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人生初のバイトが教えてくれた働いてお金を得る喜び

1・世の中の仕組みはシンプルだと思った

2・人生最初のバイト。小学生の頃牛小屋の掃除を体験

3・お金を得たときのテンション爆上がり体験

4・どんな商売も基本形は同じ


1・世の中の仕組みはシンプルだと思った

今振り返れば子供の頃の体験でも、大人になってからの考え方、生き方に大きく影響しているものはある。

誰かのために働いて、その対価としてお金をもらう。

この直接のやり取りを比較的早く体験出来たことは大きかったと今も思う。

私のバイトの話は40年以上前の話だし、私は子供の頃かなり田舎に住んでいたので、これと同じ事は今ではあまり体験出来ないかもしれないけど、お金を得る喜びというところでは他のバイトでも共通していると思う。

今はネットで何でも買えるし、買い物に行くにしてもショッピングモールのようなのが増えてレジも無人化が進んできた。

なので売る側と買う側の直接のお金のやり取りというのは減ってきたけれど

昔は、食べ物を買うにしても八百屋、魚屋、肉屋、豆腐屋、米屋という感じでどこも個人商店。

買い物カゴを下げて買いに来て行き、対面で直接お金を払い品物を受け取る形。

子供の頃の買う方の体験としては、もらっていたおこづかいの30円を持って駄菓子屋へ行ってお金を払い、好きなお菓子を買っていた。

自分の中に定着していた世の中の仕組みは、何か物を売っている人がいて、買う側の人がいて、お金と物の交換で世の中が成り立っているというもの。

自分がお金をもらう方の体験というのは、そのバイトが初だった。

2・人生初のバイト

小学校5年の11歳位の頃。

同じクラスの子の家で30頭ほどの牛を飼っている家があった。

遊びに行った時に、そこの牛小屋の掃除のバイトがあるというのを聞いて、おこづかいの足しになるならやってみたいと思った。

家の手伝いの田植えや野菜果物の収穫で学校を休む子がいたりもした時代、こういう事は別に珍しくなかった。

家の手伝いならお金にならないこともあるだろうが、この場合は家族でもない自分がバイトでやるのでお金がもらえる。やらない手はない。

天井の高い大きな牛小屋の、下からだと手が届かない高い場所にある窓の掃除が主で、普通の家の二階より少し高い位の場所を、幅30センチくらいの板の上を歩いて移動する。

下には沢山の牛と餌用の牧草の山。落ちても牧草か牛の上だから死にはしないかもしれないけど、怪我ぐらいはするかも。

なので今思えばかなり危険な仕事だったと思うけど、その時は慣れればけっこう楽しかった。

遊びに行って牛に触らせてもらうことはそれ以前からあっても、板の上を歩きながら沢山の牛を真上から見下ろすという経験は普段しないので、牛の背中というのは上が尖っててこんは形をしてるんだとか観察し、新しい発見に心が弾んだ。

埃だらけ、蜘蛛の巣だらけの窓を一生懸命拭いて、綺麗になっていく達成感もうれしかった。

3・お金を得た時のテンション爆上がり体験

朝10時くらいから、間にお昼をいただいて、再び仕事で夕暮れまで。6時間ほどの仕事だった。

バイトだからお金をいくらかもらえるとは聞いていたけれど、少しでもおこづかいの足しになればぐらいに思っていたので金額は聞いていなかった。

それが、帰りにそこのお母さんから渡されたバイト代は、生まれて初めて手にする千円札だった!!!

あまりにうれしすぎて体が硬直、手が震えた。

その頃私のもらっていたおこづかいは1日30円で、だいたい他の子もそうだった。ごくまれに100円もらっている子がいると、あそこの家はものすごい金持ちらしいとうわさになるくらいで。

100円玉でも普段触った事がないのに千円札だ!!!!

動物はそれ以前から何でも好きだったし牛を触らせてもらうのも楽しみだったけど、牛がいるおかげでこの仕事があったわけで、その日はまた特別に牛達が、後光がさしていて輝いているように見えた。

この喜びを何と表現すればいいのか・・・その日の夜は千円札を何度も出してはながめ、裏返してまたながめて、その度に歓喜に震え、興奮して眠れなかった。

そのお金を、自分が働いたことによって得たという思いが、その喜びを何百倍にも感じさせてくれる。

何か仕事をしてお金をもらうのってすごくいいものだと実感した。

4・どんな商売も基本形は同じ

私の中で世の中の仕組みとは商売で成り立っている。

商売は、何かを売る人(お店の人)がいて

買う側の人(お客さん)がいて

物やサービスとお金が交換される。

売る側の人も、自分の生活を回していくためにまたどこかで誰かから買う。

そうやってお金が循環し、世の中が回っている。

きわめてシンプルな話。

私が子供の頃にやったあのバイトは、今なら清掃業とか便利屋さんのメニューの中に入ってたりして、掃除を頼みたい方の人は依頼して、その作業に対して対してお金を払う。

提供する側(売る側)の仕事をする人から、うちはこういう事もやってますというのを、頼みたい側の人にむけてチラシやSNSなどで宣伝することもある。


自分が誰かのところでバイトをする場合は、時給は相手側が決める。

自営業の場合は、自分で自分の売っている物やサービスの価格を決める。

自分の提供するサービスはいくらの価値があるのか?自分に問う。

価格を決めてスタートする。

それで暮らしていけるくらいお客様が来てくだされば、その価格に納得していただけているということ。

そうでなくなった時は、その価値がなくなったということ。

大丈夫な時でも日々改善は考える。

永遠に大丈夫な保証なんてないから。

それでもダメな時がもし来たら他のことを考える。

きわめてシンプルな話。










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