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雪で非常食が食卓に登場した

 少し前の話。雪の影響で家のお米がなくなってしまった。

 いつもお米はネットスーパーで買うのだけれど、悪天候中に配達をお願いするがしのびなく、雪騒動が終わったら注文しようと考えていたら、我が家はお米がなくなってしまった。

 雪で数日配達が出来なかったこと、遅延分の配達が優先されたこと、品不足もあるとのことでしばらく注文受付中止になってしまったのだ。少ない冷凍ご飯は食べてしまい、冷凍うどんなども尽きた。サトウのごはんはある。しかしもっといいものがあった。賞味期限切れのアルファ化米である。何か災害に備える気持ちになったときに、「ローリングストック法」を実践しようと何となくおいていた。缶詰やレトルトは回しているが、乾パンやアルファ化米のような非常食感がありすぎるものは手をつける気にならなかったのだ。

 アルファ化米は水でもいいらしいが、お湯で戻して食べてみた。イケる。手軽なのも素晴らしい。美味しいと言うほどではないが、十分な味。量もちょうどよく、お茶わん四杯分くらい。少なく見えて意外とある。

 非常食な食卓。アルファ化米の納豆ごはん、コーンスープ、ベーコン、目玉焼き(チビ子さんと半分こ)。日持ちのするものたちに感謝。緑がないが、納豆を救いとしてたまにはヨシとした。

 パンもなかったので、ホットケーキミックスを使いケーキを焼いた。甘味をコンデンスミルクで補っている。コンデンスミルク自体が手作りなので市販のものより甘さ抑えめ。鉄分補給と味のアクセントにプルーン。鉄分が摂れた。
 微妙に赤っぽい粒はイチゴジャムとレモン汁とオリゴ糖でシロップを作って乾燥防止に仕上げに塗ったため。

 そんなこんなを経て、お米がようやく届いたあとの食卓。お米は枠外に。そしてやはり緑はなし。野菜類が注文できず。買い置きしていた湯葉と気合を入れてスーパーで買ってきたプチトマトがこの食卓の良心。目玉焼きでなく玉子焼きにしたのも買い物で疲れた身にしてはがんばった。

 お米とお味噌汁とお肉。お肉に見せかけて、鶏皮のウナギ風を作ったあとに、ちょっと臭みやしつこさが気になってパリパリに焼いたもの。チビ子さんはとても気に入っていた。お味噌汁はいい感じに注いだのに、お椀を間違えてしまい(元々赤が私で黒が夫だったのだけど、今は赤をチビ子さん、黒を私が使っているのだが、ついつい間違えてしまう)、チビ子さんに激しい抗議を受け、大慌てで入れ替えたためなんかぐちゃぐちゃになった。
 こんな食卓になったのは、雪予報の数日前からネットスーパーがまた注文受付中止になり、食糧不足になったことによる。ワカメは乾物。

 そんなこんなで、家にあるものでけっこう乗り切った一月終わりから二月のはじめのダイジェスト。青い野菜がなくてカレーを作ったり、半調理の冷凍ストックを使って、図らずも食材がリフレッシュした。


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