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山口2区 自民党のホープ岸信千代氏、父親時代のライバルから議席を守れるか? #94【選挙解説】


①山口2区のエリア

②岸信千代氏、強固な地盤を固め守れるか?

山口2区は自民党の岸信千代氏の選挙区です。岸氏は当選1回の衆議院議員で今年春の補欠選挙で初当選を飾りました。その前は安倍元総理の弟で信千代氏の父である岸信夫元防衛大臣の選挙区でした。ただ岸氏はもともと2区の国会議員ではなく、自民党議員と民主党候補が交互に入れ替わる選挙区であり、岸氏は2012年に参議院議員2期目で辞職し、鞍替えで2区に出馬し以降は4選してきました。
つまりこの2区はなかなか地盤固めが難しい選挙区とも言えます。
その中で今回の選挙ではご子息の信千代氏が地盤を固められるかが課題です。もともともとフジテレビで働いていて、報道局社会部記者として警視庁、宮内庁、皇室、国土交通省、気象庁など幅広い省庁を担いました。
また父が防衛大臣に就任して約2ヶ月後、秘書官を務めあげました。
しかし父の体調不良に伴い議員を継続することが困難となり辞職、補欠選挙で受け継いだのが信千代氏なのです。
特に父が築いた地盤と後援会、議員同士の繋がりがあり、安倍元総理の死去から後継の話もあったりするほどです。
ただ補欠選挙では無所属で平岡 秀夫元法務大臣が出馬され、信千代氏と約5000票差まで詰められました。
そのためこの2区で岸信千代氏が再び勝利できるかが問われる選挙戦でしょう。

③候補者紹介(予想される顔ぶれ)

ここで候補者を紹介いたします。なお選挙制度において公平性を記すために現職・新人・名前と年齢、所属政党を記します。
自民【現職】岸信千世候補(32歳)[1期]
立憲【元職】平岡 秀夫候補(69歳) [5期]

④区割り変更で周南市全域が加わり、票固めできるか?

立憲民主党の平岡秀夫氏は当選5回の元衆議院議員でこれまで法務大臣を務めました。大蔵省出身で弁護士の経歴を持つ方で2000年に民主党公認で山口2区で初当選を果たしました。その後の民主党政権では野田内閣で法務大臣に任命されるも、わずか4ヶ月で内閣改造に伴い法務大臣を退任しました。
そして2012年の選挙では岸信夫氏に敗れ、国政への切符を失いました。
さらに国政復帰のために参議院選挙に出馬するも当時の自民党新人に敗れ、2014年の選挙でも再び敗れ国政から遠のくことになりました。その後、民進党や国民民主、立憲などの県連顧問に就任していますが、2023年に2区での出馬を決意。
報道ベースによると当初は岸氏優勢の見方が多かったが、終盤になると接戦の報道も多く自民党候補相手に善戦しました。
特に岸氏も平岡氏もそれぞれ与党票や野党票は固められている一方で、無党派層をどの程度抑えられるかが選挙戦を揺るがす自体でしょう。
また山口県の選挙戦において移動の距離もあり、岩国市をはじめ地盤固めするために有権者にどうアプローチするかは気になります。
さらに平岡氏本人が岸氏を逃した自民党票の約2-3割を固められることが、平岡氏に求められる自体でしょう。
いずれにせよ補選に続き両者の戦いに注目です。

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