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シートベルトがささらない

無事デチェンと再会し、デチェンの家があるティンプーに向かう。

「パロ空港から1時間くらいかかるからね」

助手席に座っているだけだし、初めての国は見るモノすべてが新鮮。1時間なんてどってことない。

スーツケースをトランクにいれ、助手席に乗り、シートベルトを着用し・・・

あれ?ささらない?なぜだ?

とごそごそやっていると

「何してるの?」

という。見ればわかるだろ。シートベルトをしようとしているのだが・・・と返事もせずにベルトを装着しようとするもの入らない。なんとなく察知したのか

「シートベルトいらないよ」

な、なに?どおいうこと。

よくみると熊が差し込まれ、シートベルトできないようにブロックしている。これは、もしや・・・

「あ~それね。さしておかないと、ずっと音がなってうるさいから」

何か間違っている。シートベルトが必要だから音を鳴らして警告しているのに、うるさいとは?!

「なんで、シートベルトしないの?日本だったら罰金とられるけど」

と反論してみるも

「ブータンでは誰もシートベルトしている人いないし、警察官もしてないんじゃないかな。ほんとはしたほうがいいのかもしれないけど、邪魔だし」

邪魔ではない。あなたの命を守る綱である。ちなみにエアバッグがついているかどうか聞いてみると

「エアバッグ?あ~運転席はあるかも。風船みたいなのが出てくるのよね」

ということは助手席にはない。じゃあ、シートベルト必要じゃないか!と思うも、ブータン式に慣れるべくシートベルト着用をあきらめた。

そういえば、日本にきたときに助手席に座ってシートベルトしないから、やり方がわからないのかと思い、シートベルトしてあげた記憶あり。あのときはブーブー文句いってなかったはず。郷に入らば郷に従えってやつだろうか。

シートベルトなしで車に乗るなんて子供の時に後部座席に座っていたとき以来・・・数十年前の記憶により、シートベルトなしで乗るとなんだか落ち着かないし、降りるたびについシートベルトを着用しようとする自分がいる。習慣というものはすごいものだ。

ひと昔前の日本がまだここに第一弾の始まりである。

お次はモディ―首相かわたしか。(←と昨日も書いていた。すみませぬ)

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