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✈️4/26-5/1ウィーンでの観劇記録

めちゃくちゃ溜まっております、濃い日々を過ごしています。まおすけです。記憶が遠くなる前に少しでも書き留めておく。

ENGEL IN AMERIKA

観劇日:2023.4.26
場所:Akademietheater
価格:10ユーロ

新国立劇場でも上演中のこの演目。ウィーンではどのような演出が見られるのか気になって行った。
まず、とにかく派手であった。私はもっと戯曲を読んでから行くべきだったという反省がありつつも、読んでなくともこんな作品じゃねえだろ普通!みたいな演出が多かった。舞台美術は、前半は大量の棺が置かれた状態で始まり途中でいきなり中から人が出てきたり、蓋を開ければバーカウンターが現れたりする。着ぐるみを着た人、白鳥の人(!?)など奇抜なキャラクターが登場し、多分いくつかのストーリーが同時に進行しており、理解度に自信はないけれど感覚で話をつかんだり休憩中にあらすじを再度確認していた。特に男性キャラクターが、誰が誰なのかが分からなくなってこんがらがった。
後半は、病気が進行していく過程を泥が入った透明な棺(?)のようなところで暴れることで進行を表現しているように見えた。(私の解釈が正しければ)そして後半にかけてピンク色の風船のようなものが舞台を侵食していくのだが、あれがなんなのかは謎のまま。
とにかくストーリーを見せようという意志よりは、この戯曲に対する反骨精神のようなものを演出に盛り込んで、それでも残るストーリーラインから見える奇抜の中の人間関係みたいなものを感じ取れる演出だった。

下の動画の1:00の箇所参考
ホームページの画像より引用

新国立劇場のは戯曲を忠実に再現する正統派な演出だろうから、是非見比べてウィーン版との比較をしたいのだが、私が帰る頃には新国は終わっている。神戸に行けば見られるのだが…

Glückliche Tage/Herzliches Beileid

観劇日:2023.4.28
場所:Theater in der josefstadt
価格:7ユーロ

ベケットの『幸せな日々』(Glückliche Tage)に興味があって行った。josefstadtは当日に受付に行くと学生券が買えて、安くいい席で見ることができる。
『幸せな日々』は、まず戯曲が面白いと思う。第一部では地中にすっぽり埋まった女性が手や表情を使って日常的な動作をしながら夫に愚痴をこぼしたりぶつぶついろんなことを喋る。第二部では手までも埋まってしまった女性が顔だけで語る。
傘が燃えるシーンがあるのだが、これは演出ではなく多分こういうト書きがあるっぽい。他の演出に関しては、戯曲に忠実な感じだったが、冒頭の寝るまでのシーン(ここではまだ体が埋まってなかった)などは、戯曲に書いてあるものなのか判別がつかなかった。演出なら夢オチを想起させる不気味な演出だが。
それで、この作品の第二部が終わった後、幕が閉まることもなしに急に違う話(Herzliches Beileid)が始まったのだ。違う作品との同時上演であることは知っていたが、まさかそのまま始まるとは思わず。さっきまで埋まってた女性は歩き出すし、なんか貴族?の男性出てくるし。違う戯曲をくっつけて上演、試みは面白いと思うけどやはり観客の心理的に混乱するのであまり良くないと思う。

BLACK FLAME – A NOISE ESSAY

観劇日:2023.4.29
場所:volkstheater
価格:10ユーロ

前日の当日券で味を占めたので、今回も当日に受付で学生券を買う。一度はvolkstheaterで観劇しようと思い探した中で唯一英語字幕があったという理由だけでこの作品にした。結果、意外と楽しめた。
作品はサイトにもあるように環境、石油問題などを扱う。
「私たちは謝罪するために生まれてきた」「しかし人類の進化を否定する訳ではない」などの言葉が、簡単でリズミカルなドイツ語で繰り返され、耳に残る。観客に「いまから正しい謝罪の仕方を教えます」って言って観客にEntschuldigung(すみません)を言わせる場面もあった。作品の根幹までしっかり理解できた訳ではなかったが、テキストと女性の会話の形式や音楽的なセリフなどで新感覚の舞台芸術として楽しむことができた。是非トレーラーみてほしい。

MATINEE DER BALLETTAKADEMIE DER WIENER STAATSOPER

観劇日:2023.4.29
場所:Staatoper
価格:6ユーロ

これは、若干失敗したね笑 もっとちゃんとしたバレエかと思って行ったらアカデミーの子供たちの発表会だった。リサーチ不足。そして私の席が舞台1/3くらいしか見えず、我が子を撮影しようと必死な前の席のお父さんのスマホ越しに舞台をみていた。お客さんで日本人の人何組かいた。GWだからかな。Staatoperを体験できたのでよかった。

The Sound of Music

観劇日:2023.4.29
場所:volksoper
価格:8ユーロ

よかった!!!!てかサウンドオブミュージック好きだからそりゃそうだ!!!席もそこそこよかった。
実は前日に見ようとして当日券チャレンジしたら完売で、リベンジで前売りの8ユーロの席取って無事観ることができた。

一応オーストリアの話だから本場で見たってことになるのか。ドレミの歌のところ、ドレミじゃなくてABC(アーベーツェー)になってた。やっぱミュージカルって愛愛愛が一番!って感じで、素敵な反面胃もたれする時ある。芝居とは言え、家に来たドイツ軍のナチス式敬礼とか日本で見るよりも生々しく感じる。

この辺の治安が夜悪くなると聞いていたので不安だったがなんともなかった。

この週会った人
長澤太一:元気そうだった。
のぶさん:ウィーン美術アカデミーで唯一の日本人講師。版画の授業を見学させてもらってチョコとかもらった。ドナウシュタット区にある「荒川区と友達」のパネルを書いたのものぶさんらしい。
佐藤美晴さん:現在はStaatoperで働いており、日本でも活動しているオペラ演出家の佐藤さん。インタビューさせてもらったあと、なんとoperの劇場裏を見学という貴重な経験をさせていただいた。話した内容は後日掲載予定。

次回→✈️5/2-5/10 ウィーンでの観劇記録2
DIE ÄRZTINノートルダムの鐘Other motherREBECCADIE EINGEBORENEN VON MARIA BLUTを観劇しました。もうベルリンで何個か見ているので、ペース早めないとまずい。今宿泊しているところのベッドの寝心地が良すぎてやる気が起きない。

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