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古代検索エンジン 蠍 よろず(萬)の理(琴わり)

全ては星から始まった。
人類は星と自然現象を結びつけた。
星の観測から計算道具として、また記録道具として縄を活用し、結んで縄目を作った。
様々な事象が、星を介して結びつけられた。
最終氷河期が終わり定住化が進み、農耕社会の到来を迎える、この最終氷河期の終焉と前後する期間に、天文学のビッグバンがあった。

北極星ベガ

彼女が北の夜空に君臨した14000年前。
現在の北極星ポラリスの対極にあるのが、ベガである。

タナバタのお姫様は、夜空でせっせと星と星を結び付け糸を張り巡らした。
その糸は、こと座の弦(縦糸)であり、月の弦とハーモニーを奏でた。
月はひと月という時間の単位を生んだ。

当時、星と月を結び付ける時に重要になるのは、月相や白道(月の軌道)になる。

ベガと月が織り上げた天界から、一つの星が盗まれた。
蠍座アンタレス。その赤い色は大火と呼ばれた。
世界各地に神から火を盗む英雄の神話があるが、これは蠍座アンタレスに絡むと思う。
(現実の火は、ホモ・サピエンスがネアンデルタール人から火の使い方を盗んだのだと想像している)

アンタレスを用いて、気(季)の指針とした。
季節は農耕に必要だろうが、海で生活する人々にとっては節目ではなく、気配が重要な情報である。
風、波のうねり、海が荒れれば命取りである。
季を教えてくれる星は、人類にとって豊かさをもたらす神となった。
氷河期を乗り越え、冷え切った人類に温かい火を与えてくれた。
節目が必要なのではない。ただ風や音や湿気や気温を感じる世界である。だが見えない(三重内)世界は、分かりづらい

いつしか、星を情報伝達手段として、夜空に絵を描き、物語を作った。
神話に季の兆しを刻みこみ、木や石、身体に彫った。
自然の世界を浮き彫りにした。
文字、数字の誕生である。
文はアヤ、文様、文身
彡(サン、あや)は全ての色彩や形態の美を示す象意文字。
蠍の一族は、物語と文字の発明者ともなった。

アンタレスを用いて様々な事象を把握した。
その針で引っ掛けていった。
数字の3が数の基本となった。

アンタレスの対極にあるのは、牡牛座である。
牡牛座には、六連星スバル、牡牛の赤い眼アルデバランが坐す。
ベガの頃、アンタレスは冬の星、牡牛座は夏の星となる。
つまり、豆粒のようなスバルは夏の暑さを招き、アルデバランの赤い眼は不気味な疫病をもたらす。
牛頭天王疫病疱瘡神はこの牡牛座由来とみていい。
時代が下り、スバルの季節が春分に移ると、雨の恵みの象徴とされ、農耕の神となり、牛頭天王は疫病を退散させる存在へと変化する。
神の二面性は、このように同一のものが役割を変化させることで生じた。

スバルの語源は「統べる」から来ているが、季節を知らせる重要性以外にも大事な要素が六連星の六。
六の古い字形は逆V字。牡牛座の形。六は小さな幕舎の形とされるが、スバルの形が六の字源になったと推測する。数字の神秘にも気付いていく。
3と6=9
対極にある数字の和が9になる世界。陰陽道である。

蠍座のSは、釣り針に例えられ、蠍座の尾の部分は毒針である。
SはSouth南であり、source源であり、SOS(遭難信号)(これは単なる偶然)
釣り針は、返しがついていて、蠍の毒針も危険を暗示する。
蠍座は危険を知らせるアイコンになった。
南の危険の源の信号をキャッチする。
南からの危険。
月が南から北に移動する点をドラゴンテイルという。
満月の日にこの地点にくれば月食の可能性がある。
月食が危険な訳ではなく、何かの事象とタイミングが合った時に、地震が起こる。そして津波。

南極老人星カノープスがその鍵を握っていると思う。

カノープスはギリシャ神話ではアルゴ船の船長、舵取。
エジプト神話冥府王オシリスの星ともされる。
地底の王が動き地震が起こり、舵取りが出来なくなる、それを暗示している気がする。
南から地球に強く働く力、
日本の反対側、南米で地震が発生すれば日本にも津波がくる。振動なき津波。
冬の間カノープスは地平線ギリギリに見える。
蠍座もまた冬の早朝に地平線ギリギリに見える。
つまり、蠍とカノープスが見えなくなる時は、潮位が上がった時。
古代の人々は月相と星の位置と潮位を見ていたのだろう。
日本の裏側で起こる事象を、星の見え方で判断していた。
莫大な星の情報は、様々な地での天体観測と秘技の数学(九理)により分析され、蓄積されていく。

古代Google蠍はググらず、くくった。
古代データ集積地「越」は、その頭脳で世界の中心となった。
竹内文書はその記憶を僅かに残した。










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