エニア×組み分け

ハリー・ポッターの4寮の組分けにエニアグラムがどう対応するのか個人的に考えてみた。()内はどのmbtiと根強く関係していそうか言及したものである。


グリフィンドール

自分の信念や正義感に基づき行動している者が多いが、それゆえ独善的だと捉えられることも。行動力があり、意志が強い。自分の信念を優先させるため、ルールを破りがちな傾向にある。スリザリンが身内のために規則を破るのに対し、グリフィンドールは自分の信念のためにそうしているといった感じか。同じ信念を持つ者を仲間とみなす。

一方、ルールに忠実なミネルバ・マクゴナガルのような者もいるが、彼女も大好きなクィディッチのためなら、手段を選ばない(自分の信念に忠実)。

血縁を重んじる保守主義のスリザリンの対極にあり、生まれに囚われない理想主義者が多い。例えばマグル・マグル生まれの保護を掲げるアルバス・ダンブルドアやウィーズリー家など。
自分たちの利益を守ろうとするスリザリンと違い、他者や弱者に対して手を差し伸べる傾向がある。その違いもあり、グリフィンドールとスリザリンは因縁の関係にある。(そもそも、それぞれの寮の創設者が喧嘩別れしている。)
ロン・ウィーズリーやルビウス・ハグリッドにもスリザリンへの偏見があったり、ジェームズはスリザリン行きを希望していたスネイプを初対面で小馬鹿にしたりと、他者への寛容さを欠いてしまう場合も。
またメインプロットにおけるハリーの行動に見られるようにグリフィンドール生はルールを無視しても自分を貫く傾向があり、それによって他者に迷惑を与えることもある。S.P.E.W.を立ち上げて屋敷しもべ妖精解放運動を周囲に押し付け回っていたハーマイオニー・グレンジャーにもこれは当てはまる。大胆で他者を助けるグリフィンドールと慎重で自分中心のスリザリンは一見相反するように見える。しかし、根底には同じような気質(強い信念の下で行動を進める)を持っている。

上記URL

1w2(とりわけESTJ。INFJ、ISTJなども該当)so優位
ミネルバ・マクゴナガルとハーマイオニー・グレンジャーが該当。自分が正しいと思ったこと=自分の信念に忠実で、寮内外問わず、周りにもその基準を適用しようとする傾向にある。自分が正しいと思ったこと=相手にとってもただしいに違いない、それが間違いなく最善だろうと思い込みがち。屋敷しもべ運動のあたりを見ても、サブタイプはSo優位か。

ハーマイオニーのボガートは試験に落第する自分。自分の理想から大きく外れ、失敗を恐れるという1-3ラインが出ている。

1w9は1w2と比べ、他者に積極的に干渉はしてこないだろうから、グリフィンドールのタイプ1はおおよそ1w2と言えるだろう。

2(ENFJ INFJ ESFJ ISFJ)so優位
人の役に立つことにより、自分がいい人間であると思いたい。そういう信念のもと、人助けをする。マグルから半純血、純血を受け入れるグリフィンドールの性質を考えると、FJタイプの2が多いだろう(ここはハッフルパフと共通かもしれない)。2w1が他者の助けになれる自分こそ正しく、価値があるのだと思うのに対し、2w3の場合は他者の役に立てること=自分の価値となるか。3はより他者の評価に左右されそうではある。自分の持つ資質や資格を用いた3w2に似たスタイルでの貢献をすることもあるか。

3w2
ダンブルドアが該当すると言われている(輝きたかった。栄光が欲しかった。という台詞から判断)。自分の資質や能力、肩書きなどの客観的な指標により評価されること、それからタイプによっては権力を求めるが、肩書きや権力を使って誰かの役に立つことも同時に望む。3w4だと自分の経歴への独自性や個性を強く求めるだろう。3w2の場合はそれより誰かの役に立ちたがる。自分の実績で周りの人をサポートする3w2の方がグリフィンドール生に多そうではある。6統合している場合、さらにそれが顕著になるだろう。

6(FPが多いか)soもしくはsx優位
6はどの寮にも見られるだろうが、寮によって特徴が違う。たとえば、グリフィンドールのみんなが抱く信念こそ信じるにふさわしいと思った6はそれに忠実になるだろう(それ以外には排他的あると言えるかもしれない。ロンは3-6ライン、ハグリッとは9-6ラインと、いずれも6を有している)。自分が信じるものに忠実(=自分とみなすこともある)という6の特徴にも一致している。6w5より6w7の方が多そうではある(6w5であれば勇気より知識を重んじそう。そして6w7より個人主義的な印象を受ける)。ネビル・ロングボトムは6-9のラインを持つ。信念と仲間に忠実であり、大切にする。

