「え～と、あれあれ、顔は頭に浮かんでるんだけど、名前でてこない」

最近の友人との会話でよく出てくるフレーズだ。

本日行ったアジアン居酒屋は懐かしい８０年代のJ-POPがエンドレスで流れている。こうなってくると、トークよりも懐かしいメロディーに耳が傾いてしまう。

「あ～懐かしい、これ、誰だっけ？」
「ああああ、これこれ、曲名なんだっけ？」

たまにトンチンカンな答えを出しつつも、ヘビーユーザーのShazamを立ち上げて、答えをみると

「あ～そうそう」

と納得し、すっきりするという無意味なループを繰り返していた。

８０年代から９０年代になってくるともっとわからなくなってくる。ソロよりも2人組やら、バンドが増えてきて、しかもカタカナで意味もよくわからない長い名前になってくると覚えていられないのだ。

そして流れてきたのがコブクロの歌。

実はコブクロがあまり好きではない。なんだろうな・・・圧が強いというか、辛さや寂しさを押し付けられている感じで苦手なのだ。のわりには名前を憶えているのは、嫌い嫌いも好きのうちなのかと思ったり・・・コブクロは絶対に忘れない不思議な名前。

だが、コブクロに見た目が似ていて、一人はちょっと大柄なごつい感じで、一人はヤサ男で、寂しくて切ない歌も素直に聞ける歌声で好きな二人組・・・

好きなくせにグループ名がまったく覚えられない。しかも、好きといっても１曲しか知らないという。

「ねえねえ、このコブクロに似た二人組いるでしょ。わたしあっちのほうが好きなんだよね」

「ゆず？」

大体、二人組というと”ゆず”になるのだが、ゆずではない。ゆずは二人ともやさ男だからだ。

「いやいや、外見が似ている二人組で・・・」

誰だ誰だとなる。そもそもそのグループの曲も１曲知っているだけで、だからといって鼻歌を歌えるほど覚えてない。

「グーグル先生に聞きなよ」

「なんて、聞くのよ。一人はやさ男で一人は無骨とか？」

「コブクロ　似てる　デュオ、とか」

そんなんで出るかよと思いつつも試しに聞いてみたら、先生、すごい！

「スキマスイッチ」と回答が出てきた。

ということはわたしと同じことを思っている人が多いということだ。

そうそう、スキマスイッチ！とすっきりして、帰路に就いたものの、今、これを書き始めるときにまた忘れて、なんだっけ？と思い出したのが

「ケツメイシ」

ケツメイシこそ二人組じゃないし、そもそも好きな歌もないし、なぜ出てくるのかわからない。語呂がいいんだろうか。

ということで、トップ画像が「ケツメイシ」なのだ。

スキマスイッチ、いまいちはやり切れないのは名前のせいじゃないかと思う。どうしても覚えられない。