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漢字で読み解く古代史

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漢字から古代史を読み解く試みです。
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記事一覧

一寸 30.303mmの謎

一寸という長さの単位は、何故決まったのか。 1寸=33分の1m 約30.303mm循環小数 由来は親指…

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数字の3、6、9 計算の発明

数と言う漢字は、スウ、せめる、かず、かぞえる 婁(ろう)と攴(ぼく)に従う。 婁は女子が髪を高…

天文学で読む古事記 火之迦具土神の罪

火之迦具土神を生んだ時に伊邪那美はホトを火傷して病に臥せる。 火之迦具土神は石川県と富山…

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天文学で読む古事記 神々の誕生と冬の到来2

速秋津日子と速秋津比売が八神を生んだあとに 風の神ー志那都比古神 木の神ー久久能智神 山の…

天文学で読む古事記 神々の誕生と冬の到来1

伊邪那岐と伊邪那美が大八島ほか国を生んだ後に生まれる神々。 国は、夜空に作られた星座(主…

天文学で読む古事記 続国生みと夏の夜空

伊邪那岐と伊邪那美は大八島国を生んだ後に更に6嶋を生む。 然る後に還ります時に 吉備児嶋ま…

天文学で読む古事記 国生みと秋の夜空

前回伊邪那岐と伊邪那美がそれぞれ 鷲座アルタイルとこと座ベガを象徴している事を説明した。 天の川に浮かぶ白鳥デネブと結ぶ夏の大三角を折り返すとアルタイルの対極にあるのは小熊座の北極星になる。 つまり、12000年前の北極星ベガとの関係から地球の歳差運動が明らかになった。 古代バビロニアで黄道十二星座が生み出されたが、彼らにその星座知識を伝えたのはメソポタミアのシュメール人とされる。 シュメール人については謎が多く、どこからやってきたかもわかっていない。 わかっているのは、

天文学で読む古事記 伊邪那岐と伊邪那美

伊邪那岐神(いざなきのかみ) 伊邪那美神(いざなみのかみ) ニ柱一代は対極を意味する。 この二…

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天文学から読む古事記 神代七代

御身を隠した神々は、全て概念であった。 (複雑になるから言及しないが、御身は「みみ」つまり…

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天文学から読む古事記

別天神5柱の次に生まれた2柱 国之常立神々(くにのとこたちかみ) 豊雲野神(とよくもぬのかみ) …

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天文学からみた古事記 高天原2

宇麻志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこじ) 天之常立神(あめのとこたちかみ) 独り神の二柱…

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天文学からみた古事記ー高天原とは 

国立国会図書館HPより引用 暦は中国から朝鮮半島を通じて日本に伝わりました。大和朝廷は百済…

帯(たらし)考

帯と書いて「多羅斯(たらし)」と言う。 古事記序文にわざわざ明記されるこの「たらし」 多 お…

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日下考 クサカとは何か

日下 なぜ、クサカと言うのだろう。 古事記では序文で、姓の日下を玖沙訶と言うとわざわざ記す。 もう一つ、帯についても多羅斯とわざわざ明記する。 この二つの言葉に、重要な意味があるからだろう。 さて、日下である。 玖沙訶 玖 九の代用字 黒色の美しい石 沙 小さな砂 訶 しかる、うた この三文字の意味を総合すると 意味するのは 「たたら」 黒色の美しい石は、玉鋼 玉鋼とは、砂鉄を用いて生産される鋼のこと。 日本刀の作刀に必要不可欠な素材であり、「たたら製鉄」における精錬