7w6(EP型)
グリフィンドールの典型。 退屈から逃れるために、楽しいことを探している。ウィングが6なので、8に比べて奔放さが減る。仲間意識>力関係。仲間と一緒に楽しめることを探す。いくら仲間思いとはいえ、根は7。普通に悪ノリもする。
ジョージ・ウィーズリー、コリン・クリービー、シェーマス・フィネガン、シリウス・ブラックなど多くのグリフィンドール出身者が該当。

7w8(ESTP ENTP)
グリフィンドールの典型その2。7w6が仲間はどうであるか考えるのに対し、こちらはウィング8の影響で、自分がどうであるかに焦点を当てやすい。そしてより奔放。今がつまらないから未来の楽しいことに目を向けたいという7の性質と、傷つけられないために力を欲するという8の性質を併せ持つ。ジェームズ・ポッターのように、自らを正義だと信じて疑わず(1分裂とウィング8の影響か)、自分と違う側に立つ人間に過度な制裁を加えることもある。一方ウィング8のいい面として、率先して友達を守る部分もある。成熟していれば、フレッド・ウィーズリーのように誰からも好かれる(作中でも読者からも)人気者になる(5統合7)。

8w7(ESTP ENTP)so優位
7w8に比べ、どっしりとした印象がある。ジニー・ウィーズリーが該当するらしいが、別軸のため、あまりうまく掴めない。統合の傾向が強ければ、自分の信念のもと(Ti)守るべきもののために自分を犠牲にする(Fe)こともありそうだ。Feの影響もあり、仲間意識が強い。
未統合の場合、7w8と悪いことばかりを考えていそうではある(悪ノリ)。

9w8(ISFP)
普段は大人しいが、譲れないもののためなら主張する。自己保存優位の場合は、8の要素が強まる。3統合により行動力が発揮される。9w1だともう少し抑圧され、大人しい印象になる。9w1だと自分の中の道徳や倫理に従い、9w8だと自分が許せないから許せない、といった感じか。

mbtiのFe的要素(マグルも魔法族も同じ仲間だとみなし、保護するのがFe的。タイプ6の同族意識もあるか)要素がグリフィンドールには多く見られる気がする。

全体的にso優位。多分タイプ5はグリフィンドールのノリについていけない。

スリザリン

ヴィランの寮だと言われることが多いが、私の認識だとそうではない。どの寮より仲間思いであるために、排他的になってしまうだけだと思っている。同胞を何よりも大切にする。グリフィンドールより湿度の高い愛情。あちらが友情だとしたら、こちらは献身(例 リタ・レストレンジ、セブルス・スネイプ レギュラス・ブラック ドラコ・マルフォイ ナルシッサ・マルフォイ セバスチャン・サロウ)。グリフィンドールが自らの信念に忠実であるがゆえルールを破る傾向にあるのに対し、スリザリンは仲間のためにルールを破る傾向にある。

つまりスリザリンとはとにかく身内を優先する寮であり、「魔法族」「純血」「スリザリン」という自らとその家族を守ることを第一義としている。

上記URL

ドローレス・アンブリッジのように狡猾で邪悪な人間がいることも事実だが、どの寮もそうだろう(どっちもどっちだと言えるが、ジェームズ・ポッターはセブルス・スネイプと険悪で、いじめにも近しい行為をしていた)。セバスチャン・サロウのように、自身が認めた相手であればスリザリン生以外であっても受け入れる者もいる。グリフィンドールは「仲間外れにするのは正しくないと思うから」「自分と同じ志を持つ者だから」というタイプ1的な主観的な正義を理由に助けるのだとしたら、スリザリンは「単純に自分が気に入った相手だから」という自分の好みを元に献身する。セブルス・スネイプはグリフィンドール出身であるリリー・ポッターを愛し抜いた。(映画のスネイプは6w5、原作のスネイプは5w6だと言われている。個人的にスネイプは5w6の印象がある)

1(INTJ ISTJ)sx優位
グリフィンドールとは別の正義を持つ。スリザリンである自分(自分たち)こそ正しいと考える。判断の基準は外側ではなく、内なる信念。
純血は素晴らしいと言われ育ってきたから、そうである→6
自分が純血は素晴らしいと思うから、そうである。なぜなら~と持論展開(このとき外の基準も同時に持ちだしたら△1-6ラインとなる)→1
スリザリン生に正しさを強要するのではなく、正しいのはスリザリンだけといった態度を取るかもしれない。割と排他的。

