「ランプの下で」のこと

ちょっとした逃避のために本を広げることがあります
手のひらに収まる小さな本の扉を開くだけで、どんな場所にも行ける
月と会話できるし、懐かしいあの子に会えるし、
真夜中の美術館に忍び込んでみたり、
だれかの本当の願い事を知ったり、
ここにしかない場所に行けたりする
とても疲れたから
もう眠いけれどまだ寝たくない
そんな夜更かしに付き合ってくれる一冊を枕元に置いて
眠る瞬間まで柔らかな光のようにそばにいる、そんな本を作りました


「真夜中色のコーヒーを一杯
スプーンの上にお砂糖をひとつ
苦くて暗くて少し甘い
まさに今日はそんな夜」

【もくじ】

ランプの下で
童謡 花柄
黙秘権
絵画の夜会
おかえり
星に盗まれた少女
琥珀色のインク
眠れない夜のために



#文学フリマ #詩 #童話 #少女 #物語

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