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フィヨルドとサーモンとサウナの旅8〜夏至祭前でゴーストタウン化するヘルシンキ〜

6月22日。旅行最終日。
飛行機は夜発の便なので、それまでヘルシンキの街を観光や買い物で過ごす……はずだった。

朝から曇っていてやや不安定な天気。朝ごはんをホテルで食べて、街へ。
ちなみに泊まったていたのは、ハカミエミマーケット近くのscandic Passi。小さな広場に面していて落ち着いたよいホテルだった。ここの朝ごはんも楽しかった。

チェックアウトして、街へ。
ヘルシンキ大聖堂近くにあるテキスタイルのお店kaunisteへ。
日本人もちらほら、と思ったら日本でも有名なお店なようで。
優しい色あいと北欧らしい柄が可愛くて、ポーチやキッチンクロスなど色々購入。
店員さんも気さくで可愛い。お会計のときに色々話してくれた際に
「免税の手続きは、近くのストックマン(百貨店)でもできるけど、今日は夏至祭前だから午後1〜2時に閉まっちゃうと思うわ。みんな今日は白夜を楽しむのよ」
みたいなことを言われて、驚く。
明日が夏至だということも、北欧の夏至祭を楽しむということも知っていたけれど、花冠つけてかわいいなとか、ザリガニ食べるんだなくらいしか知らず、まさか前日からお休みするとは…!
調べてみると、夏至祭のときはみんな島や森など自然に囲まれる場所で過ごすようで、準備のために前日は午後からお休みなんだそう、、

というわけで、急いで家族や友人へのお土産を買いにまわる。街はセールが始まっていて、イッタラやアラビア、ストックマンも全館セールをしていた。

イッタラは至る所にお花が活けてあってすてき。重くなければ花器買いたかったなぁ…。

13時頃からだんだんとお店が閉店しはじめ、15時頃にはほぼすべてのお店が閉店して街はしーんとした状態に。

デザインディストリクトや、デザインミュージアムも楽しみにしていたが、お休み。かなしい…。

ちなみに夫は、スオメンリンナ近くの、サウナだけがある小さな島「ロンナ島」へ。
ロンナ島では夏至祭に合わせてフェスが開催されていた。サウナ×フェス、楽しそうだったが、私は風邪がひどかったので、街をそのままふらつくことに。

まずはカヤノッカ地区のウスペンスキー大聖堂へ。日本語だと「生神女就寝大聖堂」と、なんだか生々しい名前だけれど、RPGに出てきそうな、すてきな外観。

だめ押しで中に入れないかなぁ…と扉を押したり引いたりしてみたもののやはり閉まっていた。ほかにもアラブ系の観光客と思われるファミリーも悲しそうに眺めながら写真を撮っていて、「夏至祭前、知らなかったよね…」と、言葉は通じないものの同じ思いを感じた。

楽しげなHOLIDAYの文字がはためくのが、こちらとしてはさみしい…。

ちなみにこのカヤノッカ地区はフェリーターミナルから約10分ほどの場所で、古い街並みが残っている地区。閑散としていてこの日はさみしかったが、歴史的な建物が多く面白い。(しかし寒すぎて、のんびりはできなかったが)

カヤノッカ地区から歩いてヘルシンキ中心部へ戻る。港沿いに、観覧車が見えてくる。

この観覧車、写真をよく見てもらえると分かるが、2つだけ茶色いボックスがある。この2つだけ、サウナになっているという。いくらサウナ文化だからって、観覧車までサウナにしてしまうのがすごい。大分県別府の温泉ジェットコースターを思い出した。

ちなみに、海側には海上プールが。観覧車だけではなく建物内にサウナがあり、海に面したプールや屋上で涼んだりできる。夏至祭前でも営業しているようだったが、寒いからかプールに人はまばらだった。

そのままデザインディストリクトに行ってみるも、やはり街は閑散としていて寂しい。ぜんぶ閉店しているので、とりあえず外から眺めてみたりする。子ども向けのショップなど可愛いお店がちらほら。ちなみに「ALE」はフィンランド語でSALE。

一軒だけ、開いているカフェがあったので嬉しくなり入った。アンティークの家具・雑貨屋兼カフェ。テーブルも売り物かと思ったが、どこでも座ってよいとのこと。売り物だよね・・?とちょっと緊張。

アップルケーキとカフェラテを注文。寒かったのでほっこり。

しばらく暖をとってからまた街へ。どんどん人がいなくっていた…。

ところでヘルシンキの街には、カメの車両どめのような置物がいたるところにあって、かわいい。カメを飼っているのでなおさら嬉しかった。

聖ヨハネス教会へ。

大きすぎて全景が撮影できなかったが、こちらも立派な教会。やはり中に入れず。

中に入れなかったけれど、細部まで美しい飾り窓や、長い梯子などわくわくした。

時間を持て余して、軽いお土産を買いにスーパーへ。おそらく夏至祭に向けた買い出しなのか、かなり混み合っていて、やっと沢山人に会えた…となぜか安心。スーパーの魚の豊富さが羨ましい。

最後にヘルシンキ駅。照明のデザインが変わっていて面白い。入り口脇に巨大なマッチョが4人、照明を抱えていた。

切符がなくてもホームに入れる。ヘルシンキではトラムにしか乗らなかったけれど、電車もかっこいい。キスしているカップルがいて、絵になるなぁ…と、こっそり撮影。

さて、夜になってきたのでトラムでホテルまで荷物を取りに戻り、ロンナ島帰りの夫と合流して、空港へ。

ヘルシンキ空港も夏至祭前でお休みの店が多かったけれど、マリメッコやイッタラがあり楽しめそうな空港だった。

カタール航空に乗り込んで、ヘルシンキに別れを。さようならヘルシンキ、北欧。とても楽しかったし、美味しかった!
旅行前に作った旅のしおりを見返したら、最終日に「おみやげおみやげ〜」ってのんきに書いてあって、夏至祭で全然開いてなかったなぁと笑えた。

ドーハ経由で、帰国。帰りはバチェラー。

ノルウェーとフィンランドの7泊9日の旅。ドバイで乗り遅れた時は焦ったけれど、とても楽しかった。
遅筆で2ヶ月経ってしまったけれど、いまだにサーモンを思い出してはグリルにしてみたり、お土産に買ったフィッシュスープのもとでスープを楽しんだり、銭湯のサウナに行ったり。
特にノルウェーは本当に人が優しく、わたしも日本に観光に来ている外国人には優しく仲良くしたいなと思った。

本当によいところでした。また、行きます。


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