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Speak up、そしてフランス人作業療法士さんとの寝返り練習/FV病院Birth Preparation Class【妊娠27週4日】

FV病院のBirth Preparation Classに参加した。
全5回で、助産師、医師、理学療法士から、妊娠、出産、赤ちゃんのケア方法に学べるものだ。


ホーチミンには、日本のように、自治体の産前クラスのようなものがない。
お金はかかるけれど(1950,000VND)、初産婦でわからないことだらけだし、参加してみることにした。


第1回目。他の妊婦さんと友達になれるかなと思ったら、私1人だった。


まずは、無痛分娩に関する説明。
私だけのために、ベトナム人の麻酔科医の先生がプレゼンをしてくれる。

医療用語がちょくちょくわからない。
途中で質問したり、知らない単語の検索確認タイムをいれさせたりしててもらう。

"epidural"は、硬膜外麻酔……?
日本語を見てもわからない……と思って、「硬膜外麻酔」で調べると、無痛分娩で用いられる麻酔のことらしい。
この話を聞くうえで、一番基本的な単語だった……。

ありうるリスクと対策の説明を、ふんふんと聞いた。
わかったようで、当日「麻酔お願いします」というタイミングは、実際どんなかんじなのだろうと、いまいちイメージができなかった。



先生が帰ったあと、このプログラムをアレンジしているベトナム人の助産師さんが、「わかった?」とフォローしてくれた。

「えーと、麻酔ができるのは、子宮口が3cm開いてからで、でも、あまりに進みすぎるとできなくなるから、早めにお願いするのがいいんです…よね?」と答える。久しぶりに、授業のあとの小テストをしているみたいだ。

助産師さんは力強く答える。
「まぁ、そうだけど、いつでも痛かったらspeak upして(声を上げて)。3cmの前でも、8cmのあとでも、麻酔以外の方法も、ドクターの相談できるから」

「大事なのはspeak up。詳しくは、バースプランつくるときに、つめましょう。当日もそれを見ながら、『これして』って言えるようにすれば大丈夫。言葉が不安だったら、通訳と一緒に日本語併記のものをつくりましょう」

めちゃくちゃ安心した。
(※産後追記:しかしその後、バースプランをじっくりつくるタイミングは、なかった……!笑)



後半は作業療法士の人と、変化する身体の使い方についてだ。
フランス人の先生と、これまたマンツーマン。

瞑想と運動。
目を瞑りながら、英語のガイドだけで、うまく身体を動かせるか、少し心配になる。

途中知らない単語かな?と思って聞き返したら、「area」と言っていた。少しフランス語っぽい発音だったのかもしれない。少し気まずい。

それ以外は、聞き取れてほっとした。3月にヨガ合宿に行ったのが、意外と効いたのかもしれない。
合宿中さんざんやった、Inhale(息を吸って)、 exhale(吐いて)という言葉に、自然と身体を連動できた。

運動は、身体のバランスをとるための軽い動き。あとは、母体と赤ちゃんに負担のかからない寝返りの打ち方など。


ベトナムの病院で、真剣な表情のフランス人の先生と静かに、太極拳的な動きをしたり、アザラシのようにのっそり寝返りをしたり。

その時間がなんだか不思議で、その不思議な時間を過ごせていることが、嬉しかった。
 



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