ありがたきこと

 しばらくぶりでnoteを見たら、アプリでなくともスマホから投稿できるようになっていて、とてもありがたい。アプリをダウンロードする余裕のないスマホなので。

 書こう。思い浮かんだことを残していこう。最近記憶がどんどん断片化したり、虫食いになっている。記録しないと忘れてしまう。エピソードの記憶には自信があったのでショックだし慣れない。うっかりぼやくと夫が「老化だよ」「記憶力に自信がある人は年を取るのが大変だよね」と言ってくるのも腹立たしい。

 記憶力の低下は出産がきっかけだと思う。友人も同じようなことを言っていた。妊娠中、せっかく時間があるからと色々受講したり資格を取ったのにかなり忘れてしまったと。仕事に復帰したら以前と同じように働けなくてはじめて記憶力が低下しているのに気付いたなども聞いた。知っている人の中でもかなり合理的でバリバリ働いていたタイプの人たちでも戸惑っていた。(個人差はありそう。若いと起こりにくいのだろうか…という疑問も浮かぶ。ポジションの関係で感じにくいかもしれない。)

 私も妊娠中に資格を取ったんだけど、自分が勉強したことを忘れると考えたことがなかった。さらに思い出せないということが「ありえない!」という気持ちになるほどショックだった。

 よく聞く“子どもを産んだときの痛みは忘れる”も起こった。「どうして皆して?」と不思議だったけど本当だった(覚えてる人もいるけど少ない)。ものすごく痛かったことは覚えている。しかも忘れないためにどういう種類の痛みか記憶しておこうと考えていたのに。産んでいる最中も産んだ直後もしばらくそれどころではないからじっくり記憶を定着させる余裕がなかったのかも。本能的に脳が覚えておくことを拒否した感じもある。もう一回アレ(産むこと)をするのは私は無理だなというストッパーのようなものがあるので、消しきったわけではない。

 とにかく産んだ瞬間から痛さの詳細は消えていきました。生理痛や腹痛とは違う種類の痛み方かつ痛みのレベルが段違いと感じたことや、いきんでいる最中は苦しいけれど痛くないこと、痛みの波に身を任せるといきみそうになるのでその力の入りを我慢するというか逸らせる必要があること、そのとき呼吸をうまくするといきむことをうまく我慢できる(痛みが軽くなるのではなく意識の向ける割合が変わる感じ)などは覚えているんですけど。 

 出産までの2ヶ月間日記を書いていました。せっかくだしと。友達のフランス土産の「星の王子さま」のノートに。最後のページがちょうど出産前日。これ、書いていて良かった。書いてくれた過去の自分に感謝。

 記録する術があるってありがたいです。思いがけないことで書くことから離れてしまうけれど、やがて戻る。続けたい。

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