると思っているため、自分にないものを持っている相手を見かけると、強烈な感情を抱き、妬ましく思う。なぜあの人にはあって、自分にはないのかと。しかし、その自分の欠点すらアイデンティティとみなし、これが自分だからと主張する)、5は特にそれがない。

自分自身でなくなること、自分自身の真実を見つけられないことを恐れる4は自分のアイデンティティを探したい。自分が無能なまではこの世界では生きていけないと考える5は情報収集して思考したい(「自分で自分を」無能だと感じてしまうことが5は嫌。実際どうであるかは置いといて、外部から無能だと言われることが嫌なのは3または6)。

4は自分自身の話が多く、5は自分が考えた理論の話が多い。エニアはそういう無意識的なところに現れているので、それぞれ自分の特徴に気づきにくい。4は無自覚ネガティブで、5より少し暗い印象がある。

4は反応型であるため、自分自身から感情を切り離すことが難しい。5は感情より理論に注目する。

4は自分の感情を蔑ろにされたくない。5は自分の理論が役に立たなかったとき、自分が無能だと感じてしまう。

4は救世主願望があり、誰かにとっての支えになりたい、自分だけにあなただけの感情をぶつけてほしいと思うのに対し、5はそれがない。むしろ望んでないのにそうされた場合、引いてしまう可能性さえある。

4は自分が見せたい部分の自分の感情だけを見てほしい、けれども隠している部分を見抜いてくれる人を探してもいる。そういうかくれんぼ的な矛盾した性質を持つ。ハートセンターであるため、相手が自分にどういう感情を抱いているのかも気にする。5の場合は相手はどう考えているかについては気にしても、感情メインの交流をすることはあまり多くないように思われる。

4は感情、5は思考に重きを置いている。

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