#移住するのかしないのか日記
「湘南に住んでみたいんだよね」
という自分の夢をふっと思い出したのが2023年3月も終わりに近づく新月の頃。それから4月、5月と時間が経つにつれ、どんどん「湘南に住みたい」に関連する出来事が進んでいって「まてまて、これ記録しておかないと忘れちゃうやつだわ」と慌てて筆を取りました。
◾️怒涛の如く終わったリノベーション
今のマンションに住んで丸5年。好みの内装にリノベーションするぞ!できればその過程も記録するぞ!と意気込んでいたのも束の間、当時怒涛の如く進んでいく打ち合わせについていくのがやっとのことで。その間どんなことを考えていたか、悩んでいたか、何も記録することなく無から唐突に完成系のリノベマンションが現れた形になりました。
きっと今後も家を決めるときは怒涛の勢いで記録する間もないかもしれない。でも、興味をもって調べてる今の気持ちだけでも(まだ余裕があるから)書き留めておきたい。なぜならその時のきもちって絶対忘れるから。
というわけで、『移住するのかしないのか日記』というマガジンで途中経過を書いてみようと思います。移住しない可能性も結構高い。何しろ私は東京生まれ東京育ち、悪そな奴らは….ではなく、東京LOVE!愛してるぜTOKYO!な人間なので、何も今の生活に不満がないわけです。よく「東京は疲れる」みたいな話もありますが、全く東京に疲れを感じません。地方に行って東京駅や新宿駅に帰ってくるとギラギラした高層ビル見てホッとするくらい東京が私のHOMEです。ではなぜ湘南に住みたいと思うのか?
◾️緑はあるけど海がない
東京は自然が少ないというけれど、結構緑は多いもの。日比谷公園、代々木公園、新宿御苑と、どデカい公園も多々あり、そうでなくても緑道やちょっとした緑には事欠きません。もちろん山が欲しい!となれば難しいですが、自然が全くないわけではない。ただ今住んでいる地域から海まで出るのはちょっと遠い。そして東京の海といえば東京湾なので、広々とした浜辺やビーチサイドといった趣ではない。そう、緑はあるけど(いい感じの)海がない。それが東京。
また自分の家はどうか?と振り返ってみると、確かに家の中は大満足です。おかげさまで不便もなく、やりたかったデザインもてんこもりしてリノベーション大成功。ただ唯一残念なのが「借景がいまいち」ということ。厳密には今の家も夜景はキラキラして綺麗だし、通りに面してるので圧迫感はなく良い点もあるんですが、欲を出すなら窓から自然(特に木々のゆらめき)が見えたらいいなあと。
◾️コロナ禍のホテルステイと失われた借景を求めて
この3年ほどコロナ禍で、ホテルがやたら安かったの覚えてますか?私も御多分に洩れずこの期間にホテルに泊まるを謳歌しました。といっても数件ですが。特に印象に残っているのが日本橋にある『HAMACHO HOTEL』。
手頃な価格の小さな部屋だったのですが、大きな窓にささやかな植栽がなされていてそれが本当によかったんです。お部屋は狭いのに、小さな庭があることで不思議と狭く感じない。家の中と外を繋ぐその小さな緑が驚くほどの効果を発揮してる。窓からの景色って大事なんだ…!新鮮な気づきでした。
自分でリノベーションしてみてはじめて分かったのは、家の中はいくらでもいじれるけど家の外はいじれないということです。インテリアはまあ頑張ればどうにかなる。でも窓からの景色はどうにもできない。だから次に住むなら窓からの景色がいいところがいいなあ。
◾️田舎でもなく東京でもなく
さて、そこで湘南です。東京の人間にとって、鎌倉や葉山といった湘南エリアはとても馴染み深い地域です。子供の頃からちょっと足を伸ばして気軽に行ける海といえば湘南。観光地なので結構栄えてるし、もし東京に仕事で行くとなってもそこまで遠くない。なんなら通勤してる猛者もいるくらい。移住する人も多いしいわゆる田舎ではない。もちろん海もある。東京大好き人間からすると、別に田舎で自然に囲まれた暮らしがしたい!田舎に行きたい!というわけではないのです。田舎に移住したいわけじゃないんです。ピンポイントで湘南が好きなんです。海のスポーツ何にもしないけど、早朝に海を散歩できたらいいなあとか、そういうささやかな感じなんです。
