yukio _takagi

ニューロダイバーシティに関する発信をしています。また大規模言語モデル(LLM)の社会学…

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ニューロダイバーシティに関する発信をしています。また大規模言語モデル(LLM)の社会学への応用なども発信していきます。全ての人々にとって、住みやすい社会にするための活動をしていきたいと思います。

最近の記事

ニューロダイバーシティ:フルインクルーシブ教育

本日は、フルインクルーシブ教育について、Noteにまとめたいと思います。 日本の支援教育日本では、障害のある子どもに対する教育的な支援は以下の3つあります。 特別支援学校:障害に応じた指導に特化した専門の学校 特別支援学級:普通校にある支援学級であり、少人数で障害に応じた指導がされる 通級による指導:普通校の通常学級に在籍しつつ、一定時間、障害に応じた指導を別の場所でうける いずれの支援を受けるかは、あくまで本人や保護者の意見が尊重されるように設計されています(*1

    • ニューロダイバーシティ:発達障害は色である

      発達障害大全を読みました。大変勉強になる素晴らしい本でした。「やっぱりそうだったか」、「あっ、そういうことだったのか」などなど、感じることがたくさんあった書籍でした。これから数回にわけて、この書籍を読んで感じたことを綴りたいと思います。 発達障害は色である発達障害には「重なり」と「濃淡」がある。それはグラデーションという言い方の方があうかもしれません。発達障害にはASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如多動症)、LSD(原曲性学習障害)などがあります。また初めて知っ

      • Empowering Psychotherapy with Large Language Modelsの日本語訳

        このレポートは、論文 Empowering Psychotherapy with Large Language Models について、Claudeを使い、質問形式で論文の内容を確認し、まとめたものです。誤りなどがあれば、ご指摘ください。 Abstractこの論文では、大規模言語モデル(LLM)を認知行動療法(CBT)の一部である認知歪曲の検出に活用する取り組みについて紹介しています。具体的には、LLMに「思考の診断(Diagnosis of Thought、DoT)」と呼

        • Theory of Mind for Multi-Agent Collaboration via LLMs(日本語訳)

          このレポートは、論文 Theory of Mind for Multi-Agent Collaboration via Large Language Models について、Claudeを使い、質問形式で論文の内容を確認し、まとめたものです。誤りなどがあれば、ご指摘ください。 Abstractの要約論文の目的本研究では、LLMベースのエージェントがインタラクティブなチームワークのシナリオで、動的に変化する信念状態とエージェント間のコミュニケーションを含む高次のToM推論が

        ニューロダイバーシティ:フルインクルーシブ教育

          ニューロダイバーシティ:なぜ日本でADHDが増えているのか

          10年間で83万人増えたADHD患者2022年の情報ですが、信州大学医学部が公表した調査結果によると、2010年から2019年の間に、日本国内では新たにADHDの患者が83万人増えたことを報告しています。特に20歳以上の伸びが約21倍となっており、顕著な数字として報告されております。そして、続けて次のことが記載されております。 大人のADHDの認知度の高まりについて、詳しく論文を読むと、どうやら2つの理由があるようです。 2013年にADHDと自閉症スペクトラムを組み合

          ニューロダイバーシティ:なぜ日本でADHDが増えているのか

          ニューロダイバーシティ:障害は社会が作っている

          まえがき 前回のNoteの冒頭で、「ニューロダイバーシティは、脳の多様性を尊重し、社会をより包括的にするための取り組みです。この概念は発達障害者に焦点を当て、彼らの個別の特性を障害ではなく多様性として受け入れることです」と記載させて頂きました。今回は、障害とは何かという点から入り、多様性を受け入れるとはどういうことなのかを綴りたいと思います。 障害とは何か このNoteのタイトルにもしてますが、私は「障害は社会が作っている」と考えてます。正確に言うと、そのように考えさせら

          ニューロダイバーシティ:障害は社会が作っている

          ニューロダイバーシティ: 多様性を受け入れ、教育と雇用の未来を拓く

          要約 ニューロダイバーシティは、脳の多様性を尊重し、社会をより包括的にするための取り組みです。この概念は発達障害者に焦点を当て、彼らの個別の特性を障害ではなく多様性として受け入れることです。適切なサポートと柔軟な取り組みが成功の鍵であり、これが実現することで、個人の能力を最大限に引き出し、組織や社会全体が創造的で持続可能な変革を達成する可能性が広がります。多様性の受容が、現代社会の健全な発展に寄与する重要な一環と考えています。 ニューロダイバーシティ(神経多様性)とは何か

          ニューロダイバーシティ: 多様性を受け入れ、教育と雇用の未来を拓く