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「無題」

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未完成な私たちと未熟で曖昧な世界の話
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無題 1

世界はことのほか、曖昧だ。何が曖昧か?聞くまでもない。

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無題2

世界は大概、曖昧、らしい。友人が言っていた。
何が曖昧なのか?と問うと、
その質問自体が曖昧だ。

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無題3

世界は酷く、滑稽で、曖昧なんだ。
俺の仲間が言っていた。

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無題4

「傲慢」が羨ましかった。それと同時に、「怠慢」が嫌いだった。

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無題5

「怖がったっていいさ。」君は変わらず笑うんだ。
臆病で寂しがりの僕を置いて、どこかへ消えてしまう。
みんな、いなくなる。酷く曖昧な世界で、理由も曖昧なまま、
どこかへいってしまうんだ。

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無題6

この世界はだいぶ曖昧だ。私も他の6人ほどではないが、この世界には辟易していた。どこかに旅立ちたい。美味いもんでも食っていた方がいいに決まっている。

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無題7

この世界は曖昧だ。私は憤怒した。
人々は私達のことを『大罪』と呼ぶが、
私から見ればこの世界の方がよっぽど罪だ。

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