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スズキ自動車の集中戦略!

日本には沢山の自動車メーカーがあります。
「トヨタ」「日産」「ホンダ」
いずれも世界で活躍するスーパー自動車メーカーです。

そんな超強豪ひしめく中で「スズキ自動車」は独立を保ちつつも収益を上げ続けています。
すごくないですか?

そのポイントは【集中戦略】です。

これは、多くいる消費者全員に対してアピールするのではなく、その中でも一部の対象を相手どって集中的にマーケティングを行うという手法です。

消費者全体に受け入れられるモノを創るのは難しく、更にそこには「トヨタ」「日産」「ホンダ」などの強敵がいるため、普通だとなかなか立ち向かうことができません。
そこで「スズキ自動車」が行ったのが【軽自動車を求める層に対する集中】となります。

スズキ自動車は、実は日本国内の自動車メーカーの[軽自動車]の分野で2006年まで34年間連続国内No1の実績を残し、現在もこの分野での強い《競争優位性》を確立しています。

また、スズキは日産自動車にOEM供給をしており、日産自動車の軽自動車・小型車の一部供給を手掛けています。
日産自動車へのOEM供給も考慮すると、スズキ自動車のこの分野での実質的な支配力は強烈なものと言えるでしょう。

大手があまり強化してこない[軽自動車]に対して、全力で力を注ぐことによって競合相手を振り切る という戦略が「スズキ自動車」としてのポジションを創り上げました。

大手の存在ひしめく手強いライバル領域

そんな中で、戦って勝つ我々の「集中すべき」ターゲットとは?
そこに全力投球しましょう!

《追記!!》
これらは「弱者戦略」とも言われます。
これは「スズキ自動車が弱い」と言っているのではなく「トップ以外は全て弱者」と定義される戦略論においての言葉です。
それをスズキ自動車の社長である[鈴木修]氏は自社を「弱者」と認めて集中戦略などの「弱者が進むべき強者への戦略」をしっかりと組んでいるのです。
素晴らしい経営者だと思います。

ちなみに「スズキ自動車」は、インドでは「2台に1台がスズキ」と言われるほどの高いシェアを持っています。
こちらでは、間違いなく「強者」ですね。

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