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Change the World 〜 でもあえて、クラプトンではなく 〜

Babyface がプロデュースして Eric Clapton が歌った "Change the World" は96年のリリース。日本でも大ヒットして、今でも人気の曲です。私も大好き。特に、Babyface らしさが際立つ、中盤のコーラスワークとベースラインなんて、たまりません!

この曲の歌詞を味わっていて、ハッと気付きました。"Star" "Sun(light)" "King" "Queen" "Fool" "Love(rs)" そして "World" …この曲に出てくるキーワードは、まさにタロットカードの中のラッキーアイコンたち。ごくシンプルな言葉で、中世の物語かのような理想の愛の王国を思い描く… そんな歌詞世界です。

Clapton の歌がオリジナルでないことは、いつか聞いたような。ではオリジナルは?と調べてみたら、Wynonna Judd という女性カントリー歌手だと分かり。(女性!)ここでもまた、私はハッと驚きました。Clapton の歌として聴いてずっと印象的だった、2番冒頭の歌詞 "If I could be king" "I'd take you as my queen" が、実は Wynonna が歌ったオリジナル曲では、逆だったのです。「私はクイーン、そしてあなたをキングにしてあげる」とは、よくぞ言ってくれました!と心のなかで快哉を叫びたくなるような、最高にカッコいい歌詞だと私は思います。

Wynonna のオリジナル曲、聴いてみると、もう既に、すごく良いんです。ビッグヒットしたあのカバー曲は、映画の劇中歌でもあり、アレンジにも潤沢な予算が割かれ、大御所が歌った… ですよね。でもあえて、私はここで Wynonna のオリジナル版を強く推したくなりました。

(Wiki によると、Wynonna のオリジナル曲が入ったアルバムのリリースは96年、アルバムはヒットしたもののシングルカットされず、一方、Claptonのカバー曲のリリースも96年… 同じ年にカバー曲が出るなんて、なんかちょっと私の心はモヤります…)

ともかく、女性シンガーである Wynonna が「私はクイーン、そしてあなたをキングにしてあげる」と歌った、それがオリジナルだった、このことを知って、私はますます "Change the World" という曲が好きになりました。

以下、【超•ゆき訳】をどうぞ。

もしも 星に 手が届くなら
空から ひとつ 取ってきてあげる
わたしの胸に 照らしてみたら
あなたにも 真実がわかるから

わたしのなかの愛
それが すべて なんだと
でも いまは ただ
わたしの 夢のなかでだけ

もしも 世界を変えられたなら
あなたの世界の 陽の光になろう
そうすればきっと あなたにもわかる この愛がなかなかいいもんだってこと
もしも 世界を変えられたなら

もしも クイーンになれたなら
それが たとえ 一日でも
あなたを わたしのキングにしてあげる
ほかのことなんて 考えもしない

そうすれば この愛が満ちる
わたしたちが 生み出した王国に
それまでは 愚か者として生きよう
その日が来ることを 夢見て

もしも 世界を変えられたなら
あなたの世界の 陽の光になろう
そうすればきっと あなたにもわかる この愛がなかなかいいもんだってこと
もしも 世界を変えられたなら

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スーパー・ブルームーン、うお座満月の日に。
想いを込めて。





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