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つづく、広がる

ふと思う。「思い付き」って何もないところから生まれ出るイメージがあるけれど、実はそうではなく。

”思い”が”付く”で、思い付き。一つひとつの思いは小さくても、結び付くことで「思い付き」という形になる。偶然のように見える必然。

またまた壮大にはじめてしまいましたが、先週思い付きで立ち上げた「しりとりでつなげ」企画、多くの方にご参加いただきました。

最終的には17もの素敵な作品が!ありがたい。誰も参加してくれなかったらどうしよう思っていたので、びっくりです。

創作として楽しんでくださったかた、大切な思いを綴ってくださったかた、それぞれの楽しみ方で参加してくださり、私の思い付きが誰かの思いに結び付いたのかも…と感じられて嬉しかったです。

ささやかではありますが、ここでご紹介させてください(投稿日順です)。ボリュームがあるので、興味をそそられたところから少しずつ読んでみてくださいね。

◆福島太郎さん①「時代遅れ」

この企画の初投稿作品。私がはじめに書いたものとテイストが異なるものだったので、ん…?しりとり企画だよね…?とよく読んだら…ものすごく自然につながってる!とびっくりしました。

◆福島太郎さん②「夏の怪談」

おお、夏らしい怪談!と思いきや…最後まで読むと意味が分かります。意味がわかると怖いお話か。はたまたおもしろいお話か。


◆禧螺さん「つづく、つづく、私も、あなたに」

詩のような形で綴られている作品。一つひとつの言葉が力強くとてもきれい。それらの言葉は見た目を整えるために使っているのではなく、意味を込めて使っていることが伝わってきます。静かなエネルギーが感じられる作品。


◆suzucoさん「夏は今年も」

コメントでもお伝えしたのですが、「夏は今年も」という曲が実在し、その歌詞を読んでいる気持ちになりました。読みながら軽快なメロディが今にも聞こえてきそうでした。制約が多い夏でも楽しもうと、光が差し込むような作品。


◆KEROさん①「『しりとり』」

漫才風の会話形式でつながっていくアイディアがとってもおもしろい。こちらも読むとわかる、しりとり以外のもう一つの仕掛けが。

◆KEROさん②「『しりとり』の反省」

1つ目の作品の反省を書いてくださっているのですが、改めて反省部分を読み返してみても全然違和感なく。そしてこちらの反省文もナチュラルで。制約がないように読ませるの、すごいなぁ…。


◆あおきよしみさん「はじめてへの挑戦」

読むと「はじめて」のことに挑戦してみたくなる作品。ハードルは低めに、とりあえずやってみる、という姿勢が大切なのかもしれないですね。あとがきに書いてもらったことも、私にとっては嬉しさと発見が多くありました。


◆凪由ハイルさん「どう足掻こうと、私はわたし」

まっすぐな想いをまっすぐな言葉で表現されています。葛藤の中に、前に進もうとする力や見える光があって。悩んだり迷ったりしている人にとって勇気を感じられる作品。「ん」の終わり方も、とても好きです。


◆あらたまさん「夏が来れば、思い出す」

「夏がくーれば思い出すー」の曲が聴こえてくるようでした。夏の情景が浮かび、クスッと笑えて、でもちょっぴりさみしくて。こちらの作品にあるような「THE夏!!」を楽しめる日が早く来ることを心から願います。


◆コノエミズさん「誰にも言えなかった後悔を家族に話した日」

うまく言えることではなさそうだから‥‥言葉の選択に制限があるならば書いても許されるかもしれない‥‥と。

このような想いで参加してくださったと知り、とても嬉しく光栄でした。ずっとずっと残っていたこと。何かきっかけがないと、なかなか外に出せず、消化できないですよね。人を想う優しさと思いやりのにじむ作品。


◆水野うたさん「あの夏の花火」

「ぬぉぉぉ…」と唸りました。すごい。しりとりで、かつ500文字以内の制約の中で、小さな物語が色鮮やかに描かれている。主人公が回想しているところも、ちょっぴり切なくてすごくいい。

しかもなんとうたさんはこの作品を含め、3部構成で作品を書いていらっしゃいます。全部読むと仕掛けがわかる。合わせて読んでみてください。

一番はじめはこちら↓

次に「あの夏の花火」。そして最後はこちら↓


◆西田梓さん「いつまでも消えないもの」

西田さんはTwitterでつどつど進捗報告をしてくださり、すごく真剣に、心を込めて書いていらっしゃることが伝わってきました。夏の楽しげな情景から、幸せとあたたかみが感じられます。大切な人との思い出はいつまでも心に残り、励まし続けてくれると信じられる作品。


◆しめじさん「僕と君と彼女の花火大会」

夏の物語。だけどシンプルなデートではなく…どこか複雑な状況。え、どういう関係?どういう状況?とハラハラしながら読みました。制約ある中でこういったストーリーを組み立てるのは難しいことなのに、とても自然。


◆悠実の葉っぱさん「休日にすると決めた日」

休日をつくるって意外とむずかしい。休むと決めても結局「やらなきゃいけないこと」に追われてしまったりとか。きちんと休むことがリフレッシュにつながり、いいサイクルを生み出すんですよね。ちゃんと休もう、と後押ししてくれる作品。


◆数理落語家 自然対数乃亭吟遊さん「【企画参加】」

ものすごく自然に始まり、ものすごく自然な終わり方でした。前書きかな?と思って読んでいたら、もうはじまってる!制約があってむずかしい面もあれば、はじめの文字が決まるから書きやすいという側面もあると知り、新しい発見でした。


◆あきやまやすこさん「胆だめし」

自然なリズムでつながる文章。私も肝だめし系は苦手ですが、こちらを読んだらそっか、そう考えると怖くないかもな…と思わされました。どこかで見守ってくれている。そんな心強さを覚えます。今の時期にぴったりの作品。


◆鶴城松之介さん「文『タバ活』」

読んでしると舌がだんだんしびれ、目も痛くなってきます…タバスコ一瓶かけたらどうなるんだろう。味の想像がつかない。辛いの好きな人には、きっとこの刺激がたまらないんだろうな。最後に出てくるヨーグルトが救世主。

制約があるからむずかしい。でもその制約があるからこそ生まれる工夫があると、みなさんの作品を読んでいて感じました。素敵な作品が生まれるきっかけになれてよかったです。

企画関係なしに、また「#しりとりでつなげ」使って書いてくださいね。(私も書こう)

ご参加くださり&ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

念のため…万が一「企画参加してるのにマガジン追加されてない&紹介されてない」という方がいたら申し訳ないです。コメントでお知らせください。すぐに読みに伺います。




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