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英語スピーキングについて思うこと。TOEIC Speaking Testを受けました!

先日TOEIC Speaking testを受験してきました!

数年前にTOEIC LRとSWを受けたのですが、特に準備や対策をしなくてもリスニング、リーディング、初受験のライティングはすんなり満点。でも、スピーキングだけは180/200点だったのですよね。

VERSANTも、ライティングテストは初受験で満点でしたが、スピーキングテストは何度か受けても80点中60点台…。

テストの点数が全てじゃないけれど、「スピーキングだけはなかなか満点取れないなぁ…」なんて思っていました。

英語でコミュニケーションを取るのは好きですし、通訳ガイドの仕事や英語を話す仕事でも特に今まで困らずにやってきたけれど、私は元々、日本語でも話すのは得意じゃない方。文章を書いたり、アートや何かで表現する方が好きです。

10代の頃、初めてTOEICのスピーキングテストを受けたのですけれど(当時はLPIという面接形式のものでした!)その時の面接官からの評価に

Her speech is somewhat slow and halting.

と書いてあったことが何十年経った今も、心の片隅に残っていて…。

自分でも、

「あなたの英語、悪くはないけど…slow...halting...choppy...ゆっくりで、ぶつ切れで…流暢さに欠けるのよね」

なんて、心の中でずっとダメ出ししてたかも…。

ちなみに私の話し方はこんな感じ:


先月、英語コーチ・ライフコーチのHiro先生とお話する機会をいただいたのですが、「英語を話すときにどうしてもhesitant...ためらいがちになってしまうんですよね」と言う私に、Hiro先生こうおっしゃったのです。

「自己肯定できている人は、パッと言い切ることができる」

…確かに!

少し前に、申し訳なさそうに「犬が好きじゃない」と伝えてくれたアメリカ人生徒さんのことを書きました。

私も日本語でも英語でも何か言う時に

・相手が嫌な思いをしないか
・自分の言葉で傷つくのではないか

常に無意識で考え、一瞬のためらいを感じることがよくあります。

もちろんこれって誰でも少なからずあると思うのですが、度が過ぎると、明らかに話し方に影響が出てきます。

ブログやnoteでは自分の正直な気持ちを書いていますが、そもそもブログなどは、読みたい人しか読みませんし、投稿する前に何度も読み返したり、推敲ができる。

でも、リアルタイムで発せられる言葉はそうはいかないですよね…。

取返しがつかない。

だからこそ緊張する。

この無意識の、コンマ1秒ほどの緊張やためらいが、英語を話す時にもブロックになっているのかもしれない…。

私は大丈夫。誤解されたとしても仕方ないか。
みんなに100%理解してもらうのはムリだし。
私はそのままで大丈夫!

そんな風に自己肯定感が高ければ、自分の思いをスッと口に出し、パッと「言い切る」ことができると思うんですよね。

でも、

食べ物を「まずい」と言ったらダメ!
作った人の気持ちを考えなさい!

お米は残したらダメ!
お百姓さんが悲しむでしょう!

こんな風に強く言われて育ったり…

上司に理不尽に怒鳴られても「でも、男の人ってみんな怒鳴りますよね…」と我慢したり…

相手の反応を気にし過ぎて「犬が好きじゃない」と言うのに長々と前置きをつけたり…

どれもこれも…常に「相手に不快感を与えないよう」他者の反応や気持ちばかり考えて自分の自然な欲求や感情をないがしろにしてしまっている。

そうすると、だんだん、自分の感じることに自信が持てなくなってしまったり、自分の思っていることを言ったらダメなんだ…と感じてしまう。

私は子供の頃、父親が怖くていつもビクビク、人の顔色を伺ってばかりいました。大人になってだいぶそういうのも減ったと思っていたのだけど…

いまだに、こういった心のブロックが英語を話すときにも影響しているのかも…!

と気が付いたのでした。

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もうひとつ、スピーキングテストについて感じたことは…

私は誰かに評価されるのがとてもイヤなのかも…

ということ。

英文ライティングであれば、評価や点数をつけられるのはあまり気になりません。自分の「作り出したもの」への評価やフィードバックなので、あ、じゃあ今後はもっとこういう表現を使おうなど前向きに受け止められる。

リスニングテストもそう。単に、ここは聞き取れた、聞き取れなかった、間違えた、というだけの話。

自分自身に対する評価ではない。

でも、

スピーキングというのは、「自分そのもの」だと思うんですよね。ライブ=生ものなので、ライティングのように見直したり、書き直したりできないし、自分の性格や生き方などがむき出しになる…。

スピーキングテストを受けて

…ただし身近ではない話題を話したり、高度な構文を使ったりする際には、無意識のうちに言い直しや繰り返しが増え、一貫して流暢さを保つことができないようです。

なんて評価されると、「はい、おっしゃる通りです」と思いつつ、「はぁ…私ってまだまだだなぁ」とガッカリする。

英語の勉強を始めた頃はスピーキングテストでフィードバックをもらえるのはとっても嬉しかったのですけど、ある程度のレベル以上になると、細かいところを指摘され続け、どうがんばっても「完璧」にはなれない。

・込み入った話になると流暢さが下がります
・たまに細かいミスが見受けられます
・話慣れていない話題では表現力が落ちます

…あなたはダメです!You are not good enough!

と言われているようでちょっぴり落ち込む。

昔、スウィングダンスのイベントに行ったことがあるのですが…私、長年サルサをしていたので、ある程度はすぐに踊れるようになったんです。でも、どうしてもラテンっぽさが抜けなくて。

仲良くなったアメリカ人インストラクターがイベントで会う度に踊ってくれて、彼と踊るのはすごく楽しかった!

ある時、楽しく踊っていたら彼が "Yukino, if only you could...."と言いかけたのですね。

好意でアドバイスしてくれるのだろう、とは分かったけれど…「あっ、注意される!」と、体が硬直しました…。

その顛末はこちら:

ダンスもスピーキングも、身体の全身を使って即興で行うものなので、どうしても生身の自分が出ると思うんですね。

それを評価やジャッジされると「You are not good enough.今のままのあなたじゃダメです!」と言われているように私は感じてしまうんですよね…。

でも、スピーキングテスト対策にうんざりして、愚痴っていた私に、長年の友人がふとこう言ったんです。

"But I love the way you talk and I love talking to you and I always wana talk to you."

その時、スピーキングテストで言われた「流暢さに欠ける」「細かいミスがある」なんて評価を気にするより、大好きな人たちが「あなたと話すのが好き・楽しい」と言ってくれる方が何倍も大事なのでは?とハッとしました。

そういえばHiro先生とお話した際にも

「テストなどの外的評価と自分を切り分けて考えないと」

と言われていたんですよね。

やっと腑に落ちました。


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