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2023年に収入を上げるためにやっておきたいこと:急な大量解雇に対する、次の仕事の見つけ方(2)

この記事は、急な大量解雇に対する対処法として執筆した四つの記事の第四
段です。他の記事は次のリンクからご覧になることができます。

急な大量解雇に対する心構え
急な大量解雇に対する経済的対処方法
急な大量解雇に対する、次の仕事の見つけ方(1)
急な大量解雇に対する、次の仕事の見つけ方(2)

急な大量解雇に対する、次の仕事の見つけ方(1)では、次の仕事を得るためのリード獲得方法を書きましたが、リードを得られるということは、ある程度既に技術力があったり、キャリア形成が進んでいるということを意味します。しかし、キャリアの序盤で労働者としての訴求力が低いと、そもそもリードを得られない、もしくは、応募しても採用まで至らないということは十分にあり得ます。今回は、年の瀬にもなりましたので、2023年に向けて投資効果の高い学習を紹介したいと思います。

最低でも三か月は続けること

まず、学習を始める前に重要なことがあります。それは、最低でも三ヶ月は継続して学習しなければ効果を感じることはできないということです。これができなければ、どんなに良い学習方法で、価値のある知識や技術を身に付けようとしても、結局身にならず、時間の無駄になってしまいます。始めたら、まずは三ヶ月。そこを目標にがんばる必要があります。

それでは、具体的に何をやっていけばいいでしょうか。

LeetCode を medium までやる

ソフトウェアエンジニアとして給料を上げたいなら、コーディング面接を突破しなければ何も始まりません。では、何がそれの近道と言えば、LeetCode で medium までやるというのが一つの方法だと思います。「仕事で使わないアルゴリズムの勉強なんかして意味あるの?」という意見がありますが、面接対策して年収を何百万円も上げられる手段として非常に効果的ではないでしょうか。また、コードを書く上でデータ構造とアルゴリズムの知識は、普通に毎日使いますし、多いに役に立ちます。

私自身も、高専の情報工学科在籍時にこれでもかというほどデータ構造とアルゴリズムを叩き込まれました。もちろんそれだけではなく、オブジェクト指向プログラミングからシステムソフトウェア、ネットワーク… 多すぎてここで全てを書き記すことはできません。当時は同級生となぜこんなことをやらなければならないのか、ということをよくグチっていましたが、卒業後には口を揃えて「あの授業は本当にためになった」と言います。もちろん、全ての授業がそうだったとは言えませんが、実践的という意味では非常に良い授業ばかりでした。

英会話を始める

その次に来るのは、やはり英語力です。そもそも英語を勉強すべきかどうかという議論もあるわけですが、そんな議論をする時間があるなら英語を勉強した方がいいです。エンジニアにアルゴリズム不要論でもそうですが、ほとんどの人は自分がやらなくてもいい言い訳を探しているだけであり(Selective Listening, 自分に都合の良い意見だけを聞き入れること)、そのようなことをしていては、昇給はおろか何をしても上手くいかないのではないでしょう。私の周辺で、日常的に仕事で英語を使っている人の中で「英語は喋れなくてもいい」と言っている人はいません。

忙しくて時間が取れないと言っている方は、次のメルカリ創業者のつぶやきをご覧下さい。

英語の学習方法はズバリ、オンライン英会話一択です。それ以外の読み書きをやるよりもずっと効率が良いです。その中でもさらにおすすめなのが、カランメソッド。オンライン英会話サービスだと、QQ English が有名です。私も使っていたことがあります。

率直に言って、カランメソッドはスパルタできつく、学習方法として楽しくありません。しかし、単位時間当たりの発音量の多さ、線形に少しずつ上がっていくカリキュラムの難易度設定等、非常によく考えられた学習方法です。逆に、フリー英会話はある程度のレベルに到達していないと、ただ講師が喋るだけのレッスンになってしまうのでお勧めできません。

英語学習の肝はなんといっても、継続。最低でも週2, 3回を三ヶ月続けなければ効果を実感できません。QQ English でなくても、素晴らしいオンライン英会話サービスはたくさんありますので、色々試してみるのもいいと思います。

オープンソースでコードを書く

キャリアの前半でよくある問題としては、求職者は経歴が短いために関わったことのあるプロジェクトが少ない一方、労働市場で求められているのは過去多くのプロジェクトに関わった経験のある人材であるという鳥と卵問題があります。オープンソースプロジェクトは、技術的難易度を除けば誰にでも門戸が開かれているので、経験を積むのに最適です。また、会社の中だけで経験が閉じていると、会社の中で起こっていることだけが当たり前のことのように感じられます。しかし、一歩外の世界に踏み出して色々なオープンソースプロジェクトに関わってみると、みな十人十色、様々な手法で管理されているということを知ることができ、井の中の蛙状態を抜け出すことができます。かく言う私も最初の仕事は、オープンソースでの活動が目に留まったところから頂きました。そこからニューヨークのスタートアップでのお仕事が始まり、ビザを獲得してニューヨークに移住し、その後8年程現地で仕事をするに至りました。

オープンソースプロジェクトで実際にコードを書いていく問題点としては、誰にでも門戸が開かれている一方で、最初の技術的ハードルが高そうに思える点です。そういった場合は、GitHub 上で good first issue のラベルが付いている issue を探すのが良いと思います。これは、プロジェクトのメンテナが「これは初めてコントリビュートする人に丁度よさそうだな」と思った issue につけられるラベルで、比較的単純な変更ですぐに終わる(であろう)ものがほとんどです。GitHub 上で有名なプロジェクトでは、

  1. Ruby on Rails

  2. React

  3. Next.js

で good first issue を見つけることができます。Rails や React は良くも悪くも枯れてきているので、単純ですぐに終わる変更はあまりありませんが、Next.js ではたくさんありますね。これらのプロジェクトを仕事で使っていないという場合は、とりあえず package.json や Gemfile を眺めて一番有名そうなプロジェクトのリポジトリ(多くは GitHub や GitLab にホストされています)で good first issue を探すといいでしょう。

初めてプルリクエストを送る時に心がけておきたい事としては、最初や二回目のプルリクエストがすぐにマージされなくても、へこたれずにやり通すことが重要です。LeetCode も英会話も、オープンソースも、ローマは一日にして成らず。最初のプルリクエストは五回くらいレビューされてやっとマージされるくらいの気持ちでいくと、心が折れずにいられます。


急な大量解雇シリーズはこれで一区切りとなりますが、この Note では引き続き、テクノロジー業界で働く方々がより経済的に豊かになるための記事を書いていきます。具体的には、

  1. 投資家のようにスタートアップを目利きし、

  2. 日本にいながらリモートで仕事を得て外貨を稼ぎ、

  3. 日本人にもっと儲けてもらう

ための情報を発信していきます。もし興味があればフォローをお願いします。

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