3w4(ENTJ ESTJ INTJ ENTP)so優位
アンブリッジみたいなタイプも一定数はいると思うが、6統合が顕著な場合、自分の利益を寮に還元する。このタイプが純血の家系を一番誇りに思っていそう。自分の経歴の独自性や血筋を生かしつつ、寮に還元する。ドラコ・マルフォイが該当。

5(INTJ)sx優位
セブルス・スネイプが該当。同朋愛もあるが、それより自分が選んだたった一人を大切にする。しかし、タイプ5のセクシャルなので、自分から積極的に行動したり、思いを伝えたりすることはない。相手が自分に興味がないとわかれば身を引くが、それでもその一人を愛し続ける。愛する対象が寮生(同朋)でない場合は非難されるだろうが、それでも自分の選んだ相手を大切にするだろう。スリザリン生であっても、NTJの8-5は自分のFi(Fi的価値観で大切な相手を思いやる)ことを優先する。

6(INTJ ISTJ INFJ ISFJ)

損をしないように行動し、時にルールの穴を突くような強かさがなければ生きていけないし、家族を守ることはできない。(なぜかうまく引用できないのでこのままで。ピクシブ大百科より)

https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%AA%E3%83%B3

損をしないようにするところが非常に6的(安全の確保)。8は不利益を被ってもお構いなしに身内を保護することもあるが(特に2統合が顕著な場合)、6の場合はもう少しFe的な同族意識を持ちそうである。8は6より軽率。

同族だから守る、忠実である、忠誠を捧げるといった感じ。5-8ラインであれば、セバスチャン・サロウやセブルス・スネイプのように、寮生でなくても歓迎することがある。

グリフィンドールの6が仲間と信念に忠実だとしたら、こちらは血族(純血の魔法使い)に忠実。純血以外を同朋とはみなさない。排他的な思想を持つ。ナルシッサ・マルフォイが該当。

8w9(ENTJ INTJ)>8w7  
sx優位NTJの8がグリフィンドールにいたら事故る。いても10%以下じゃないか。
身内との繋がり>冒険だろうから、8w9の方がスリザリンの特徴に近いのではないか、と私は考える。8w7は正面突破をしようとするのに対し(NTJの場合それでも作戦は練る。そういうまどろっこしいのが苦手なのはESTPの8のキャラクターに多い)、8w9は一歩引いて周囲を観察する。一歩引いて周囲を観察するのは、内向型の8w7に見られる傾向でもある。soの場合は寮全体への貢献、sxの場合は自分が大切にする少数(とはいえ一人であることが多い)への献身、spの場合は自己の利益確保最優先。セバスチャン・サロウが該当か(FPかNTJのどちらかに見える。Te-Fi軸が強く結びついている)。同朋を大切にする一方、血で全て決まるなんて馬鹿げていると考える者も少数だがいそうではある。どの寮にいても(ハッフルパフにいたら驚くが)なんかちょっと変わった人扱いされる可能性も。トム・リドルのような8もいる。

3-6ラインが目立つ。次点で1 5 8といったところか。sx優位が多いだろう。グリフィンドールがTi-Fe軸的考え方だとするのなら、こちらはTe-Fi軸ベース。

レイブンクロー

個人主義的な面が目立ち、知識によって寮内カーストが決まる。

一筋縄ではいかない、奇抜で個性的な人間が多い。

上記URL

四寮の中で最も「寮としての結束」に頓着が無く、個人主義的である。

1w9(ISTJ INTJ INFJ)sp優位
自分の理想を実現するために学ぶ。統合の傾向が強まるにつれ、楽しむために学んだり、学びそのものに楽しさを覚えるようになる。5持ちであればその傾向が顕著。1w2のように他者にはたらきかけることより、自分を律し、理想に近づくことを好む。時には他の生徒と切磋琢磨しつつ、さらなる高みを目指している。

4w5>4w3(INFP ISFP ENFP)sp優位
このタイプはいつでも自分を探している。どんな自分が本当で、どんなところが自分らしいのか。また、その自分らしさを一番自然にアピールできるアプローチ方法はどんなものか。
学ぶ内容にも自分らしさが滲む。内側からあふれる自分らしさを学んだ知識を自分の内側に組み込むことによってアピールするか。個性が重んじられる寮であり、少しくらい個性が目立ってしまっても浮かない寮なので(全員浮いてるから誰も浮かない理論)、タイプ4はレイブンクローを好む傾向にはありそうだと思う。1統合により理想の自分像を叶える道を歩きだす。クラウチジュニアがINFPのタイプ4だと言われている。

3w4(6統合が顕著な場合はグリフィンドールまたはスリザリン適性もあり)sp優位
独自の経歴のために学ぶ。ウィング4の影響で、資格や肩書きなどの客観的指標に自分らしさを求めることも。一定数純血主義が混ざってそうではいるものの、スリザリンに組分けされた者よりはその思想が弱そうではある。

