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電車が案内するカフェ

仕事で行った田端で、偶然見かけた気になるものが多すぎて時間があれば田端通いをしている昨今。

田端は文豪に愛された街としても有名なのだが、何かひきつけるものがあるんでしょうね。

と、こういうときはグーグルマップ。眺めているだけで気になる名称やスポットがどんどん出てくる。無料でこんな素敵な地図を公開していいものなんだろうかと思ってしまうほど、楽しいし、新しい発見がある。ありがとう、グーグル!

文豪たちが住んだエリアはここかな~、田端文士村記念館はここか、どの道をいくんだろと拡大して見つけたのが、電車の見えるカフェノースライト。

わざわざ”電車の見えるカフェ”と大々的にいってるくらいだから立地に相当の自信があるのだろう。どれほど電車が見えるのか気になっていってみた。

田端の駅から住宅街を歩き、細い道を歩いて行った先に・・・

バ、バンクシー?!


と、思いきや、澤田正太郎記念館・・・すみません、かの人、知りません。ということで、グーグル先生にお伺いしてみると、画家。そ、そうよね。こんなバンクシーみたいな絵でお出迎えしているんだから。

お父様もお母さまも有名な方らしい。詳しくはこちらで。

このイラストを見ただけで、なんともほっこりするな~と思っていたが、サイトのWORKSを見ると、なんだか暖かい感じがするタッチで好きかも。いや、好きだ。これは入館せねばならぬ!と入ろうとしたものの、入り口がわからないと思いウロウロしていたら、

「本日休館」と。

残念、またバンクシー、いや、澤田氏の作品を見るためにこねばならぬ。と、さらにうろうろしていると緑の壁に一枚の看板発見。

この電車のマーク、あの”電車の見えるカフェ”に違いない。

矢印に従って進むと、見えてきたこちらも手作りの木の看板。


この素敵な古民家はなんでしょ。電車が見えなくてもまた来て、なごみたいなと思わせるこじんまりとした庭。

入り口らしきものをあけると、ご自宅の玄関?!しかし、入り口には看板。ひとまず、定番の

「ごめんくださ~い」

と人様のおうちに入った時のフレーズをいうと、奥様が出迎えてくれた。靴を脱いで2階へどうぞとのこと。


手作りっぽい本棚に文庫本や雑誌、絵本などがずらり。本も読めるカフェなのか。素敵すぎる。


田端ゆかりの文豪たちの本も。池波正太郎、芥川龍之介、三島由紀夫・・・


階段の踊り場にあるちょっとしたイスとテーブルが超お好み。自分の家もこんな風にしたい。

と、古民家にお邪魔した気分満載で2階へいくと、目の前に電車現る!


まさに電車の見えるカフェ!本当に目の前。

というのもこのお店、崖の上に建っているのだ。眼下には山手線や京浜東北線が走っている。


コーヒーも丁寧に淹れてくれてコクがありおいしい。おかわりまであるのがうれしい。

となると食べたくなるスイーツ。


定番ものより「本日の」といった特別仕様にとても弱いので、本日のブルーベリーケーキをオーダー。ブルーベリーとクリームチーズのパウンドケーキで、お母さんの手作りおやつといった味わいでとてもおいしい。

なかなかよきところを見つけちゃった!と喜んで、営業日を聞いたら

「基本的に土日月営業なんです。それ以外にも、オープンする日もあれば、逆に休む日もあります。この年なので、ゆるりとやらせてもらってます」

と奥様。いつでもこれない寂しさはあれど、レア感ありってやつですな。

興味があればインスタで営業日の確認を。

ちなみに1階にある本を2階にもってきてもよいとのことで、ふむふむとパラパラ読みをし、隣にあったバンクシーの話をしたら、

「池波正太郎さんの本の中に澤田が出てくるんですよ」

澤田?呼び捨て?と思ったら、なんと奥様、澤田さんは伯父さんなんですって。

す、すごい!すごい人に会ってしまった気がする。


かのページを教えてもらい、そこだけ読ませてもらった。ほんとに登場している。

それにしても池波正太郎さんのエッセー読むとお腹すくんだよな・・・ともう一つスイーツを食べてしまったのである。

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