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長い冬休みには木を植えるべし

庭に木を植えた。冬休みのこと。
なにしろこの冬は18連休だった。
気づいていたけど娘の冬休みよりも明らかに長かった。
人は半月以上休むと、体も心も丸くなるものだ(個人の感想です)。
休み始めてから19日目、いざ仕事に行こうとすると、自分の体が重くてびっくりした。
それくらい、この上なく穏やかで、とびきり安らかな冬休みだった。
動物園の横にある公園にドーナツを持って遊びに行ったり、
娘と一緒に美容室に行ったり、
実家の餅つきにゆるーく参加したり、
大掃除はなんとなく軽く済ませたり、
年越しはのんびり0655-2355年越しスペシャルをながめながら。
年が明けたら初詣やお墓参り、
実家に泊まり、親戚や同級生の集まりに顔を出したり、
それでも最後は暇を持て余して、冬休みの終わりに子どもたちと木を植えることにした。

ここに越してきてからの数年間で庭に植えたのはオリーブ、バラ。
芝を植えた時に果樹園を作った。そこにはレモンとブルーベリー。
畑にはイチゴ。
ちょっとリターン重視、収穫重視なのがばれる。
さて、新しく何を植えようかな、とホームセンターで苗木を吟味。
さんざん迷った挙句、金木犀、ライラック(紫)、花水木(赤)、小手鞠を選んだ。
特に何の知識もなく選んだものだから、バランスとか、花言葉とか、
常緑とか落葉とか高木とか低木とかは、急ごしらえのネット知識をたよりに。
かわいい花が咲くものを選んだ。
夫が庭に小さな穴を4つ掘ってくれて、苗木をちょこんと座らせ、
土をかぶせて庭への仲間入りを祝福した。
子どもたちは、木を植えるよりもなわとびや鬼ごっこに燃えていた。

ようこそ。おいでませ。我が家へ。
うちの庭は南に面してるし、日当たりは良い方だと思うよ。
風通しもまずまずだし。
田舎なので道行く人も少なく、プライベートヤード感は抜群だと思うんだよね。
思う存分、のびのび伸びてくださいね。

おかしいけど、そんな風に、樹木たちを愛でる気持ちが爆発した。
ふと庭に出たくなる、そこで深呼吸したくなる、実際に深呼吸する、そして心がすーっとする。
新年に木を植えるというのは、なんとも気持ちの良い行為である。

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