見出し画像

★フォロワーさんに知ってほしい北海道弁講座★

なしてそったらしゃごんでだはんこいておだってぼっこちょしてかっちゃくのさ。
きかないね。
したっけなまらはんかくさくてみったくないからわやでしょや。
はっちゃきこいてくっちゃべってないでつちほろって。
じょっぴんかったっけとうきびとがんぜばくりにいくべ。

(なんでそんなしゃがんで駄々をこねてふざけて棒をいじって引っ掻くんだ。
言うことを聞かない子だね。
そうしたらとてもバカみたいでみっともないからひどいじゃないか。
張り切って喋ってないで土を払って。
鍵を掛けたらトウモロコシとウニを交換しにいこう)

※かなり無理がある文章です。笑






上のような文章を理解できるようになってください、とは言いません。笑
今回、フォロワーさんにぜひ覚えていただきたい北海道弁は2つです。
それは、「なんも」「めんこい」です!



なぜ覚えていただきたいか。
それは、僕が使いたいからです。笑

普段、例えば仕事の時など、おおやけの場ではあまり北海道弁は使いません。
ましてや全国に人に向けて考えながら書く文章で、北海道弁がつい出ちゃう、ということも恐らくないかと思います。
関西の方も文章だと標準語ですよね。

しかし、標準語はよくいえば「丁寧」ですが、悪くいえば「堅苦しい」「距離感がある」感じがします。
方言はくだけた表現、田舎の「おおらかさ」を含んでいて「親しみ」が感じられる気がします。

フォロワーさんとメッセージをやりとりする上で、親しみを込めたニュアンスで使いたくなる言葉があるのです。

それが「なんも」「めんこい」の2つです。



※ここからその2つの北海道弁について、意味と、そして標準語とのニュアンスの違いを書いていきますが、これはあくまでも僕の感覚です。
時代や地域、個人によって感じた方は異なると考えられます。
ご了承ください。



その1「なんも」

「なんも」は簡単に言えば「なにも」「なんにも」という意味です。
これは恐らく北海道外の方にもなんとなく伝わるかと思いますが……

「なんも」だけで使ったり、「なんもなんも」「なんもだ」「なんもさ」「なんもいいのに」などのように使ったりする場合、
「なんにも気にしないでください」というような意味になります。

イメージ的には沖縄弁の「なんくるないさ」のような感じでしょうか。

標準語で「何も気にしないでください」と書くと、
取引先に対して、「気を使っていただいてこちらが申し訳ない」、と言っているような堅苦しいイメージが少しあるんですが……

北海道弁で「なんもなんも」と書くと、
これっぽっちも気にしておらず田舎のおばちゃんが「がはははは」と笑い飛ばしているイメージになります。

ニュアンスを伝えるために顔文字で表現すると……
標準語:何も気にしないでください(^_^;)アセアセ
北海道弁:なんもなんもo(≧▽≦)oハハハハ

こんなイメージです。

ちなみに……
僕が書いた短編小説「冬の水槽」の冒頭でおばあちゃんが「なんもさ」と言っています。

 ハルキは差し出された祖父の手から逃げるようにして、母親の手にすがり付いた。
「嫌がられちゃったよ」
 お義父さんは苦笑いした。
「すみませんお義父さん」
「なんもさ」
 僕が謝ると、お義母さんがぐいと身を乗り出してくる。
「明日からはお母さんと離れ離れだもの。今日くらいたっぷり甘えさせちゃれ」
――「冬の水槽」より



ちなみにちなみに……
訛りが強い人の場合、「なーも」「なも」「なもなも」と言うこともあります。


僕が皆さんに使う場合には「なんもです」という、無理やり丁寧語をくっつけた、本来の北海道弁ともまた違う使い方をすることになると思います(笑)

フォロワーさんは皆さんとても腰の低い方々なので、例えば皆さんのnoteを拡散した時やサポートをした時など、「本当に何とお礼していいのやら……」ととても感謝していただいたりすることがありますが……

そんな時、「気にしないでください」ではなく、「なんもです!」と答えたくなるのです!



その2「めんこい」

「めんこい」も何となく伝わるのでしょうか。
「かわいい」という意味です。

「かわいい」は……
色んな使い方はもちろんされると思いますが、「めんこい」と比較すると、見た目に対する客観的な評価のようなイメージ。

「めんこい」は……
小さいものや幼いもの、例えばこどもや動物など、尊い生命に対して主観的にどうしようもなく愛らしい時に使うイメージ。
おばあちゃんが孫に対して「かわいいね~」と言っている感じ。

例えば……
物に対して「めんこい」を使うことがない訳ではないですが、
服や小物の見た目に対しては「かわいいね」を使うイメージで、
服や小物がこの世に存在していることをひっくるめて、あるいは服や小物がそれを使っている人にとても似合っているということを含めて、「めんこいね」と使うイメージです。

例えば……
女性のフォロワーさんご本人に対して「かわいいですね」と書くとなんとなく男と女としてのニュアンスが出てしまうというか、「この人私に気があるんだろうか……」「セクハラ……!」と思われてしまいそうな気がするのですが……
「めんこいですね」と書けば、内面を含めて素敵ですね、というニュアンスが強くなり、人と人としてのメッセージというイメージに近付くのです。

フォロワーさんが飼っているネコやワンコを見た時やフォロワーさんが心を込めて作った小物を見た時、
あるいはフォロワーさん自体の素敵な行動や考えについての文章、フォロワーさんのお子さんについての文章を読んだ時、
「めんこいですね」とコメントしたくなるのです!






親しくさせていただいているフォロワーさんに対しては今後
「なんもです!(何も気にしないでください)」
「めんこいですね(かわいいですね)」
と使うかもしれませんが、ご理解いただければと思います!





皆さんはネットでも思わず使いたくなる方言、ありますか?
もしあれば教えてほしいです(^^)

いただいたサポートは旅行代にしたり、カレー代にしたり、自由に、かつ、大切に使わせていただきます! コメントやTwitter等でのシェアもよろしくお願いします!