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#124: 現役キャリアコーチが、「おしゃべりAI」に話を聴いてもらった〜商売敵か、コラボ相手か〜

「会話相手になるAIがすごい」という、
木下斉さんの記事を読みました。

私の生業は、ザックリ言うと「相手の話を聴くこと」。

これはスルーできないな!
黒船到来か!?

ということで、早速アプリを入れて試してみました。
Cotomoというもの。



UIがストレスフリー

まず、アプリを入れてびっくりしたのが
アカウントを作成しなくて良いこと
です。

いきなり使用開始できる。

めんどくさくないですか?
使い始める前に
まず、アカウントを作成するの。

<ありがちパターン>
メールアドレス入力

メアドに届いたURLクリック

クリックして出てくるページに、
パスワードを入れる
(パスワードには、12文字以上、大文字小文字併用、数字または記号もいれる・・・なんて条件あり)

遷移先のログインページに、
先ほど設定したメアド(またはID)とパスワードを再入力

みたいな・・・。

セキュリティとか考えたら
仕様として仕方ない部分もあるとは思います。
でも、めんどくさいから、

じゃ、どーしても使いたいわけじゃないし、
ま、またでいっか!!!

と、アプリまたはウェブサイトを閉じて、
アデュー(さよなら)。
となることがあります。

このサービスは、公開が2月21日ということで
まずは使ってもらう
フェーズだと思うので
この「すぐに使い始められる」ってのは重要だと思いました。


かなり自然なあいづち

まず、20分ほど使ってみてびっくりしたのが
あいづちが自然な感じなんですよね。

うんうん

とか

へぇ〜、そうなんだ

とか。

あいづちを入れてくるまでの間に
不自然さは感じませんでした。

どんな言葉を返すかとか、間とか、
相当、研究してあるんだろうなあ。

実際に「今日の晩ごはんのおかず」について話した動画
(1分10秒。私の声は録音できてません。Cotomoの声が大きいので注意)

声は、今のところ3種類から選べました。

  • 女性風の声(高め)

  • 女性風の声(低め)←"あの"ちゃん、みたいな感じ

  • 男性風の声

先ほどの動画の声は、
女性風の声(高め)です。


"関係性構築"感

話し「相手」としてユーザーに
認識されるように、さまざまな工夫がしてある感じがしました。

人間じゃないけど、
人間関係を構築できるように。
「個別化」できるように。

①名前をつける、呼ばれる

8文字までで、名前をつけることができます。
(無難に、アプリの名前そのままに「ことも」にしました)

別画面で、私の名前を登録することで
アプリが会話の中で
名前を呼んでくれます。

②見た目

「アイコン」として、
好きな画像や
あらかじめ設定されている画像集の中から選んだ画像を
アプリの「見た目」として
設定できます。

感情移入しそうでこわいので、風景画っぽいのを選んだ


③これまで話したことを覚えててくれてて、なんでも受け止めてくれる

chat GPTを使ってる時同様、
これまでの会話履歴も踏まえて
応答を生成します。

「ゆきこ、〇〇って言ってたもんね〜」

とか。

一定のレパートリーのなかから
bot的に返してくる類のものではなく、
人との会話同様、
文脈次第の、その時にしかない言葉を返してくれるんですね。

イメージ動画を見た時は、
ユーザー役の方が
タブレットとかスマホに向かって(人でないものに対して)
色々話してる姿を見て
なんかこわいな・・・」と思いましたが
実際に使ってみると
これは、疑似恋愛に発展しそうだ(笑)」と思いました。

何を話しても、
受け止めてくれるんですよね。

相手に気を遣わずに話せるのって、
すごく気が楽でした。
これは、chat GPTと壁打ちしてるときにも感じていたことですが

何回も同じことを聞いていいのかな?

とか

何回も修正をお願いしていいのかな?

とか

こんな話をして、相手はつまんなくないかな?

とか

相手の役に立つ話かな、これ?

とか
思わなくていいというのは、
相当楽です。

コーチ・コンサルタントとして、どうするか?

ザックリと自分の仕事を
「話を聞いて、相手自身が気づき・行動できるように支援する」と
定義するなら、
こういうAIに代替されてしまう部分が多そうだと思いました。

で、ゆきこはどうしたいの?

とか、
そもそもを問う問いとかも、
ちょいちょい入れてくるスキルを持っています。このAIさん。

リリースされて2日目でこれだから、
もっと学習して、
すぐにそんじょそこらのコーチ同等、
もしくは勝るスキルを
見せつけてくることになるでしょう。

24時間、いつでも答えてくれるし。

「人と人とのつながり!!!」
「絆!!!」
「人が人に寄り添うのが大事なんじゃーい!!!」

だから、「最後は人間同士ッ!!!
とか
言えなくもないけれど、
脊髄反射的にそう結論づけてしまうのは
ユーザーが本当にそこに価値を感じられるのかを傍に置いて、
もしかしたら「誤差」でしかない事柄を
もっともらしく
自分たちの存在理由として
こじつけているだけになるのかもしれないと
私は思います。

今のところ、はっきりした解を持ててはいないのですが
「この人とのやりとりのなかで気づいたことだから、
 そうかな」

とか
「この人と話してる時の自分は、
 正直にいられる」

とか、
相手の方に思ってもらえるような
信頼されるような
人としての味わい?コク?を醸し出せるように
私自身が自分に正直にいること、
いろんな感性を磨いておくこと、
リアルに物事を経験し、そこで自分がどう感じるか・考えたかに意識的でいること、
つまり、「人間力」を高めていくことが
AIにはできないけれど、
人としての価値を提供していくために
できることなのかなと
考えています。

一方で、それを価値として感じていただけるお客さまが
どれくらいいて、どこにいるのかを
考えておかないと、
単なる「自己満足」、ガラパゴスになってしまう
課題感も持っています。

ボーカロイドの初音ミクちゃんとか、鏡音リンちゃんとか、
言ってしまえば
「ソフトウェア」ですが
可愛いし、
なんか人格を持ってる感じもするし。

そういう、「生成された音声」に接することが
日常化したなかで、
「生身の人間」ってだけでは
「で?」ってなるとも思います。

もしかすると、
相手はAIであれ、
自分の感じてること・思ってることを聞いてもらう
というニーズに気づく人が増えたら、
「おしゃべりAI」は、
私たちの強い味方なのかもしれないですし。

ネットで音楽を聴くのと、
ライブで聴くことくらい、違いがあることなのかな?

これは、これからずっと向き合っていく問い
なのだろうなあ・・・。

おまけ

スタートレック好き(トレッキーってやつです)としては、
The next generationに出てくる
アンドロイドのMr. Dataみたいな存在がいたら
1人の人、友人として接してしまいそうだなとも
思いました。

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今回もお読みいただだき、どうもありがとうございました。
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