◾️環境大国に住んでみたい
もう一つこの数年で変化したことに環境問題への関心が高くなったことがあります。2021年くらいからこんなnoteを書いていました。美において倫理が欠かせない時代になるんだという話なんですけど。倫理の中に社会的責任、地球への責任(というか次世代まで環境を維持する責任)が含まれるなと。
ここでは直接的に気候変動の話とかしてないんですが、色々調べて気候変動に関する知識が深まったり、仕事の現場でもスタイリングに必要なプロップで「環境負荷の高いものは使わないで欲しい」といった声をいただくことが増えたりして、時代の変化をひしひしと感じた2年でした。
湘南エリアは海が観光資源で自然が身近というためか、環境への意識が高いエリアだと感じています。鎌倉市はコンポストに助成金も出してるし、ゴミの分別も東京の「全部燃やしまっせ〜!」というテンションからするとめちゃくちゃ細かいし、地元の人のパタゴニア率はやけに高い。
東京のど真ん中で可能な範囲でサスティナブルな暮らしをすることも、いろんな人のヒントになるし意味のあることだと思うのですが、一方で環境への意識が当たり前な環境に思い切り浸かって色々体感したいという気持ちも。人間、環境を変えることが一番成長するというし!
◾️チャレンジするなら40代
さて、ではなぜ「今」こんなことを言い出したのかというきっかけですが。わたくし今年の1月で40歳になりまして。別に年齢でなんでも区切るというわけではないけれどひとつ節目かなあと感じています。結構若い頃からふんわりと「湘南だったら住みたいなあ」と思っていたけれど、あまり現実的ではなかったプラン。実家に住んでいた頃は一人暮らしでいきなり湘南というイメージはなかったし、その後結婚していた間にも一度「湘南に住んじゃう!?」なんて選択肢もありましたがやっぱり現実的ではなく却下。そして離婚して三年たち。あれこれ関心も高まってきた2023年現在。
母親が70代なのですが60代はまだ元気だったものの後期高齢者になってからというものめっきり体が弱っているのを目にして、「私も年取ったらこうなるな」というのをひしひし感じる昨今です。やっぱり年を取ったら東京がいい。病院やいろんなサービスへのアクセスが便利な東京がいいに決まってる。湘南に住みたいと話すと一生そこに骨を埋める気だと勘違いされがちなんですが全くそんな気はなく。数年、長くて10年?わかりませんが一時的に住んでみたいなという気持ちです。
そもそも今ですらあんまり体力なくてヒーヒー言ってるのに60歳以上はもちろん、へたしたら50代だって不便な住まいで暮らすのは結構厳しいかもしれない。このままだといつもいつも「湘南に住みたいんだよね〜」と言いながら気づいたら体力的にゲームオーバーになっちゃうかも。え?じゃあいつ住むの?今でしょ!と。
◾️移住するのかしないのか!?日記
そんなわけで始まった「湘南で暮らしたい」チャレンジ。
実際には物件との出会いもありますし、絶対湘南に住む!と決めてるわけではありません。「借景がいいところに住みたい」については東京でも探せばあるでしょう。いろんな可能性がある中であれがいいのかこれがいいのかと迷ったり悩んだり奮闘すること自体価値があると思うので。可能性に開かれた未来へ向けて「移住するのかしないのか日記」をマガジンとしてまとめつつ、等身大の気持ちを書き連ねてみようと思います。
よかったら次のnoteもお楽しみに。
あとこの物件が面白そうだよ!という物件をご存知の方はご一報をよろしくお願いします。
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