5(INTP INTJ ISTP ISTJ ENTP INFJ)
タイプ5の80%がここに組み分けされると言っても過言ではない。必要最低限のコミュニケーションで済み、自分の好きなことに没頭できるからだ。知識を何よりも重んじ、内側に溜め込む。レイブンクローでは、溜め込んだ量が多ければ多いほど賢いとされ、生徒たちからの尊敬も集まる。個人主義的な傾向はあるが、他者を全く気にしないということではなく(もちろんそういう生徒もいるだろうが)、学びに関しては競争的な面も目立つ。8統合により、一気に行動的になる。

6w5(INTJ INTP ISTJ) sp優位
タイプ5がミキサー的な思考回路をしているのに対し、こちらは知識や理論をそのまま自分の中に蓄積することを好む。内側に溜め込んだ自身の知識ではなく、専門家によって正しいと証明された外側の知識や理論を拠り所にする。外部の知識をコラージュのように切り貼りすることにより組み立てた自説の正しさを証明しようとする。いつも張り詰めた雰囲気があるが、9統合により少し和らぐか。

8w9(ISTP)sp優位
専門分野の知見を深めることを好む。自分はこれが得意だと胸を張って言えるような特技が一つあることが多い。5-8ラインなので、頭を使った作業が苦ではない。トライタイプに5持ちだとその傾向がさらに強まり、内向型なのも相まって、ほぼタイプ5にしか見えないこともあるかもしれない。

寮の特徴を見ても、sp優位が多いだろう。

ハッフルパフ

ハッフルパフは落ちこぼれの寮だと言われることもあるが、私はハッフルパフこそが最も勇敢かつ誠実な寮だと考える。現に、ネビル・ロングボトムから「僕は落ちこぼれだからハッフルパフに入れてください」と頼まれた組み分け帽子は、はっきりとそれを拒んだ。誰にでも入れる寮というのは大きな間違いである。セドリック・ディゴリー、ニュート・スキャマンダー、ニンファドーラ・トンクスなど、数々の優秀な魔女や魔法使いを排出している。

誠実さ、勤勉さ、謙虚さと言った静かな精神的美徳を持つ者が集う寮。
その為、自分を大きく見せる事や卑怯な手段を嫌う。

上記URL

この寮に属する生徒は勤勉で友好的で、義理堅く正直でさらに公明であることで知られている。これはハッフルパフが求める生徒像が他の寮ほど競争的でなく、結果に対して穏当であることに由来する。ハッフルパフは4寮の中で最も寛容であり、特殊な能力よりも勤勉、献身、忠誠、フェアプレイ精神を重視する。

上記URL

2w1(FJタイプ)
グリフィンドールと同じくFJタイプが目立ちそうだが、こちらはより公平さを重視する(公平であること>正義)。健全度の高いタイプ2が多いだろう。他者を思いやり、真の公平さを求め献身する。また、他者も自分も同じように大切にする。謙虚で、自らの功績を自慢して回ることはない。評価されたいという欲求も、他の寮と比べたら控えめだろう。

9(ISFP INFP)
タイプ9は周囲の環境が整っていること、安心で、平和で、心地よく過ごせることを望む。それゆえ心理機能Siと結びつけられるか。ハッフルパフ寮は雰囲気がいいため、もっともタイプ9が多くなるのではないかと私は考える。そのため3統合もしやすく、タイプ9であるハッフルパフ生はいい方へ成長を遂げられるだろう。ニュート・スキャマンダーがそのタイプでもある。大人しく人見知りだが、友達を大切にする。

6(ESFJ ISTJ ISFJ INFJ)
ハッフルパフ寮で定義されている公平さに忠実かつ勤勉である。他寮のタイプ6と比べたら、かなり友好的(他寮で友好的なタイプ6はグリフィンドールくらいか。グリフィンドールとハッフルパフの寮仲は悪くないため、タイプ6同士で似ている部分もあるかもしれない)。外部の信条に忠実であるがゆえに勇敢で、ホグワーツ城の戦いに参加しようと考えたのだろう。

5(INFJ INFP)
自分の知識を生かして他者や寮に貢献するタイプ。おおよそアーキ△259か。しかし、いざとなったら統合先である8のような行動力を発揮する。

so優位者が多いだろう。公平で勤勉、他者に対する思いやりも強い。ヘルガ・ハッフルパフは他寮に拒まれた魔女や魔法使いでも歓迎する方針を掲げていたが、その在り方が今でも色濃く残っており、そしていい形で引き継がれている。

何かあれば追記します。

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