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#文学・評論ネタ集

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毎日更新しているエッセイをテーマ別にまとめてみました♪
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記事一覧

勝手ながら、しばしお休みです。

これでほぼ連日書いて、425回を終えました。あらたな活動をしようと思っております。 目下、G…

神不在のままで、それは可能か。

これは451回目。小説のお話です。昔から小説が取り上げる題材の中で、一番多いのが恐らく愛で…

人間は自分をどう定義づけるのか

これは446回目。人間の歴史は、ずっと自分たちをどう定義づけるかの変遷だったようです。 :…

ファーブルが見ていたもの

これは445回目。昆虫学者として有名なファーブルです。先般、スティーブ・ジョブスが「知性の…

悲劇か、それとも喜劇か。

これは442回目。文学というものが、つきつめるところ人間の悲劇や喜劇をさまざまな手法で描き…

魔性の女

これは441回目。先日、カルメンのことを書きました。カルメンは小説の登場人物です。しかし、…

なぜ今カミュを読むのか

これは439回目。以前ここでもカミュの「異邦人」を取り上げたことがあります。最近の日経新聞によると、カミュの「ペスト」がベストセラーになっているそうです。いま世界で猖獗を極めているウイルスからの連想で、こういう小説が「いきなり」読まれているのでしょう。 ::: おかしな話だ。 カミュの「ペスト」はもっとずっとロングセラーで読まれていなければならないのに、ここへきて新型コロナ・ウイルスの問題で「おかど違いに」読まれているような気がしてならない。いつも思うのだが、こういう「

アニーに騙されるな。

これは438回目。たまたま夕食をとっていたとき、家人がテレビをつけていました。それを見よう…

二人のカルメン

これは437回目。メリメの原作「カルメン」のことです。当時はあまり売れなかったようです。な…

太陽の帝国

これは436回目。日本のことを取り上げたハリウッド映画というのは、たいていの場合、わたした…

労働の価値が変わる

これは433回目。思いもかけない世界的な疾病拡散で、どうにもこれまで変わろうとしなかった日…

繁栄は虚構の上に成立する

これは430回目。人類の歴史は繁栄と荒廃の繰り返しでした。繁栄を支えているものは何なのでし…

デモクラシーが内部崩壊するとき

これは428回目。デモクラシー(民主主義)は、それが成長し、繁栄し、成熟すると、一個の生物…

ウェルテル効果

これは425回目。ゲーテのベストセラー『若きウェルテルの悩み』という書簡体小説。当時、ウェルテルを真似て自殺者が急増したと言われています。 ::: いわゆる「流行」だ。 流行というものが、ただ、その身なりや、趣味、動作などを真似るというのであれば、まったく罪の無い話なのだが、自殺の流行ともなると話は違ってくる。 原作は、青年ウェルテルが婚約者のいる身である女性シャルロッテに恋をし、叶わぬ思いに絶望して自殺するまでを描いている。模倣自殺が引きも切らなかった為、当時も「精